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モーツァルトの交響曲第36番 K425「リンツ」 クリップス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管

先日、フィリップスの1000円盤で「ジュピター」・40番を聴いて、いやはや何とも素晴らしい演奏だったので、これは全部聴いてみなくちゃイカンなぁと思いました。

そこで、今日は・・・・。

モーツァルトの交響曲第36番 ハ長調 K425「リンツ」。
ヨーゼフ・クリップス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1972年の録音。DECCA発売の輸入廉価盤の全集。原盤はDECCAなのか、フィリップスなのか。

HMVから届きました。クリップスのモーツァルト全集。
ポツポツ聴き始めておりますが、いや、全く素晴らしい。きわめて普通の、何の変哲もない、大オーケストラの、古き良き時代のモーツァルト。
これといったセールス・ポイントはないのかもしれないが、まあ、試しに聴いてみなはれ、と云いたい気分。実に味わい深いモーツァルト。

この「リンツ」なども普通の演奏なのだが、大変楽しく心地よく聴けた。

第1楽章の清潔なアーティキュレーション、心地よいフレージング。
アムステルダム・コンセルトヘボウ管特有の柔らかい音を前面に押し出した演奏であって、聴き手を幸福にしてくれる。テンポも実に軽やか。というより、程良い軽さ。フワッと柔らかく頬を撫でられてゆくような音が、もうたまらない。
クリップスはホンマにモーツァルト指揮者だったと思う。どこをとっても安定していて、モーツァルトの愉悦がこぼれてくるような演奏。指揮者もオーケストラも楽しんでいる感じ。こちらもウキウキしてくる。

第2楽章は格調高いアンダンテ。適度に重厚で、何より弱音で響きが痩せないのがイイ。ふっくらと豊かなモーツァルトがここにいる。古楽器で演奏するとギスギスした感じになるところを、クリップスは楽しくふくよかに演奏させてゆく。ここでも、音楽する喜びがある。モーツァルトは、こうでなくちゃね。

第3楽章のメヌエットも恰幅がいい。柔らかいトリオも楽しい。
アムステルダム・コンセルトヘボウ管は、聴き手を包み込むような豊満な響きが美しく、落ち着いた感じがする。残響も素晴らしい。

フィナーレは速くなりすぎないのがイイ。リズムもよく、どこにも無理がなく自然なモーツァルト演奏。
エキセントリックな古楽器演奏に慣れてしまうと、生ぬるく感じるのかもしれないが、この暖かさ、ぬるさ、ほどよい甘さ・・・・これぞ、モーツァルト演奏の王道じゃないかと思ってしまいますな。

録音は30年以上昔のものとは思えない鮮明さ。
この全集は、じっくり楽しんで聴いていきたいものです。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 04/28/2007 10:37:31 おはようございます。

クリップスのCDは31,35,36,40、41番が手元にあります。
あわてず、さわがず、モーツァルトの楽譜とオケを信じた悠々自適の演奏。確かに新しい発見はないかも知れませんがこんな演奏に身を任していると、ほんわかとした気分になれます。
若い時に聴いたら凡演なんていったかも??
mozart1889様の言葉をお借りすると「歳を重ねると好みは変わるものです」
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コメント

クリップス、本当に自然な力みの無い演奏ですね。
たしか後期交響曲がフィリップスからまとめて発売された時、ヨーロッパでは非常に評判になったと聞いております。
大オーケストラの演奏との意味では、同時期のカラヤンEMI録音と同じですが切れ味鋭いカラヤン盤とは好対照です。カラヤン盤はCDや日本盤で聞くとエコーばかりで輪郭がはっきりしませんが、LPの英盤、独盤では非常に鋭い切れ味の演奏です。この音質で是非CD化して欲しいものです。

この録音は、フィリップスがオリジナルです。グラモフォン、デッカ、フィリップスの親会社ユニバーサル・ミュージックの方針で、フィリップス・ブランドが無くなるとのことです。寂しい限りです。

>天ぬき 様
おはようございます。いつもお世話になります。
クリップスのモーツァルトは、おっしゃるとおり、若い頃に聴いていたら「凡演」と思ったでしょう。何もしていないような演奏ですから。
でも、トシを取るとこれがイイですね。暖かくふくよかなモーツァルトで、安心して身を任せられます。しかも音はコンセルトヘボウ管のふっくらしたものですし。
これ、長く聴き続けていきたい演奏です。

>Summy 様
おはようございます。いつもお世話になります。
セルの35番41番のカップリングのLP、持ってます。1300円盤です。
昔、よく聴きました。「ジュピター」はティンパニの音が強烈だった印象が強いんですが、久しぶりに聴き直してみましょうか。
バーンスタイン/VPOの「リンツ」は、ピアノ協奏曲の15番でしたか、それとの組み合わせでしたね。これもLP時代によく聴いていたんです。廉価盤でした。懐かしいですね。
聴き直してみたい気分です。
ありがとうございました。

>hiromk35 様
おはようございます。コメント感謝です。いつもありがとうございます。
セルやカザルスは確かに辛口系ですね。クリップスのはやや甘口だと思いますが、何とも云えない暖かさ・柔らかさが魅力的です。

リヒテルの平均率、全曲をお求めでしたか。残響が多く、夢見るような演奏で、何ともロマンティックですが、リヒテルの世界に連れて行かれてしまいます。
名演だなぁと思います。

>あるべりっひ 様
こちらにもコメントを有難うございました。

>カラヤン盤はCDや日本盤で聞くとエコーばかりで輪郭がはっきりしませんが、LPの英盤、独盤では非常に鋭い切れ味の演奏です。

なるほど、是非聴いてみたいですね。カラヤンの演奏はエコーが独特だと思っていました。

フィリップス・ブランドがなくなるとのこと、それは残念です。
あの、エンジのライン、品の良いジャケット、ボクは大好きなんです。
音もホールトーンが素晴らしい極上の録音ですしね。
残念だなぁ。

いつもメッセ-ジありがとうございます。
クリップスのモーツアルトのシンフォニー、素晴らしいですね。
録音もいいし。
コンセルトへボウの音色も最高ですね。

>ヨシ 様
おはようございます。コメント感謝です。ありがとうございました。
クリップスのモーツァルト交響曲、先日、廉価輸入盤のボックスセットを購入してしまいました。全部はまだ聴けていないんですが、ふっくらとした懐かしいスタイルのモーツァルトで、心癒されます。
暖かい響きが何ともいえないですね。
ありがとうございました。

今晩は。こちらにもトラックバックしてしまい恐縮です。「リンツ」もよさそうですね。「パリ」はいかがでしたか?パリが懐かしくてたまらなくなっております。

>望 岳人 様
こちらにもコメントを有り難うございました。
「リンツ」は大好きなんです。良かったですよ。

でも、スミマセン。「パリ」はあまり印象がないんです。「リンツ」と同じCDに入っていますので、聴いたはずなんですが・・・・・
この休日にでもじっくり聴いてみます。申し訳ありません。

クリップス/ACO のモーツァルト交響曲第40番、第41番

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モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K.550 9:31/7:31/4:44/7:05交響曲第41番 ハ長調 K.551 12:32/8:15/5:24/6:49ヨーゼフ・クリップス指揮 アムステル

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