スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

R・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」 カラヤン/ベルリン・フィル

四国は風が強い一日でした。そして、暑い・・・・。
夜になっても暑かったですね。いよいよ夏であります。
そういう夜には、この曲、「シェエラザード」ですね。


R・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
ヴァイオリンのソロはミシェル・シュヴァルベ。
1967年、ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DG盤。

カラヤンらしく颯爽としたテンポでグイグイ進んでゆく「シェエラザード」。
対するシュヴァルベのヴァイオリンは香り立つような美しい音色と、滑らかで妖艶なポルタメントで、聴き手にネットリとまとわりついてくる。テクニック完璧、音色はエロティック。数ある「シェエラザード」の中で、屈指のソロ・ヴァイオリンと思う。

第1楽章は、荒々しい感じを前面に出してくるのだが、オケはピタッとついて、しかもアンサンブルが揃って抜群に巧い。聴いていて、ニヤリとなるほどの上手さ。このくらいオーケストラが上手いと、文句なし。スゴイ。カラヤン独特のテンポやダイナミズムの激変など、オケにとっては何のその、当たり前のようにサラッと進んでゆく。ベルリン・フィルは、やはり当代随一のオーケストラだと納得させられてしまう演奏。スーパー技術集団にして、しかも音楽性に溢れている。いや、ホンマに素晴らしい。

第2楽章は、オケの各プレーヤーのソロ演奏が楽しい。時に即興プレイのような趣きも感じられる。
ここでもカラヤンのテンポは速めだが、ここぞというところでは、念を押すような表情づけをしてみたり、タメをつくってみたり、なかなか芸が細かい。千両役者よろしく、大見得を切るようなところもある。いや、カッコイイ。実に決まっている。尤も、こういうところが、カラヤンが嫌われるところなのかもしれないが・・・・。
僕は慣れましたし、だいたい好きですな。

第3楽章は、抒情的な演奏。おそらくカラヤン得意のところだろう。雰囲気豊かに演奏を展開してゆく。優美と云うより、エロティックなまでに美しい仕上げになっている。
弦も管も万全の出来で、何度も云うが、巧すぎるくらい。
シュヴァルベのヴァイオリン・ソロも、高音が良く伸びて艶やか。時折、ゾッとするほどの色気を見せる。凄絶な美と云うべきか。

終楽章はベルリン・フィルのパワー全開。強烈なフォルティシモ、圧倒的な威力でオケが迫ってくる。
でも、オケにはまだ余裕がありそう。巨大排気量の車が、高速道をラクラク走っている感じ。まだナンボでもパワーが出るのに、余裕十分・・・って感じかな。
カラヤンの情景描写は実に巧みで、嵐の様子から難破・破滅まで、ワクワクさせるような描き方。全く聴かせ上手。

いやはや、カラヤンの話し上手に、スーパー・オケの上手さが重なって、あっという間の45分でありました。

録音は良好。
この時期としては、まずまずだと思います。
残響も十分。ただ、個々の楽器がもう少し鮮やかに収録できていればと思いますが。さすがに古びてきたのかな・・・・。


<「シェエラザード」は最も好きな管弦楽曲のひとつ>自己リンクです。
◆プレヴィン/ウィーン・フィル
◆チョン・ミュンフン/パリ・バスティーユ管
◆コンドラシン/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
◆クリヴィヌ/フィルハーモニア管
◆マゼール/ベルリン・フィル
◆デュトワ/モントリオール響
◆ムーティ/フィラデルフィア管
◆アシュケナージ/フィルハーモニア管




AUTHOR: ひろはや EMAIL: hirohaya@yellow.plala.or.jp DATE: 05/18/2007 06:54:30 おはようございます。
私も大好きな管弦楽曲です。子供の時から、アラビアンナイトは憧れの世界で、夢と冒険の世界に憧れたものです。その後、バートン版大場正史訳の千夜一夜物語(河出書房)を読んで、エロチックな面とシェラザードの重要な役割が分かった丁度その頃(当然LP時代)、オーマンディ指揮フィラデルフィア管のレコードの豊潤なサウンドに魅了されたものだなあ......。
今は、CDでコンドラシン指揮コンセルトヘボウのものをよく聴きますが、時にはデュトワ指揮モントリオール響や先日亡くなったロストロポーヴィチ指揮パリ管のCDも聴いてます。mozart1889様のご紹介のCDは持っていませんが、聴いてみたいですね。
スポンサーサイト

