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モーツァルトのピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453 シュミット(Pf)・マズア/ドレスデンPO

蒸し暑さから一転、冷涼な一日でありました。
五月の風が涼しい・・・・というより寒いくらい。これ、体調に悪いですな・・・・と書こうとしていたら、風邪気味であることに気づきました。
何ということ、風邪など引くとは何年ぶりか・・・・・・こりゃイカン。
こういうときはモーツァルトを聴いて、サッサと寝てしまいたいもんですな。

そこで、今日はモーツァルトのピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453。

アンネローゼ・シュミットのピアノ独奏、クルト・マズア指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
1970年~77年頃、ドレスデンのルカ教会で録音。ベルリン・クラシックスから出た輸入廉価盤のCD10枚組全集から。

第1楽章の序奏がとても可愛らしい。軽やかで愛くるしい旋律なのだが、ドレスデン・フィルの響きが美しくスッキリしている。五月のそよ風のように明るく爽やかさ。
シュミットのピアノも明快にして軽快。全く可愛らしい。タッチは柔らかく、しっとりと落ち着いた響きが好ましい。曲想にピッタリの弾き方で、聴いていてウンウンと頷いてしまった。シュミットの微笑みが浮かんでくるような演奏。彼女の全集の中でも、ごの17番は最も良い出来なのじゃないかと思わせる。晴朗で爽やかな旋律、幸福感や輝きに満ちたピアノとオケ、実に素晴らしい。
特にカデンツァが良い。咲き誇る花のような美しさ。

第2楽章は恋人の甘い語らい。ピアノの響きは、柔らかく、暖かく、軽く、やさしい。
曲想が微妙に変化してゆくのをシュミットは的確に捉えて、丹念に弾いてゆく。華やぎから暗鬱の表情へ、また軽快な表情へと、モーツァルトらしい移ろいのなかで、ピアノは通してデリケート。
彼女のピアノの音色は桜色。少し頬を染めたような音色といった趣で、ニュアンスに富んでいるのがイイ。

フィナーレも愛らしい。愉悦に富んで、しかもリズミカルな仕上げ。
心浮き立つようなロンド。やや湿気を含んだ色気も感じる。ああ、美しい。
そして、モーツァルトを聴いた後の幸福感が、この演奏からもこみ上げてくる・・・。


この全集は、さて、世評はどうなんでしょう。
オケもイイし、演奏は味わい深く何度聴いても飽きません。
熱情激情的なモーツァルトではないですし、才気の閃きが迸るようなものでもありません。
でも、日常的なモーツァルトはこんな感じかなと思います。毎日食べても飽きないコメのメシのような演奏とでも云いましょうか。

録音はアナログ時代の好録音。
今も、柔らかく、ホッとするような穏やかさであります。


AUTHOR: ひろはや EMAIL: hirohaya@yellow.plala.or.jp DATE: 05/11/2007 06:58:50 モーツァルトのピアノ協奏曲は、ほとんど後期のもの(内田光子やバレンボイムなど)しか聴いたことがありませんでしたので、聴きたいですね。HMVサイトを見たら、同じCD10枚組が3000円台で出ていましたので、注文してしまいました。いろいろご紹介をいただき、ありがとうございます。
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コメント

おはようございます。

内容の深さなら20番台ですが、楽しさなら10番台で最近は20番台よりよく聴いています。特にこの17番は大好きです。
モーツァルトの器楽曲はオペラ的なのか、オペラが器楽的なのか?
そんな話しを以前読んだことがありますが17番を聴くとつくづくオペラ的な
器楽曲だと思わされてしまいす。
1楽章も3楽章もオペラブッファの世界を彷彿とさせ、上機嫌のパパゲーノやフィガロを想像してしまいます。
演奏はシフとヴェーグのコンビのCDを音もいいし気に入っています。


MOZART様のご感想に全面的共感です。
また「天ぬき」様が「オペラ的」とおっしゃっていますが、ナルホドです。
第一楽章でオケの序奏からピアノの入りにかけての運びが絶妙で、まるでプリマドンナの颯爽たる登場が目に浮かぶようです。私はまずこれにはまり込んでしまいましたヨ。

あっ、それからモーツァルトのフルート四重奏曲を「コレハコレハ」と思い、ネットで探しまくったのですが、品切れのようですね。中古CDを探してみます。

モーツァルトのピアノ協奏曲は全て好きですがこの曲は特に好きなもののひとつ。
1784年の20代後半のモーツァルトがウィーンでピアニストとして一番人気が高かった時代の作品ですね。 端々に自身が弾いて聞いてる人々を楽しませようという気持ちが横溢してるような気がします。 愉悦感があるということでは20番以降の作品より上かもしれませんね。
シュミット盤は未聴(T_T)。
よく手が伸びるのはワルタークリーン&スクロバチェフスキー盤かRゼルキン&Aシュナイダー盤。
どちらもこの作品の愉悦感がよく出てる盤だと思います。

