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ベートーヴェンの交響曲第4番 変ロ長調 ショルティ/シカゴ響

ベートーヴェンの交響曲第4番 変ロ長調 op.60。
ゲオルク・ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1974年5月、シカゴのメディナ・テンプルでの録音。ショルティ/CSOのベートーヴェン全集からの1枚で、これは旧盤の方。
DECCAの版権を持っていたキングレコードが発売していたLP全集から取り出して聴いています。

第1楽章の序奏部が終わった瞬間、エネルギーが噴出。
豪快でスケール豊かにオーケストラが鳴る。ショルティのバトンが冴えて、インテンポでグイグイと男性的な逞しい音楽としてドライブしてゆく。
このエネルギーの奔騰こそ、4番交響曲の本質じゃないか。「北欧の巨人にはさまれたギリシアの乙女」にしておくのは勿体ない迫力であり、推進力。見事なアレグロ・コン・ブリオ。やはり、ベートーヴェンは3番や5番のものすごい交響曲を書いた人なんだということを実感させる演奏。
シカゴ響の音は強靱。ショルティの意を体して、剛毅なベートーヴェン像を描き出す。

第2楽章は、穏やかでロマンティックな楽想の中から、ショルティらしい意志と確信とが聞こえてくる。ここでもシカゴ響は力強い。アナログ・レコードのせいか、低音の押し出しが強く、ティンパニやチェロの下支えが力強いのが印象的。音楽の表情は柔和でも、本質は男性的なんだわい。
テンポは計ったような正確さ。インテンポで精妙、この印象はセル/クリーヴランド管に匹敵する正確さと思われる。ああ、ショルティもハンガリーの人。セルとは同郷であった。

第3楽章は晴朗なスケルツォ。リズミカルで説得力が強い。ぐいっと聴き手に迫る力がある。5部構成のこの楽章を飽きさせないショルティの棒も実にイイ。

フィナーレはスケールが大きく、堂々たる終曲。テンポは快速だが、王者の行進を思わせる力強さ。ここも3番や5番に匹敵する逞しさと思う。もちろん、基本に忠実で、奇をてらっていることもない。普遍的な演奏と思う。そして、音楽の内部の力で、聴き手を感動させ、興奮させるショルティの指揮が、やはりすばらしいと思う。

シカゴ響のパワーも全開で、聴き応え十分。ああ、ベートーヴェンってイイなぁ、音楽の力は偉大だなぁ・・・・・・と思います。


録音はまずまずと思います。
アナログLPらしい柔らかさと、トロッとした低音が魅力でありますが、さすがに購入してから25年以上も経過しますと、壮大なパチパチ・ブツブツノイズがスピーカーを挟んで展開します。
クリーニングしても、なかなかアカンです。


AUTHOR: ひろはや EMAIL: hirohaya@yellow.plala.or.jp DATE: 06/05/2007 06:40:04 おはようございます。
ベートーヴェン交響曲第4番のショルティ/シカゴ響は未聴です。ショルティはあまり聴いたことがありません。今度聴いてみたいですね。

私とこの曲との出会いは、LP時代のワルター/コロンビア響で交響曲第2番とカップリングされたCBSソニー盤でした。あの頃は、偶数番号はワルターと決めていました。その後CD時代となって、ハイティンク/ACOをはじめ、セル/クリーヴランド管などで楽しんでいます。あと、レーザーディスク盤ですが、カルロス・クライバー/ACO(1983年)は映像の楽しさも手伝って、この曲を私の中でメジャーなものにしたというインパクトのある演奏でした。
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コメント

おはようございます。
ひろはや様の言葉を一部拝借します。
私のこの曲との出会いは、LP時代のワルター/コロンビア響で運命とカップリングされたCBSコロムビア盤でした。 中2の時でこれが刷り込み盤。そしてワルターの呪縛を解いたくれたのが究極と至高の演奏?
究極の1枚はムラヴィンスキー盤、至高の1枚はフルトヴェングラー/ベルリンフィルの演奏。究極と至高という言葉がピッタリだと思っています。
という訳4番というとこの3枚以外を聴くことはあまりありません。
ショルティ盤は未聴ですm(__)m