コメント

こんばんは。カラヤン盤は未聴でしたが既にエントリーされてるコンドラシン盤は好きでよく聞きました。
ACOのよくブレンドされた音色が素敵でした。ヴァイオリンソロも美しかった。 ただどちらかというとこの演奏は水彩画のパステルカラーのアラビアンナイト絵巻といった感じ。
もうちょっと濃い目の極彩色の油絵絵巻が欲しいときは古い盤ではライナー、新しい盤ではゲルギエフをよくとりだします。
それにしてもリムスキー=コルサコフはホルストとともにクラシック界の一発屋の名をほしいままにしてますね。他ではムソルグスキーの禿山の一夜の編曲が知られてるぐらいかな。
これだけ楽想があってオケアレンジも上手な人ですから実は他にも隠れた名曲があるような気がするんですが。







>ひろはや 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
アラビアン・ナイトは面白かったですね。僕は少年向けの本で読みました。懐かしい名作です。
R・コルサコフのこの曲も大好きです。何度聴いても飽きません。色彩的なホンマモンの名曲だと思います。
ロストロポーヴィチ/パリ管の演奏も大好きです。いつかエントリーしたいと思っています。もの凄くエロティックな、一種、爆演ですね。
コンドラシン/ACO盤が最も格調高い演奏でしょうか。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。ありがとうございました。
バーンスタイン/NYP盤は未聴です。聴いてみたいです。世評も高いですね。血気盛んな、バーンスタインの一気呵成の演奏を想像しています。

デュトワ、コンドラシン、ロストロポーヴィチ・・・・・全くの同感です。
この3盤は名演ですね。

>あるべりっひ 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
やはりと云うべきか、カラヤン盤の録音は、マルチモノ的な録音だったんですね。なるほどと思いました。有難うございます。

モントゥー盤は未聴なんです。今度探してみます。
コンドラシン盤はLPジャケットが良かったですね。飾っておきたいくらいです。ところが、先日ハイティンク/LPOの1000円盤を購入したのですが、ジャケットがコンドラシン盤と同じなんです。ちょいと反則だよなぁと思いました。あのジャケットはコンドラシン盤の象徴なのに・・・と少し残念で。

>シャム猫 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
おっしゃるとおり、R・コルサコフには他の名曲が沢山ありそうで、しかし人口に膾炙した名曲はこの「シェエラザード」一発ですね。
でも、ホンマに素晴らしい曲かと思います。

ところで、ゲルギエフ盤は我が家で聴くと、風呂場のような残響が気になりました。録音は良いのでしょうが、少し人工的な録音の感じがして、フィリップス録音の自然さが感じられずに少し残念な思いをしました。
演奏は凄まじいの一言ですね。最近のシェエラザードでは出色の出来だと思います。

ライナー盤はいつか聴いてみたいと思います。
ありがとうございました。

ライナー盤に一票投じます。・・・と言いいましても、これ一枚しか持っていませんが ^_^!。 LIVING STEREOシリーズの名エンジニアとして名を上げたルイス・レイトンが録音を担当しています。いま何年ぶりかに聴きなおしたところですが、凄くいい音がしますね。

MOZART様のおかげで、このところオケものを聴くことが多くなりましたヨ。

>hiromk35 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
若い頃から、交響曲・管弦楽曲・協奏曲・・・・オケものが好きでしたので、どうもエントリーが偏ります。室内楽はこのごろになって、少しずつ楽しめるようになりました。
オーディオ的には、やはり迫力があって色彩感のあるオーケストラ曲がエエですね。

ライナー盤に1票ですね。大好きなシェエラザードですが、ライナー盤は未聴です。是非、探してみたいと思います。

すみません、またお邪魔します!
ライナーのシェラザード。私には、hiromk35さんが仰るとおり、演奏、録音とも大変素晴らしいです。モントゥーと双璧に思っています。こちらはRCA、レイトン氏の超優秀録音です。
以前ご案内したと思いますが、RCAーLiving Stereo SACD シリーズが以外に安価で録音の質が非常に高いです。ミュンシュ、モントゥー、ライナー、フィードラーの名演を聴くことが出来ます。次回発売で長い間廃盤だったライナーの『大地の歌』の発売が告知されています。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
ライナーに1票・・・・・なるほど、人気ありますね。これは、ライナー盤、要チェックですね。
RCAーLiving Stereo SACD シリーズ・・・・・これも気をつけて見ておきたいと思います・・・・といいつつ、まだ、SACDプレーヤーを持っていないので、普通の方しか聴けないですが・・・。
欲しいなぁ・・・・・。

