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モーツァルトの交響曲第41番 K.551「ジュピター」 ベーム/VPO 1975NHKライヴ

初夏の陽気から、真夏の暑さへ。
四国ではすでに乾燥の日々です。ダムが干上がり始めているとの報道もあります。
この夏は猛暑に小雨という予報、渇水が心配されます。

さて、今日はモーツァルト。(今日もか・・・・(^^ゞ)

モーツァルトの交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」。
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルの演奏。
1975年3月25日、NHKホールのでライヴ録音。DGから出ている、「ベーム/VPO 1975 NHKライヴ」LP4枚組からの1曲。

興奮・歓喜の来日公演から、時は流れて32年。
この録音放送がNHK-FMから流れたときには一生懸命録音し(1981年だったかな)、レコード発売の時には真っ先に購入した思い出のセットであります。
カップリングはベートーヴェンの7番にブラームスの1番、シューベルトのグレート、未完成、ワーグナーのマイスタージンガー前奏曲など、いずれも超弩級の演奏ぞろい。スゴイ公演だったのでありました。

さて、ジュピター交響曲であります。
第1楽章のテンポは堂々として、ベームらしいゆっくりめのテンポだが、徐々に速くなってゆく感じで、ライヴ特有の熱気が作用したのか、エネルギッシュで実に精力的。晩年とはいえ、演奏は元気一杯で、快活。VPOも楽しそうに演奏してゆく。

第2楽章はチェロ・コンバスとヴァイオリンの対話が全く優美で美しい。謹厳実直なベームの、ココロの暖かさを聴く思いがする。ふだんは武骨な感じのするベームだが、ここでは美しさの極み。
テンポはやはりゆっくりなのだが、微妙に伸縮して、息づいている感じ。それに生き物のように反応するVPOも見事なもの。ホルンが音を外すのはご愛敬。木管のアンサンブルは見事だし、ヴァイオリンの音色はもうウィーンとしか云いようがない美しさ。
この羽毛のような響き!

第3楽章は堂々たるメヌエット。力強いリズムが基本で、演奏は実に逞しい。弱音部でも音が痩せないのが良い。コクのある響きというのは、こういう音を云うのだろうと思う。
そして、感動の終楽章。
輝かしく、圧倒的な力強さのフィナーレ。モーツァルトのつくり出す完全無欠のフーガ。これぞイデアの世界、至高の終曲とは言い過ぎか。
VPOが力強く鳴る。どの楽器もバランスが良く、練り上げられたアンサンブルに、実演特有の熱気・感興の高まりが加わって、素晴らしい演奏を展開してゆく。
ああ、もうこれで終わりなのか、もっと聴いていたいと思わせる、感動がある。

録音は1975年のライブ、しかもホールは響きのデッドなNHKホールということで、今一歩の感は否めません。
そのハンディの中で、よく録れているとは思います。
もっとも、録音なんぞはどうでもエエんです。
名演奏とそれを聴く感動は、録音の良否を超えます。いつも思うことですが。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 05/25/2007 10:00:13 おはようございます。
1975年のNHKライブ、懐かしいです。
あの頃が一番エアチェックに熱中して時代だったでしょうか?
当時のテープライブラリーのメモを引っ張りだしてみました。
1975年 ブラームス交響曲1番」(3・17) 未完成(3・15) ベートーベン交響曲4番 同7番 マイスター前奏曲 こうもり序曲(3・16) それに日付不詳のグレートでした。ジュピターはありません( ̄¬ ̄;)
テープがあったのでLPは買いそびれました(高価で手がでなかった)
このテープもDATに移す前にデッキが故障、そのままなので変質や転写で多分駄目でしょう。ちょっと惜しいことをしました。
 あの公演ではテレビでのブラームスが一番印象に残っています。
若かりしキュッヘル?が弓を切らしながら物凄い形相で弾いている姿が忘れられません。
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コメント

あ、間違えちゃいました。
ブラームスは、セル/VPOじゃなくて、ベーム/VPOでした。

セルのレコードを聴きながら書いてましたので、指が勝手に動いてしまったようです(笑)

TVで「未完成」を鑑賞したときのこと、はっきり記憶しています。
遅めのテンポで、始まったとき、「きれい、きれい、でもずいぶん寂しいね」
と、普段はクラシックには関心を示さない、今は亡き母親が言ったのです。私も、このベームには鳥肌がたちました。ベームもスタジオ録音より
ライブが断然いいですね。

こんばんは。
懐かしい公演のライブですね。TV放送は、欠かさず見た覚えがあります。たしか、『美しき青きドナウ』だったか管楽器が繰り返しを間違えたのに、混乱せずすぐにVPOメンバーが併せていたのには驚いたこととが一番の思い出です。すみません、こんな変なことしか覚えてなくて・・・。
演奏では、マイスタージンガー前奏曲、未完成が凄かったように思いました。このセットが発売された時、私も高額で手が出なかった一人です。店頭で眺めて、うつむいて帰った覚えがあります。

