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ラヴェルの弦楽四重奏曲 ヘ長調 カルミナ四重奏団

蒸し暑い一日でした。夏です。けだるい風も吹きました。
そんな日にラヴェルを聴いてます。


ラヴェルの弦楽四重奏曲ヘ長調。
カルミナ四重奏団の演奏。
1992年2月、ドイツのヴァン・ゲースト・スタジオでの録音。DENON盤。
クレスト1000シリーズからの1枚。


ラヴェルの音楽は粋でダンディ。
実にカッコイイのだが、作曲者の内面が見えるようなことがない。

多くの作曲家は作品に内面の吐露があるのだが、或いはあるように感じられるのだが(あのモーツァルトにだって!)、ラヴェルには、ない。
音楽は常に外面的で仕上げが極上。素晴らしい作品になっている。「外面的」というのは批判ではなくて、他の作曲家が垣間見せる内面性が、ラヴェルには殆どない。(マーラーなんか、見せっぱなしだ)。

いつも微笑んで、余裕たっぷりで、あくせくせず、喚かず、泣かず、音楽は常に端正。
それがラヴェルの特徴といえばそれまでなのだが、どうもラヴェルの音楽は、自己の心を隠すようなところがある・・・・・。

なぁんてね・・・・・・難しいことを、カルミナ弦楽四重奏団のラヴェルを聴きながら考えておりました。
この作品の作曲は1903年。ラヴェル28歳。生涯唯一の弦楽四重奏曲。
師のフォーレに献呈されたもの。
そういえば、フォーレも、フランクも、ドビュッシーも、生涯に1曲しか弦楽四重奏曲を書いていない。妙な符合だが、フランス人には弦楽四重奏曲は合わんかったかいな。

カルミナSQの演奏は、ただでさえ精妙に書かれたこの曲を、さらに純粋に磨き上げて、精密にやってのけた感じの演奏。素晴らしいと思う。
マニエリスティックな演奏といえるかもしれないし、新鮮な印象も受ける。

音も良く、特に弱音のデリカシーは味わい深い。
造形も美しく、アンサンブルは研ぎ澄まされた鋭さで、テクニックも凄い。
実に引き締まった演奏ぶりで、贅肉のないラヴェルの本質を見事に描き出していると思う。

録音は最新の部類、実にエエ音であります。
カップリングのドビュッシーも、演奏・録音とも充実していて、これは聴きごたえのある1枚といってエエでしょう。
クレスト1000シリーズの中でもお買い得の1枚かと思います。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 06/07/2007 05:20:14 ラヴェルはんは、すでに音楽院時代に、かなり素行が悪くて賞を認められず、なんやら問題になったそうですね。他人に内面を見せるようなタイプではなかったのかもしれません。自分の内面に、あまり美しくない要素を持っていることを自覚した人だったのかな。でも、おっしゃるとおり彼の弦楽四重奏曲は、ほんとに精緻で見事な音楽だと思います。同感です。私はヌオーヴォ・カルテットの演奏で聴いております。
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コメント

>ひろはや 様
おはようございます。早速のコメントを有難うございました。
あらら、ご注文の由、期待はずれであったらスミマセン。
HMV通販は在庫があれば配送は早いですね。四国の田舎でも2日くらいで到着します。
ラヴェルの室内楽は実は僕もこの弦楽四重奏曲とヴァイオリンソナタくらいなんです。ピアノ曲は結構聴くんですが・・・・・。

やはりラヴェルでは見事なオーケストラの色彩感が好きです。

おはようございます。
基本的に室内楽は苦手なのですが。
どうしても交響曲や管弦楽曲を聴いてしまいます。
古楽器が大嫌いなので。
古楽器特有の、あのスカスカした音が駄目ですね。
でも室内楽は、たまに聴くといいですね。
編成が小さいので爽やかな気分になります。
ラヴェルもいいですね。

>ヨシ 様
おはようございます。早速のコメントをありがとうございました。
古楽器はそう好んで聴いてはいないです。バロックも聴かないわけではないんですが、現代楽器で聴く方が多いです。
でも、コレギウム・アウレウム合奏団は好きです。古楽器ですが、イマ風の演奏ではないです。昔ながらの演奏スタイルで、古楽器で弾いているので聴きやすいんです。
室内楽も僕はあまり聴かないんですが、ラヴェルは時々。精緻な曲ですね。
ありがとうございました。

ラヴェルは好きな作曲家です。もしかしたらドビュッシーよりも愛しているかも?
「内面を見せない云々~」 ラヴェルはシャイな男だったそうですからネ。さらに音を操る技術が上手すぎたことも誤解を招いた一因かもしれません。・・・と、これは贔屓の欲目? 彼の音楽、オタマジャクシの蔭から「やさしさ」というヤツが控えめに顔を覗かせているのを感じますヨ。

弦楽四重奏曲。ジュリアードQのLPで聴きなおしたところです。いい曲ですね。

>hiromk35 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
ドビュッシーより、僕もラヴェルの方が相性がよいようです。

>オタマジャクシの蔭から「やさしさ」というヤツが控えめに顔を覗かせている・・・・・

ああ、なるほど。言えますね。そのことは感じます。
ジュリアードSQの演奏は、未聴なんですが。きっと精妙なのでしょうね。

こんばんは
今日は友達と築地の蕎麦屋で一杯やってきました
酒の肴は勿論天ぬきです(^^ゞ

ラベルの作品はピアノ曲が好きですが、この四重奏曲も好みです
昔はパレナン四重奏団のもので聴いていましたが
今は見つかりません?? 
アルバン・ベルクSQのCDで今夜、聴いてみることにします
居眠りしそうだけど。。。