>アルトゥール 様
こんにちは。こちらこそご無沙汰して申し訳ありません。コメントを有り難うございました。
シュミット女史のピアノ協奏曲全集、エエですね。ホンマに心がこもっていると思います。同好の方がいらして、嬉しいです。
ラ・ローチャ/デイヴィスの演奏は後期のものを何枚か持っています。あれも味わい深い演奏でした。
カサドジュのは、今もLPで聴いています。録音は貧しいんですが、やや乾いたタッチの演奏は素晴らしいと思います。
有り難うございました。

>天ぬき 様
こんにちは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
確かに、オペラのような感じですね。上機嫌のパパゲーノやフィガロ・・・・同感です。
シャンドール・ベーグとアンドラーシュ・シフ・・・・・これ、以前から聴いてみたいと思っています。特にヴェーグの伴奏は興味あります。
ヴェーグのセレナード・ディヴェルティメント集が良かったので、是非聴いてみたいです。

>hiromk35 様
こんにちは。いつもお世話になります。
そうそう、第1楽章の序奏部・・・・プリマドンナの登場ですね。オーケストラ部もよく書けているんでしょうね。ワクワクするような開始です。
同感です。

フルート四重奏曲は、廃盤なのかもしれませんね。去年、モーツァルト・イヤーだったのでセットものでは再発が多かったようですが、1枚ものになるとなかなか見つからんですね(^^ゞ。

>シャム猫 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
そうなんです、この曲の、湧き上がるような愉悦感がとてもいいですね。
10番台の曲にもいいものが沢山ある・・・・さすが、モーツァルトだなぁと思います。

ワルタークリーンは懐かしい名前ですが未聴です。
ゼルキンは20番台が何枚か・・・・CBSソニー盤やアバドとのDG番で聴いています。ゼルキンは清潔で美しいピアノを聴かせてくれました。慈愛に満ちたピアノでした。

これまた、今日のような爽やかな5月にピッタリの選曲!

モーツアルトのピアノ協奏曲は全部好きですけど、よく聴く20番以降よりも、この17番なんか、ある意味で最もモーツアルトらしいですね。皆さん書いてらっしゃるように、オペラにも共通のモーツアルト・フレーズというか、モーツアルト・イディオムが満載!!ハッピーな気分にしてくれて、mozart1889さんのお風邪も吹き飛んだのでは?

私は、バレンボイムのと、ピリス+アバド指揮ベルリン・フィルを持ってますが、珍しい映像もあります。バーンスタインがこの17番をウイーン・フィルで弾き振りしているものです。指揮者でピアノの名人は多いけれど、バーンスタインの楽しげな弾き振りを観てると、ふとモーツアルトの時代を思い浮かべます。




こんばんは!
私の憧れの女性の演奏ですね。
聴きながら、目を閉じれば・・・白いドレスにブロンド・ヘアーが目に浮かびます。
17番で最近良く取り出すのが、プレヴィン&VPOの演奏です。ピアニスト、プレヴィンがVPOに溶け込みなんともまろやかな感じです。フィリップスの録音も素晴らしい出来です。

>はな 様
おはようございます。コメント感謝です。
17番は爽やかな曲ですね。気持ちよく音楽に入っていけます。
お見舞い、有難うございます。仕事に支障が出るほどの風邪ではなく、グズグズしながら快方に向かっています。モーツァルトのおかげですね。

バーンスタインの映像は見たことがないんです。そうですか、エエんですね。
バーンスタインのモーツァルトといえば、16番の協奏曲をVPOとの弾き振りで録音していました。あれも楽しい演奏でした。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
シュミット女史の美貌は、ナマで観たあるべりっひさんにはまた別格で美しいんでしょう。演奏も清楚清潔で可愛らしい美人という感じでした。

プレヴィン盤もエエですね。録音が良いです。24番をエントリーしたときに

「録音は、ピアノの音がとても綺麗に捉えられていて、非常に美しい。さすがフィリップス。管楽器も美しいが、若干ヴァイオリンのトゥッティが我が家のシステムでは堅く聞こえる。少し惜しい。でも、発売当時は名録音として話題になったのを覚えている。」・・・・・と書いておりました。

お礼が遅くなりましたが、昨日(5/12)HMVからモーツァルトのピアノ協奏曲10枚組が届きました。早速17番を聴き、そのあと5番から聴き始めています。いま8枚目(23番)を聴きながら、お礼を忘れていたことに気がつき、こうしてコメントを書いています。素晴らしいですね。しかも廉価で手に入るなんて、このプログが無ければ、多分聴くことがなかったCDでしょうね。
誠にありがとうございました。

>ひろはや 様
こんにちは。早速のコメントを有難うございました。
ご丁寧に恐縮です。

すでに8枚目!精力的ですね。一気に聴くのも楽しいですね。
喜んでいただけて、こちらこそ、光栄です。
僕もじっくり通勤の車の中で聴いているところです。
10枚組を全部クルマに積んでいます。

ありがとうございました。

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