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ベートーヴェンの交響曲第8番 ヘ長調 セル/クリーヴランド管

穏やかな初夏の一日を、僕は何と休日出勤でありました。
たまっていた書類の山を片付けて、ホッと一息ついたのが黄昏時。
ヤレヤレであります。
おかげさまで、日曜日は休み。といっても在宅業務持ち帰りですが・・・・・(^^ゞ。


さて、今日はセルのベートーヴェンを聴きます。

ベートーヴェンの交響曲第8番 ヘ長調 作品93。
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏。
1961年、セヴェランス・ホールでの録音。CBS盤。
(我が家の1300円廉価盤LPでは、1959年10月30日の録音になっております)

テンポ・リズム・造形、どれをとっても完璧。全くスキのないアポロン的な名演。・・・・というと大袈裟な、まさに大讃辞になってしまうのだが、いやはや、もう神がセルをして音楽を語らせた、としか云いようのない名演。
これだけ均整のとれた構成で、しかも全編にわたって緊張感を保ち続けながら最上級のパフォーマンスを聴かせてくれる演奏は、チト他には考えられない。

セルより情熱的な演奏はナンボでもあるだろうし、カッコよく演出巧みな演奏だっていくらでもあるだろう(・・・僕はミーハーなので、そういう演奏も大好きでっせ)。
でも、セルほど高潔でなおかつ高次元で、この交響曲をまとめあげた指揮者は他にいなかったんじゃないかと思われる。

第1楽章の開始から精緻で精密なオーケストラ演奏が楽しめる。「究極」なんて、そうそう使いたくない言葉だが、セル/クリーヴランドの潔癖な演奏で聴くと、この言葉を安売りしたくなる。もの凄い合奏。

第2楽章は愛らしいメトロノーム楽章。完璧なバランスでオーケストラが鳴っているのが分かる。セルのコントロールが行き届いているのが伝わってくる。正鵠としか云いようがないテンポ。自然なアーティキュレーション。
全く、確信に満ちた表現だと思う。

第3楽章は、中間部での、ホルンの響きにクラリネットが絡むところが息を呑む美しさ。そして、その2つの楽器の前で、チェロがリズムを着実に刻みながら、アンサンブルを整えているのも素晴らしい。こういうのを有機的なアンサンブルというんだろうな。

終楽章は慌てず騒がず、テンポは自然なもの。性急な感じは一切ないのに、聴き手に踏み込んでくる迫力、畳みかけてくる重量感がスゴイ。
セルは煽ったりしない。古典的で清潔端正な佇まいは終始一貫している。これほど背筋が伸びて姿勢の良いベートーヴェンは、ちょっと思いつかない。素晴らしい。

ああ、ベートーヴェンを聴いたなぁ・・・・と心の底から満足できる演奏であります。

このCDで聴く録音は、やはりイマイチ。
低域を少し持ち上げて聴くとちょうど良い感じ。
高音のきつさが和らいで、聴きやすい音になります。


AUTHOR: hiromk35 DATE: 05/13/2007 06:01:39 セルの8番、凄いですね。その他の1番から9番までぜ~んぶ凄いですね。とうとうベートーヴェンとモーツァルトのオリジナルジャケット復刻全集をネット発注してしまいましたよ。音がかなりよくなっていると聞いたものですから、目をつぶってエイヤッと、でした。

これから旅行に出かけますので、しばらくご無沙汰いたします。
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コメント

おはようございます。
ベートーヴェン交響曲全集の数々あるなかで、セルのは吉田秀和さんが著書(LP300選:新潮文庫)の中で『ベートーヴェンの交響曲の全曲盤は、ヴァルター、クレンペラー、、、(中略)、、そのほかあるけれども、私が揃えるとしたら、ジョージ・セル指揮クリーブランドo.のセットにするだろう。こんなにベートーヴェンの仕事を私心なく、完全に音に入れているものはないと思う』と大絶賛していたことを思い出しました。もっぱらハイティンクで聴いている私ではありますが、久しぶりにセルを聴きたいと思いました。

例の1300円廉価LPで聴いてみました。
今日はちょっと気分を変えて、カートリッジをADC-XLM2で。
かなり古典的な演奏のように感じます。
アンサンブルの素晴らしさは、さすがです。
音質は、バランスは良いものの、薄皮一枚かぶったような印象です。

勢いで「エロイカ」も聴いてみました。
先日300円で購入した中古LPですが、こちらは熱気溢れる演奏ですね。
さすがにセルの最高傑作と言われるだけはあります。
音質は、1957年の録音とは思えぬ鮮烈な響き。
テープヒスは耳に付きますが、変に細工してないだけ鮮度が高いのでしょう。

ところで8番の録音年ですが、我が家のLPには1959/10/30とあります。

>hiromk35 様
こんにちは。早速にコメントを有難うございました。いつもお世話になります。
ホンマにセルのベートーヴェンは素晴らしいです。特にこの8番は感動的だと思います。

セルの復刻ジャケット全集は、音も良いようですね。マスタリングが良いそうで、ターンベリーが気持ちよくなってくれるといいですね。

>narkejp 様
こんにちは。いつも有難うございます。
セルの8番は、僕にとっては永遠のスタンダード。これぞベートーヴェンと快哉をあげたくなります。
でも、ベートーヴェンの8番交響曲は、現代の若手指揮者で聴いても面白いですね。フレッシュな演奏にしやすいんでしょうか、活き活きした名演に良く出会います。
曲の出来が素晴らしいんでしょうね。

