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ビゼーの組曲「カルメン」 マリナー/ロンドン響

サラッと爽やかな風の気持ちよい休日でした。
初夏です。そう汗ばむほどでもなく、寒いこともなく・・・空気もサラサラとして快適でした。

こういう日にはビゼー。そして、「カルメン」が聴きたくなります。

そこで、ビゼーの組曲「カルメン」。
ネヴィル・マリナー指揮ロンドン交響楽団の演奏。
1978年の録音、フィリップス盤。

アナログ最末期の見事な録音。
柔らかくふっくらした響き、そして音がフワリと伸びてゆく快感。
ロンドン響の響きはやや渋めなのだが、その音を見事に捉え、豊かな残響の中にまとめ上げた独特のフィリップス・トーン。
LPは昔、秋葉原の石丸電気で購入したもの。石丸電気が『レコ芸』の目次のところに広告を掲載、そのコピーがに「ヨーロッパに感激」という文句だった。
初めて聴いたときには、ホンマに感動したなぁ。エエ音だったなぁ。

間奏曲のフルートが、何と高貴に、香り高く響くことか。
高原を渡る涼風、初夏の陽射しに輝く湖水のよう。ホンマに美しい。
これ、ビゼーが書いた最も美しい旋律の一つだと僕は思う。
マリナー/ロンドン響も最高の出来。いつまでも浸っていたい音楽。

アラゴネーズやセキディーリヤのリズム処理も鮮やかで、南欧の強い光を想起させる演奏。もっとも、ロンドン響の音が落ち着いていて、やや渋めで上品なものなので、阿鼻叫喚・乱痴気騒ぎにならないのがイイ。
マリナーの指揮は英国紳士のダンディさ。端正な音楽づくりが好ましい。あざとさ、これ見よがしの(聴きよがしか?)演出がないのも良い。ビゼーの音楽の力、美しさを十全に引き出して、聴いていて実に心地よい。
スケールは決して大きくないのだが、気持ちよく聴けることこの上ない。
リズムの処理は的確、フレージングは自然、アーティキュレーションも実に格調高い。もちろん、南欧的な情熱・激しさも十分。

ロンドン響も素晴らしい。
繰り返しになるが、音色がしっとりとしていて、ニュアンス多彩、無限の味わいを持っている。ここのプレーヤーも腕達者。英国ではいちばん巧いオケなのかな。
管楽器が好調で、トランペットなど気持ちよい闘牛士の歌を聴かせてくれる。アンサンブルも絶妙で、聴いていてとても楽しい。

録音は今も最高レベルの暖かさ。
アナログ最盛期の素晴らしい録音で、これぞフィリップスと云いたい音であります。
CDでも十分エエ音してます。
廉価盤で入手可能じゃないでしょうか。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 05/21/2007 10:02:33 おはようございます。
これは故長岡鉄男氏が「外盤A級セレクション」で取り上げている優秀録音盤です。その一節を
 「・・・情報量が多く、細かい音をよく拾い、ホールエコーたっぷりで、音場感が広く、特に奥行きが深い・・・」
私はこの本を読んで買いました(^^ゞ
買いましたが、この通りの音が出ないのでがっかりしたのを覚えています。今はCDで聴いていますがなんとか近づいた音がでるようになったのではと自己満足しています(^^ゞ
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コメント

こんばんは。
スペイン好きの私には欠かせない曲なんですが、フランス人ビゼーの曲なんですね。スペインの作曲家アルベニス、ファリャにはない明るさが、私の『スペイン』イメージにぴったりです。
マリナーの演奏の多くは、シックでジェントル、美しさの漂う演奏が多く安心して聴けます。それにフィリップスの録音ですし、ハズレはないと思います。私も、天ぬきさん同様に「外盤A級セレクション」を読んで購入した一人です。
全曲盤は、元気いっぱいのアバド盤よく聴きます。

今晩は、多摩丘陵の緑が一日一日、色濃くなっています。カラッと晴れた気持ちのいい日でした。
マリナー盤はLPの音が良かったので、CDも購入していましたが、カルメン・アルル組曲で所有しているのは、これのみです。購入のきっかけなど忘れ去っていたのですが、天ぬき様と同じ、長岡氏の推薦があったためと
思います。ロンドン響との「真夏の夜の夢」も気に入ってます。マリナーも
録音数がムチャクチャに多いですね。フィリップスではハイドンの若い番号の交響曲もよく聴きました。こっちはアカデミーCOでしたか。