いつもありがとうございます(^^
エントリーを拝見してハッとしました。ラヴェルの豪華絢爛、抜群の音響効果に魅力を感じつつ、確かに彼の内面があまり見えないことにとても納得しました。録音状態がよく、精密な演奏で楽しませてくれるこのカルミナ四重奏団の録音、私もお気に入りです。ラヴェルの人となりがわかるコメントも楽しませていただきました。

こんばんは。
この曲大好きです。ラベルは「オーケストレイションの魔術師」などと言われてる様にとかく作曲や編曲の技巧的な側面で語られることが多いですね。
でも自分はそういう側面よりもラベルの詩的でロマンチスト的な部分に惹かれます。
もうひとつ言うとmozart1889さんも指摘のとおり「粋」という言葉がいちばんしっくりきますね。まあフランス人だったらそれをエスプリとでも言うんでしょうか。
そしてまさにこの曲は粋でダンディですね。惚れ惚れします。
自分はカペーQとジュリアードQの1959年盤で愛聴してます。
カペーはオーパス蔵、ジュリアードはテスタメントからの復刻CDですが共に素晴らしいです。特にカペーは1928年の録音とは信じられない音質。
まあ演奏が素晴らし過ぎるからそう感じるだけかもしれませんが。

>天ぬき 様
こんばんは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
酒の肴は天ぬき、しかも築地の蕎麦屋。そして、ほろ酔い加減でラヴェルの弦楽四重奏曲・・・・・最高ですね。
ああ、パレナン四重奏団の演奏・・・・懐かしい名前ですね。

ABQの演奏は未聴なんですが、しっかりクッキリと弾いているんでしょう・・・・・と想像しています。

>stonez 様
こんばんは。こちらこそお世話になります。
TB&コメントを有難うございました。
カルミナ四重奏団の演奏は、全く精密で、いやはや現代のクヮルテットってスゴイなぁと思います。
DENONの録音も良く、モヤモヤしたところがないですね。

>シャム猫 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
ラヴェルの曲は常に粋でダンディ、格好いいなと思います。
ああ、フランス人なら「エスプリ」ですね。シャム猫さんの仰るとおりだと思います。
カペーSQは聴いたことがありません。シャム猫さんのコメントによれば、復刻が良さそうですね。ブッシュやカペーと聞くと「古いなぁ」という感じがしますが、そうですか、オーパス蔵の復刻はエエんですね。
僕の職場の盤鬼たる友人も、「カペーがエエぞ」と云うんです。こりゃ、機会があれば聴いてみなくちゃイカンですね。
ありがとうございました。

こんにちは。

 「ラヴェルの音楽は自己の心を隠すようなところがある」.......というのと似たようなことを、かつて「ピアノ曲100」でマコトニオ・モンロイ氏が書いておられましたですね(^-^)
 ラヴェルに限らず、弦楽四重奏というフォーマットは、ハイドン以降の、4声部をあくまで単旋律的に、旋律と伴奏といったスタイルで使いこなすドイツ古典派式が染み付いているのかも知れませんね。フォーレの四重奏にしても悪く無いけど、ピアノが入る方が心なしか自由度が高いような気がします。
 かくいう私は、実はラヴェルとかのはあまり聞かないのですが、このカルミナSQのは結構面白かったですね。さっぱりした演奏、すっきりした録音。夏向きですね、確かに。


>Verdi 様
おはようございます。コメント感謝です。
なるほど、ピアノが入る方が自由度高いですね。フランスの作曲家には、そちらの方が向いているかもしれないですね。弦楽四重奏は、そういえばドイツ風でしょう。
マコトニオ・モンロイ・・・・懐かしいですね。僕は彼の交響曲100を読みました。オンブックス、今も持っていますよ。

おはようございます。
カルミナSQは実演を聴いたことがあります。
今どきのカルテットにしては珍しく、柔らかい音を出す団体だと
思いました。
好きなカルテットの一つです。
ただし最近録音がないように思うのですが…。

>アルトゥール 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
アルトゥールさんはカルミナSQの実演を聴いていらっしゃるんですね。
それは羨ましいです。なるほど、柔らかい音を出すんですか。
CDで聴くと、シャープな感じがしますので、やはり、実演だと違うんですね。
一時、DENONで盛んに発売されましたが、このごろDENONも新録音にあまり熱心ではないので、その影響でしょうか、確かにカルミナSQの新譜が出ませんね・・・・・・。素晴らしい団体だけに、ちと惜しいですね。

こんばんは。コメント、TBありがとうございました。ひんやりとして、さわやかで、この曲は夏にマッチしていますね。カルミナ四重奏団、まさに研ぎ澄まされた鋭さです。透明な響きで、緊張感があって、ほんとうにカッコ良いです。DENONの優秀録音もうれしいですね。DENONのカルミナの他のCDも何枚か愛聴してます。

>kazu9410008 様
おはようございます。コメント感謝です。有り難うございました。
カルミナ四重奏団の演奏、上手いもんですね。このごろのクヮルテットの技術はすごいなと思います。
ひんやりとした曲、猛暑の中で聴くのにエエですね。

通勤の車中ラヴェル「弦楽四重奏曲」を楽しむ

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ここ一週間ほど、通勤の車中でラヴェルの弦楽四重奏曲を聞いている。例のブックオフ全集分売CDのうちの一枚。ヌオーヴォ・クァルテットのこの演奏(GES-9245)は、1985年4月にフィレンツェ近郊のルフィーナ、ヴィラ・ディ・ボッジオ・レアーレにてデジタル録音されたもので、ドビュッシーの弦楽四重奏曲も一緒に収録されている。
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ラヴェル/弦楽四重奏曲

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