いつも情報を有難うございます。感謝です。

こんにちは。
湿気もなく爽やかな日です。

また偶然にもシェエラザードをこの記事の日に聴いていました。
私の場合はコンドラシン盤でした。

カラヤン盤の第3、4楽章の小太鼓凄いですね。
音の切れ味の良さ、抜けの良さ、音色、どれをとっても素晴らしいと思います。

第4楽章終盤のトロンボーンのメロディーの出だしも、湧き上がるような感じのアタックで、
どうやって吹いているんだろうと思わされます。


>hsm 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
サラッとした空気、初夏の良い天気ですね。
コンドラシン盤は長い間愛聴してきたものです。アムステルダム・コンセルトヘボウ管の音も素晴らしく、今も最高の演奏と思います。
カラヤン盤は、おっしゃるとおり小太鼓がスゴイですね。切れ味鋭いです。

これから暑くなります。シェエラザードを聴くのにイイ季節ですね。
コメント感謝です。

こんばんは。遅まきながら、大好きなシェエラザードが書かれていたのでつい書いています。私もゲルギエフ盤が気に入っています。音響は別にして本当に凄まじい演奏ですよね。これを聴いてしまうと、他の演奏があっさり感じられてしまいます。

>ADON 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
ゲルギエフ盤は濃厚で激情あふれるスゴイ演奏でした。「やるなぁ・・・」と聴きながら思いました。何度も書いて申し訳ないんですが、風呂場のエコーのような妙な余韻を除けば、ホンマにスゴイ演奏だと思います。
ロストロポーヴィチ/パリ管より濃厚、ストコフスキー/ロンドン響より激しいデフォルメ・・・・・という感じでした。
コメント感謝です。嬉しく思います。

おはようございます!ゲルギエフ盤についてのコメントありがとうございました。
昨晩、ご紹介されていたカラヤン盤を聴きました。いいですね!ゲルギエフと違って、安心して身を任せて聴いてられるのだけど、それでいて、ワクワク興奮が抑えられない、といった感じでした。オケの質が高いですね。聴いてよかったです!

>ADON 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
カラヤンのシェエラザードを聴かれたとのこと、良かったですね。
再録音の好きなカラヤンが、シェエラザードはとうとうこの1960年代の録音だけで終わってしまいました。よほど気に入っていたのかなぁと思いつつ、唯一無二のシュヴァルベのソロを聴いています。

ライナーも好きですが、ソヴィエト国響のスヴァトラーノフやコンセルトヘボウのコンドラシンに1票ずつ入れておきます^^

> シュヴァルベのヴァイオリンは香り立つような美しい音色と、滑らかで妖
> 艶なポルタメントで、聴き手にネットリとまとわりついてくる。テクニック完
> 璧、音色はエロティック。数ある「シェエラザード」の中で、屈指のソロ・
> ヴァイオリンと思う。

まったくの同意見です。シェエラザードのヴァイオリン・ソロはやっぱり名手シュヴァルベが一番素晴らしく感じます。ゲンリヒ・フリジゲイムに、ジャン=ジャック・カントロフ、 シドニー・ハース、ハンス・カラフース、ダヴィッド・オイストラフなんかのソロも好きです^^

>md 様
こんばんは。コメント感謝です。ありがとうございました。
ライナー盤、人気ですね。シドニー・ハースがソロを弾いているのでしたか。是非、探してみたいと思います。
スヴェトラーノフは聴いたことがありません。同じロシアではフェドセーエフもなかなか濃厚で良かったように覚えています。

カントロフのソロで聴くクリヴィヌ盤も時々取り出します。

「シェエラザード」は指揮者やオケで選ぶだけでなく、ソロ・ヴァイオリンが誰かで選ぶ楽しみもありますね。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。