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ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 「ラズモフスキー第3番」 スメタナSQ

爽やかな季節です。
日中は気温がかなり上がってきましたが、朝晩は涼しくて心地よいですな。
この時期と中秋がクラシック音楽を聴くには最高の季節。
人生の幸福を感じる時です・・・・・と云うのはチト大袈裟でしたかな。

さて今日は室内楽を。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」。
スメタナ弦楽四重奏団の演奏。1979年10月プラハ芸術家の家、ドヴォルザークホールでのPCM(つまりデジタル)録音。DENON原盤。

ボヘミアの弦の伝統を受け継いだ見事なアンサンブル。
4つの音がきれいに重なったときの、得も言われぬ弾力感。「練り絹のような」という形容句が、ホンマにこの団体にはピッタリ来る感じ。
しなやかで、美しく、やや細身の音は、この団体の特徴だとは思うのだが、DENONのPCM録音の特質が出ているのかもしれない。その分、音楽がシャープでスリムな造形となって、ベートーヴェンの覇気・若々しさを伝えてくれる。
スメタナSQのベートーヴェンは、ブヨブヨしていない。ふっくらもしていない。
聴いていると、左右のスピーカーの間に、筋肉質の精悍なベートーヴェン、躍動する青年の心意気のベートーヴェンが現れてくる。

例えば、第2楽章のアンダンテ・コン・モート・クワジ・アレグレット。
水も漏らさぬ呼吸の合い方が、スゴイ。洗練された旋律の歌わせ方も、全く美しい。
そして生命力に満ちた弾力感、躍動感。実に魅力的だと思う。
楽章の後半に進むにしたがって、緊迫感が増してゆくのもイイ。
美しく、しかも(矛盾しているようだが)強靱な演奏だと思う。

そして、終楽章のフーガ。
これも強さを秘めたアレグロ・モルト。精妙な彫琢と、絶妙なアンサンブル。それぞれの楽器の音色も美しく、音そのものも引き締まっていて、とてもカッコイイ。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲なので、音色は色彩的なものではないし、そんなに華麗なことはないのだが、スメタナSQで聴くと、その音に聴き惚れてしまう。

これ誠に陳腐だが、「さすがにチェコは弦の国やなぁ」という感想になってしまう・・・。

1970年代末期、デジタル録音で先行していたDENONの、自慢のPCM録音。
透明感のある録音は、今も十分に聴きごたえがあります。
個々の楽器の美しさ、四重奏としてのバランスも良く、心地よく聴ける1枚であります。



AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 05/16/2007 07:01:47 スメタナ四重奏団の演奏で、正規版でCD全集を購入しました。昭和60年代です。高かったけれど、充実してました。ラズモフスキー1番、いかにも中期ベートーヴェンらしい、堂々たる演奏ですね。音色の楽しみとか感覚的な愉悦感とか、そういう要素は少ないけれど、聴いた後に充実感がのこります。一方で、謹厳居士でない明朗なところもある演奏も聴いてみたい気がします。贅沢ですね(^_^)/
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コメント

スメタナQの演奏はたしか1958年来日のステージで聴いたことがあります。ラズモフスキーの第1番と、ドヴォルザークの「アメリカ」だったと記憶しています。LPでは「ないしょの手紙」とか「クロイツェルソナタ」なども愛聴しています。

ターンベリーで弦楽四重奏曲を再生しますと、ホントに「いい音楽を聴いている」という幸せな気分になります。

>narkejp 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
昭和60年代の全集、高かったですね。2万円くらししたなじゃないですか。高価な買い物でしたね。
でも、愛着があろうかと思います。僕もレコードですがショルティ/CSOのマーラー全集やバーンスタイン/VPOのベートーヴェン全集は思い出とともに愛着があります。
スメタナSQの演奏は、確かに充実感が違いますね。名演盤だと思います。

>Niklaus Vogel 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
いやはや、そういえば同じ演奏を昨秋もエントリーしておりました。
すっかり忘れておりました。Niklaus Vogel さんに、おっしゃっていただくまで、全然記憶になくなっておりました。アカンですね・・・・(^^ゞ
どうも忘れっぽくなっておりまして・・・・・・。

しかし、演奏はホンマに素晴らしいと思います。
Niklaus Vogel さんご推薦の1963年盤、探してみようと思います。
どうもありがとうございました。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
傑作は名演奏を生む・・・・その通りですね。まさにベートーヴェン中期の傑作の森、ラズモフスキー四重奏曲は素晴らしいと思います。
ベルリンSQ、ズスケの演奏は、まだ入手できていません。
いつもはイタリアSQで聴いています。ウィーン・ムジークフェラインSQの演奏も最近聴いて、とても気に入っています。

>hiromk35 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。

>スメタナQの演奏はたしか1958年来日のステージで聴いたことがあります・・・・・・

いや素晴らしい。さすがhiromk35さん、年季の入ったコメント、感激しています。半世紀前のステージ、さぞや素晴らしかっただろうと想像しています。

ターンベリーは室内楽にエエですね。僕も幸福な気持ちで聴いています。
ありがとうございました。

こんにちは。
 スメタナSQ。セル/クリーヴラント管などと並んで、かつて「マイ・ヒーロー」(笑)だった演奏家です。いや、今でもですが。

 ラズモフスキー第3番のこの録音は、比較的後年になって聞いたのだったかと思います。スメタナSQの良さはまず第1には音色だと思っているのですが、ベートーヴェンの中では「ラズモフスキー・セット」あたりがやはりその持ち味を最大限に生かせるのかな、と思います。
 (と言いつつ、いわゆる後期の作品でも晦渋になり過ぎず、その辺がいいのですが....)




>Verdi 様
おはようございます。コメント感謝です。
スメタナSQ、Verdiさんにとっても「マイ・ヒーロー」ですか。
確かに、素晴らしい音色の団体だったですね。僕は全曲は持っていないですし、そもそも室内楽をあまり聴かないのですが、ラズモフスキーのスメタナSQはホンマにエエなぁと思いました。
後期の作品群をじっくり聴いてみたいです。
ありがとうございました。

おやおや、第1番なんて書いてましたね。間違い、第3番。

>narkejp 様
おはようございます。
いえいえ、なんのなんの。
ワタクシ、このCDをエントリーしていたことをすっかり忘れて、ダブリ書きしてました。お恥ずかしい(^^ゞ。

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