新しい出逢いも楽しみにしつつ、セルのベートーヴェンも聴き続けたいと思います。
ありがとうございました。

>HABABI 様
はじめまして。ようこそおいでくださいました。コメントも嬉しく思います。
ありがとうございました。
セルの8番交響曲は、おっしゃるように、「弦などがフレージングに微妙な表情を付け・・・」の部分がエエですね。同感です。
これ以上の演奏、なかなか思いつきません。

HABABIさんのブログを拝見しました。
真空管アンプのお話、興味深く拝読いたしました。
しばらくオーディオ道からは遠ざかっているんですが、良い音で聴きたいと思う気持ちは変わりません。

今後ともよろしくお願いします。



>ひろはや 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
そうです、そうです、吉田秀和がセルのベートーヴェンを絶賛していましたね。

『LP300選』は懐かしいです。昔、新潮から文庫本で発売になったときに、一生懸命読みました。まだビンボー学生の頃で、「レコードが欲しいなぁ、この曲聴いてみたいなぁ」と思いつつ読んでました。
今もボロボロになりつつも所持しています。

>Summy 様
こんにちは。
セルのベートーヴェン、LPだと1300円盤でしたね。たしか「エロイカ」だけがレギュラー価格でした。

>我が家のLPには1959/10/30とあります。

はい。我が家のLP「セル/クリーヴランドの芸術1300 vol6」(13AC206)も、1959/10/30でした。
CDの記述がおかしいのかもしれませんので、直しておきますね。
ありがとうございました。


こんにちは。
私も「名曲300選」にお世話になったくちです。(手元の本は新潮社ではなくて白水社、標題もLPではなくて名曲なんです?)
吉田秀和氏と故五味康祐氏の影響を相当受けていて、今でもビオッティのヴァイオリン協奏曲をピーター・リバーの演奏で聴いてみたいと思っています。
さてベートーベンの8番、セルの演奏は言うこと無しなので、最近良かったと思ったのを一枚。カイルベルト指揮、バイエルン放響による1967年ライブ盤です。ドイツ的オーソドックスな演奏ですが重厚さと伸びやかさをあわせ持った好演と思いました。音も40年前とは思えない好録音、典型的なアナログサウンドで楽しめました。

こんにちは。
セルはいつも人気がありますね。

世界の指揮者という本の中に、
セルの音楽の理想に対する考えが原文で書かれています。
音楽同様、文章も一言の無駄のない美しい表現になっていると著者は書かれてます。
コメント欄に載せみようと書いてみましたが、
字数制限に引っかかりダメでした。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
五味康祐の「西方の音」や「天の声」、僕もよく読みました。懐かしいです。タンノイに憧れたのも、五味康祐の影響かもしれません。
(尤も、「五味麻雀教室」や「五味麻雀大学」もよく読みましたが・・・・(^^ゞ)

さて、カイルベルトの8番は渋いですね。聴いたことはありません。
カイルベルトの5番~7番はBPOとバンベルク響との演奏で聴いています。ドイツ風の堅牢な演奏という印象でした。

カイルベルトは昨年、ワーグナーのリング全曲で話題になりましたね。

>hsm 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
セル没後37年経過しましたが、今も日本では根強い人気がありますね。やはり万博来日公演の衝撃が大きかったんでしょうか。遺されたレコード・CDの完璧・完全無比な演奏を聴くと、凄いなぁといつも思います。

Doblogのコメント欄は字数制限があってご迷惑かけてます。
申し訳ありません。

こんにちは。

 セル!(^o^)/ (以下書くことはいつもと同じなので略(^^;)

 8番は、実はあまり聞かない曲です。つい7番に手が行ってしまう。で、8番は聞かずに....とか。ちゃんと聞くといい曲なんですけどね。
 実演でもそう頻繁には取り上げられないのがちょっと勿体無いかも知れません。亡くなった岩城宏之が大晦日にやった全曲演奏会で聞いたのが直近でしたが、あれは、上手く纏めた演奏で、悪くなかったなぁ。



>Verdi 様
おはようございます。コメント感謝です。
僕も同じくね、8番交響曲はあまり聴かないです。7番は頻繁に聴くんですが、8番を好きかと聞かれるとさて・・・・・。
実演でも聴いたことがないんです。

ディスクとなると、セル、イッセルシュテット、それにスウィトナーあたりをよく聴きます。

こちらこそコメント感謝しております。
ただ同じ曲でまたこちらから返信してしまうと
それこそ個人的なやりとりに終始してしまうおそれがありますので
一つの曲に対してコメントは1回切りにしております。
何卒ご了承下さい。
さて、セルのCBSソニー盤の音質ですが
私も良くないと思います。
演奏は優れているので残念ですね。
唯一音質も優れていると感じたのは
コダーイのハーリヤーノシュくらいでしょうか。

セルのCBS録音では、1963年の「展覧会の絵」もなかなかいい音質だと思います。
すかっと抜けが良く、金管も力強い。
低弦はうなりを上げて響き渡ります。

セルの録音って、結構SACDで出てますよね。
マスターテープの音質はかなり優れているのだと推察します。
だからDSDマスタリングのCDも、音質が良いのだと思います。

>ヨシ 様
おはようございます。コメント感謝です。
セルのレコードの再生には苦労しています。あまりイイ音で鳴ってくれません。アンプのトーンコントロールなども積極的に使います。ふだんはあまり使わないのですが。
日本盤のしかも廉価盤なので、音が良くないのかもしれませんが、セル/クリーヴランド管の演奏そのものは素晴らしいので、何とかエエ音で聴いてみたいですね。

>Summy 様
おはようございます。いつもお世話になります。

セルの「展覧会の絵」、要チェックですね。これは、持っていなかったと思います。レコード棚を見渡しても、見つかりませんでした。

DSDマスタリング盤は、財布と相談しつつ、入手したいと思います。

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