>天ぬき 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ベーム/VPOの1975ライヴ、懐かしいですよね。今も語りぐさの名演だと思います。
ブラームスの1番のフィナーレなど、今も最高の名演と思います。
LPは限定盤だったので、無理して買いました。今も愛聴盤です。
エアチェックしたことも懐かしいです。
あの頃はホンマに一生懸命聴いてました。

>e g u c h i 様
おはようございます。コメント感謝です。
当時のベーム人気は凄まじかったですね。今は、少し忘れ去られた感もあるようですが、この時代の実演は凄いなと思います。
ブラームスの1番、そうそうマイスタージンガーのスゴイです。
今はDVDも出ているようですね。
時を経て、往時を思い出すことが出来ます。イイ時代になりました。

必死で録音したカセットデッキは、AIWAのAD7600。前面操作型カセットデッキの名機でした。

>Summy 様
こちらにもコメントを有難うございました。
ベームのこの4枚組、最高の名演はブラームスの1番だと思います。
特に終楽章がスゴイです。熱いです。空前絶後の名演と信じて、ボクは疑いません。

それにしても、そうですか、セルのLPはエエ音してますか。
羨ましいです。ウチの装置だとイマイチなんですよね・・・・。

>ドレドレ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
僕はスタジオ録音盤を普通買うことにしているんですが、ベームのライヴは別格にスゴイですね。ベームは実演の人だったのだと思います。
この4枚組は晩年の指揮とは云いつつ、とても熱いです。
ドレドレさんのお母様が、未完成をそのように語ったこと、分かりますね。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。
4枚組9200円は、当時は大枚でした。1枚2300円、高かったですね・・・・でもあの頃はそれが普通でした。
そして、かけがえのないベームの名演。VPOも素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
僕はテレビ放送は見ていません。1975年といえば、クラシック音楽には無縁の鼻垂れ小僧でした。でも、レコードは有り難いです。
トシがいって、クラシック音楽を聴くようになった鼻垂れ小僧が、その時代の熱さを感じることが出来ますものね。

ベームのNHKライブはコンマス (キュッヒルさんでしたっけ?) が椅子から立ち上がらんばかりに必死になって、オケをリード (指揮?) していた光景が目に焼きついています。

話し変わりまして・・・、セルのモーツァルト集とベートーヴェン集、オリジナル紙ジャケットのBOXセットをとうとう買ってしまいました。「限定生産、USAで在庫がなくなり次第打ち切り」というので、矢も盾もたまらなくなって。
で、聴いてみました。まずは話題になっている「ジュピター」を。ややハイ上がりの印象。鮮明さはかなり向上。音に力強さが加わっています。終楽章は特にノリがよい。セル/クリーヴランドの凄さのが伝わってくるような感じがします。・・・で、改めて思いますのはESSENTIAL CLSICCSの旧いCDもなかなかいい音じゃないの?と。DSD方式との優劣比較はなかなかに難しいものがあるように思います。

おはようございます。
75年の一連のライヴ、ブラームス1番のときも書きましたが、全ての放送を聴き、カセットに録りました。
レコードはずいぶん後で入手、そしてCDも。
(私はレコードは手放しちゃいました・・・。)
CDでは若干のエコーが付加されており、放送当時の音やレコードの音と印象が違いますが、これはこれでVPOの美感が出ていて、私は好きです。
もちろん演奏はmozart1889さんの仰るとおりです。
ほんと、素晴らしい演奏ですよね。

ちょっと前の記事ですがTBさせていただきます。

こんにちは。
私もモーツァルトの「ジュピター」は好きな交響曲の一つです。
第一楽章から第四楽章まで、mozart1889さんのお書きになられている感想が、ピッタリだなぁ~と思いました。
「羽毛のような響き!」は、まさにその通りですね。
一人、大きくパソコンの前で、うなずいておりました。
初めて地元のオーケストラの演奏会で「ジュピター」を聴いた時、鳥肌が立ったのを今でも覚えています。

>hiromk35 様
こんにちは。コメント感謝です。ありがとうございました。
この来日当時、ライナー・キュッヒルがコンマスで参加していますね。レコードの解説書には、ウィーン・フィルの来日した全員の名前が入っておりました。

セルのモーツァルトにベートーヴェン全集、お買い求めとのこと、エエですね。僕も欲しいです。財布との相談ですね。
ベートーヴェンは買い直しになります。でも、欲しいですよね。イイ音で聴きたいですもんね・・・・・・悩んでます(^^ゞ。

>親父りゅう 様
こんにちは。コメントありがとうございました。
りゅうさんは、カセットにレコードに、CDですか。これもスゴイですね。でも、そのくらい値打ちのある来日公演でした。
DVDも出ているそうなので、今度探してみたいと思います。