中学1年からクラシックを聞き初めて何十年。言うと歳がばれてしまいますので(笑)
ショルティのベートーヴェンはあまり好みではないのですが・・・。
第四シンフォニーは好きです。
シカゴ響も好きです。

mozart1889様 こんばんは
今朝は、ベートーヴェン様の4番でしたか~。。。なんか嬉しいですねぇ。昨晩、私も4番を聴こうかなぁ~と一瞬悩んで、「英雄」を選曲しました。

 最近ショルティ氏を聴く機会が増えているのですが、残念ながらこの演奏は、聴いてません。70年代の彼の演奏に、かなり惹かれてます。

みなさんワルター/コロンビア盤を挙げておられますね。
かく言う僕も、ワルターのベートーヴェン全集を、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した口です。
国内盤は高かったので、米オデッセイ盤を購入したのですが、盤質の悪さには泣かされます。
しかし、音質そのものは悪くないので、CDでの廉価全集が発売されるまで気長に待つつもりです。

セルの4番は、あまりに几帳面すぎてどうも苦手です。
音質も抜けが悪くて、我が家のセルコレクションの中ではかなり下位の方だと思います。
ベートーヴェンは多少やくざな演奏の方が楽しめるようです。

>hiromk35 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ベートーヴェンの4番交響曲は、実に逞しく雄渾な曲だと思います。
セル盤は、4番と8番の組み合わせの廉価盤LPで聴いています。非常な名演でした。ワルターもよく聴きました。

クレンペラーやフルトヴェングラーは持っているのに、印象があまりないんです。両巨頭とも3番と5番が凄すぎるからでしょうか・・・・。

>天ぬき 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
ワルターにムラヴィンスキー、フルトヴェングラー・・・・・さすが天ぬきさん、往年の名指揮者、巨匠が並びましたね。
僕はワルターは大好きです。あとの2人のご指摘の演奏は聴いたことがありません。フルトヴェングラーは全集盤、VPOとの演奏しか知らないんです。
そして、ムラヴィンスキー。演奏評は読んだことがあるのですが。どうも僕はムラヴィンスキーのよい聴き手ではないようです。チャイコフスキーの後期交響曲集しか持っておりませんので・・・・・。

>ヨシ 様
こんばんは。コメント感謝です。
中学1年生からクラシック音楽・・・・早いですね。僕はようやく二十歳になって、クラシック音楽に目覚めました。オクテです。
ショルティの新盤・旧盤とも節操なく所持しています。ベートーヴェンの交響曲は大好きなので、安いと買っちゃうんです・・・・・いやはや、節奏がありません。安物買いです。
ショルティの剛毅なベートーヴェンはボクは好きなんです。旧盤はLPなので、音がトロッとしていて、刺激音が少ない感じ。なかなかエエです。

>みー太 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
みー太さんは「英雄」を御選曲でしたか。エエですね。
エロイカの勇壮なところ、実はショルティで聴くのもエエです。グイグイと英雄の行進が続きます。
70年代のショルティの鋭さ、マーラーなんかなかなか迫力あります。80年代は、ショルティは丸くなって、穏やかな円満な演奏が増えましたね。これもよく聴きます。

>Summy 様
こんばんは。いつもお世話になります。ありがとうございました。
ワルター盤は人気ですね。いつか全集をと思いつつ、バラでおおかた入手してしまいました。ふっくらとした歌うベートーヴェン、いかにもワルターです。
セルのベートーヴェンは定盤ですね。我が家のLPもそんなにイイ音では鳴りません。8番とのカップリング廉価盤です。
CDで買い直して聴いていますが、これも録音がイマイチなのは少し残念です。

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