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マーラーの交響曲第2番 ハ短調「復活」 テンシュテット/ロンドン・フィル

雲一つない五月晴れ。
良い天気でした。これだけの上天気、さて1年に何回あるかしら。
しかも風は緑。新緑の黄緑が徐々に濃くなって、その中を風が吹きます。
四国の田舎では、緑風が爽やかに吹いてます。

さて、今日は時間が取れたので大曲を行きます。

マーラーの交響曲第2番 ハ短調「復活」。
クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルの演奏。
ソプラノはエディット・マティス、メゾ・ソプラノはドリス・ゾッフェル。
1981年5月、ロンドンのキングズウェイホールでの録音。EMI盤。

テンシュテット入魂の指揮、そしてロンドン・フィル渾身の演奏。
ロンドン・フィルは決して巧いオケではないと思うし、アンサンブルは乱れるところもあるのだが、その熱気は素晴らしい。
テンシュテット独特の粘りにも敏感に反応し、献身的でさえある。テンシュテットがオケに慕われている様子がビンビン伝わってくる。こういう演奏を聴くのは嬉しい。指揮者も幸福だったろう。

テンシュテット/ロンドン・フィルのマーラー全集の第6作。1982年発売のLPは2枚組で5600円もした。今ならEMIの激安ボックス廉価盤で全集が買えてしまう。
テンシュテットのマーラーは発売されるたびに話題となり、世評高い全集だったが、ビンボー学生であった僕にはなかなか手が届かなかった。
あのころ、マゼール、アバド、ショルティ再録音、ノイマンのマーラー全集が進行し、その後インバル、シノーポリ、バーンスタイン再録音、小澤の全集が始まる・・・・・一大マーラー・ブームがやってくるころだった。

第1楽章は力感溢れる演奏。時にオケが悲鳴を上げている。
激しく劇的な楽章だが、テンシュテットが振るとさらにそれが際だつ。優美さとは無縁の激しい演奏。

第2楽章のアンダンテ・モデラートが素晴らしい。オーケストラがデリカシーの塊のようになって、鋭敏に反応してゆく。特に弦楽セクションが良い。中でもチェロがイイ。

第3楽章はマーラーらしい怪異でグロテスクなスケルツォ。ダイナミックレンジが広く、テンシュテットの指揮も、よくテンポを動かして面白いし、迫力も十分。強めのティンパニも効果的。だいたい、テンシュテットのマーラーではティンパニが強い。強打が印象的。これテンシュテットの特質かな。

第4楽章の歌唱は好調、素直な歌い方で好感が持てた。
フィナーレは豪快にして繊細な演奏。テンシュテットの粘り強さが良い方向に働いた演奏と思う。ラストはやはり感動的。壮大な交響曲だと思う。

録音はデジタル初期特有の硬さ・平板さが残っているんですが、まずまず聴きやすい感じ。
音の潤いと残響がイマイチかなと思いますが、演奏の迫力がスゴイので、若干の録音の不備を忘れさせます。

音そのものはあまり美しくないです。耽美的な演奏に慣れていると(ベルティーニとかカラヤンとか)、テンシュテット盤は、アンサンブルは悪いし、磨かれていないし・・・・違和感があるかもしれません。
ただ、テンシュテットはマーラーに関しては、アンサンブルを磨くとか、縦の線を揃えるとか、ということにはあまり関心がなかったんじゃないかと思います。
情熱、喜怒哀楽、粘り、集中力、音の塊・・・・そんなものをマーラーで表現したかったのかなと思う・・・・そんな演奏でありました。




AUTHOR: ひろはや EMAIL: hirohaya@yellow.plala.or.jp DATE: 05/15/2007 07:02:45 おはようございます。
テンシュテットのCDは、輸入盤全集で持っています。是非今夜あたり聴いてみたいと思います。
マーラーの交響曲第2番は、一番最初は、ワルター指揮ニューヨークフィル(195758)で聴いて感銘を受けた覚えがあります。当時はマーラーはワルターものが最高だと思っていました。志鳥栄八郎さんの『世界の名曲とレコード』(誠文堂新光社刊)を座右の書としてレコードやCDを買っていたことを思い出します。
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コメント

こんばんは。
テンシュテットのマーラーは、どれもいいものだと思うのですが、「復活」もかなりいい演奏でありマス。懐が深いというか、熱気があるというか。
ロンドン・フィルは、あまり精度は高くありませんが、独特のまったりとした音色を気に入っています。

こんばんは。テンシュテットの話題となったら書き込まない訳にはいきません。私の大好きな指揮者ですから。
ただし彼のマーラーのセッション録音にはかなり不満をもっております。それは多分にEMIの録音(と自分の装置の貧弱さ)のせいだと思ってます。
唯一満足できるのは5番と6番と10番のアダージョのみです。同じEMIでも1,5,6,7番のライブ収録は演奏もCDの音質も満足できるんですが。2番も我が家では霞がかったような音圧のない音です。やっぱり装置との相性がわるいんですかねえ。
でも2番に関してはぜひ御紹介したい盤があります。それは同じ指揮者が北ドイツ放送饗を振った1980年9月29日のライブ盤です。
これは指揮者とオケの全身全霊をかけた素晴らしい演奏であり。そのなまなましさを放送局の録音が見事に捉えています。今はイタリアのmemoriesというレーベルから出てるはずです。

>ひろはや 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
ワルター/NYP盤も懐かしいですね。そして、志鳥栄八郎のその本、僕も持っています。黒いカバーの厚手の本で、何度も読みました。
クラシック音楽入門当時の指針でした。
懐かしいです。ありがとうございました。

>Summy 様
おはようございます。いつもお世話になります。
さすがにSummyさん、沢山「復活」を聴いていらっしゃいますね。
僕は初めて聴いたメータ/VPO盤が最も懐かしいです。
テンシュテットは粘りが強く、すこしもたれるところもある演奏ですから、何度も聴けるものではないかもしれません。
実は僕も加齢のせいか、アッサリ系のマーラーが好みになってきました。アバドや小澤、ハイティンクにショルティなどもよく聴きます。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。お世話になります。
テンシュテットの演奏は熱くて凄まじいんですが、アンサンブルはエエ加減ですね。この人は、音楽を美しく優しく聴かせることにはあまり関心がなかったんじゃないかなと思います。
ライヴ盤はスゴイですね。マーラーの5・6・7番はEMI盤で聴いていますが、すごい迫力です。ワーグナーのライヴ(LPO盤)も良かったです。
今後、ライヴの発売を期待したいですね。その、ドヴォルザークの8番なども。

>吉田 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
テンシュテットの熱気・粘りは独特のもので、好みが分かれるかもしれないですね。僕は面白く聴いています。ただ、加齢のせいか、すこしもたれるようなところも感じます。

ロンドン・フィルは・・・・なるほど、そういえば、まったり感がありますね。
フィリップスの録音で聴くLPOの音は、ボクは大好きです。

>シャム猫 様
おはようございます。貴重な情報、ありがとうございました。
その「復活」の北ドイツ放送響盤、探してみたいと思います。
ありがとうございました。

ところで、EMIでのテンシュテットのマーラーは、スタジオ録音盤は概して音が良くないです。録音にあまり関心がなかったのか、平板で乾いた音がします。世評もよろしくないですね。
我が家のスピーカーは英国製なのに、実にEMIはうまく鳴りません。装置のせいと云うよりは、EMIの録音に少々問題あるかなという気がしています。
ただ、大音量で聴くとホールで聴いている感じも出てエエかもしれないです。

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