>天ぬき 様
おはようございます。情報、ありがとうございました。
なるほど、このレコードは名録音盤でしたか。実にイイ音がします。ロンドン響の特徴がよく出ていますし、ホールトーンも素晴らしいです。
CDでもイイ音がしますね。
フィリップスの代表的な録音かもしれません。
気持ちよく聴けるレコードでした。

>hiromk35 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
シンバルは確かに灼熱の太陽ですね。なるほどなあと思いました。

ロベルト・ベンツィという指揮者はよく知りません。最近はあまり見ない人でしょうか。我が家には1枚もないようです。
でも、若い頃に好きだった演奏家と再会するのもエエでしょうね。hiromk35さんの嬉しい気持ちを察します。ロカール色豊かな演奏はエエもんですね。

>Summy 様
おはようございます。いつもお世話になります。
僕は絵画のことは詳しくないのでよく分かりませんが、LP時代はジャケットを眺める楽しみがありましたね。この絵を眺めながらカルメン組曲を聴くのも良いものだなぁと思っています。

アンセルメは未聴です。バーンスタイン/NYPは活気溢れる演奏でした。
全曲盤はアバドとカラヤンで聴くことが多いです。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。
全曲盤は僕もアバドです。ベルガンサのカルメンが可愛いですし。
このマリナー盤は確かにイイ音、長岡鉄男が言うだけのことはありますね。そういえば、昔長岡の本はよく読みました。面白かったですが、マイナー盤が多くて、よく知らないものも多かったですね。
長岡鉄男の死とともに、オーディオへの興味が少し薄れたような気がしています。そのころ、今のシステムにして、音への不満があまりなくなったせいかもしれませんが・・・・・。

>ドレドレ 様
おはようございます。三多摩の風景が浮かぶようです。ありがとうございました。故郷、懐かしく思います。
昨日、宮寺の実家から新茶が届きました。毎年恒例です。美味いなと思います。狭山茶以外は呑めません。

マリナーの「真夏の夜の夢」、大好きなんです!
今も愛聴しています。以前、この演奏をエントリーしました。オケはフィルハーモニア管のようです。同好の方がいらしてくれて、ホンマに嬉しいです。
ありがとうございました。
「真夏の夜の夢」は、↓です。

http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717/2319803#2319803

ロンドン響でなくフィルハーモニア管でしたね。こちらは、CDを探してみましたが、現在、廃盤のようで残念。

>ドレドレ 様
こんばんは。いつもありがとうございます。
あら、廃盤とは残念ですね。もう20年前の古い録音ですから、あるとすれば廉価盤だと思ったんですが・・・・・・。
復活して欲しいですね。イイ演奏だったですし、録音も良かったです。

今日も中古レコード市に行ってみました。
このLPありましたよ。
280円だったので買おうかと思ったのですが、既に手一杯(汗)

ジャケットについてですが、間違えてました。
スペインの大画家、フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤの『日傘』(1777)という作品です。

今日もセルをLPも1枚買ってきました。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」、1963年の録音です。

>Summy 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
中古LPの市場が近くにあるといいですね。羨ましいです。
多分、良い音で鳴ってくれると思います。

セルの「展覧会の絵」は聴いたことがないんです。クリーヴランド管は巧いでしょうね。
市場価格はどのくらいでしょう。1枚300円くらいが相場でしょうか。

セルの「展覧会の絵」は280円でした。
「モスクワ河の夜明け」とのカップリングで、ゆったりしたカッティングです。

普段行く店では安くて300円ですので、少し割安ですね。
例の1300円シリーズの1枚ですが、これは素晴らしく音質が良いです。
セルも金管群を思い切り鳴らしていて、これほど開放的な響きは始めて聴きます。

>Summy 様
おはようございます。レスをありがとうございました。
1枚300円だと、大人買い出来そうですね。
僕は置き場に困っておりまして、CDしか今は買いませんが、控えなくてはと思っています。
「展覧会の絵」、録音がよいと聴き映えしますね。良かったですね。

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