CDにはエコーっぽい音があるとのこと、LPでは感じませんが、響きはNHKホールらしくデッドです。
が、演奏が素晴らしいので、聴いているうちに録音の悪さを忘れてしまいます。
TBもありがとうございました。感謝です。

>yuri 様
こんにちは。コメント感謝です。ありがとうございました。
モーツァルトのジュピターはホンマに素晴らしい曲ですね。何度聴いても飽きませんし、終楽章のフーガには感動させられます。
アポロン的な世界が目の前に現れる感じです。最期の交響曲にふさわしい名曲ですね・・・・
・・・・といいつつ、僕は実演では聴いたことがないのです。40番までの交響曲は何回かあるんですが、ジュピターはありません。

yuriさんのように、鳥肌が立つ思い・・・・してみたいです。

ベームの75年来日公演では、シューベルトのザ・グレートが最高の名演でした。今でもこれ以上の演奏はありません。CD化されているのでしょうか?

>ヨシ様
こちらにもコメントを有難うございました。
ベームの来日ライヴ、「グレート」はよかったですね。
このシリーズは全てCD化されたはずなんですが、僕はLPで持っていますので買い直しておりません。
ただ、CD発売からだいぶ経過しましたので、おそらくは廃盤になっていると思いますし、中古市場で入手されるのがエエと思います。
値段は見当がつきません。そんなにレアなものではないと思うんですが・・・・。

こんばんは。いつもお世話になります。
このベーム/VPO、1975年来日時のLP、私も買ったのですが、mozart1889さんとは、ちょっと違う感想を持っているのが、録音についてです。私は、このLPの音にちょっと失望してしまい、自分でNHKFMをカセットにエアチェックした音の方が、遥かに迫力が有ると感じ、未だにこのカセットが手放せない、情けない状況なのです。
これ、NHKに眠っているマスターテープは、絶対既出のLPやCDとは次元が違う、良い録音だと、信じています。
また「ジュピター」に関しては、その数年後、ザルツブルク音楽祭でやった同じコンビの演奏が、テンポは遅くなっても、スケールがより大きくなり、やはりセッション録音とは比較にならないくらい超絶的な迫力の名演で、解説の金子建志も、感心していたものでした。→


→これらのベーム/VPOのエアチェック録音が私の理想の「ジュピター」になってしまい、他の演奏では感動しない状況が、しばらく続きました。

その後、これらのベーム/VPOに匹敵するライヴ録音のCDに、2枚巡り合いました。
それは、クーベリック/バイエルン放送響の1985年5月録音のOrfeo盤と、テンシュテット/北ドイツ放送響の1980年6月録音で、この両者共セッション録音は全く勝負にならない位、乗りに乗った演奏で、もし私が実演を聴いても、「ブラボー!!」と叫んだに違いないすばらしさでした。
日本のオケで昨年も「ジュピター」をいくつか聴きましたが、「ブラボー!!」と叫びたくなる実演には、残念ながら過去一回も出会えていません。
ピリオド奏法全盛の現代、もう、こうした旧タイプの名演には、出会えないのかも知れません。

補足
テンシュテット/北ドイツ放送響の1980年6月録音はEMI録音です。
クーベリックのライヴ盤共々、もしお持ちになっておられないのなら、録音も良いので、ぜひお勧めします。

モーツヤルト好きとして、絶対押さえておきたい、最高の名演ですよ!!

>鞍馬天狗 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
僕もベームの来日公演、NHKーFM放送をエアチェックして聴いていたんですが、LP4枚組が出て、LPの方が音がよいので、カセットテープは処分しました。鞍馬天狗さんとは違った印象だったんですね。ですから、カセットは今はありません。

このごろは、ライヴ盤の発掘が多く(その分、新譜が少ないですねえ)、百花繚乱で、どれを選んだらよいのか困ってしまいます。そもそもライヴ盤、あまり買わない方ですから・・・・・。
テンシュテット/北ドイツ、クーベリックのオルフェオ盤、探してみたいと思います。有り難うございました。

ベームVPOの「ジュピター」(NHKライヴ)

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クラシックブログ共同企画「勝手にモーツァルトの日」協賛・・・たぶん、あっちではまた文字化けだろうなぁ・・・
モーツァルト/交響曲第41番 C-dur 「ジュピター」k.551 
カール・ベーム指揮ウィーン・フィル
1975年3月25日 NHKホール、ライヴ
バーンスタイン、カラヤンと来たら、次はベームかな?というわけでもないけど、珍しくモーツァルト漬けの昨日、「しめくくり一つ前」は、ベームNHKライヴの1枚を堪能。
(えっ?しめくくりは何かって?それは、後ほどアップします。)
1975年、ベ...

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