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ラヴェルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲 ハイティンク/ボストン響

四国は冷たい雨でありました。4月末にしてはちと寒いです。

今日はラヴェルのバレエ音楽、「ダフニスとクロエ」全曲。
ベルナルト・ハイティンク指揮ボストン交響楽団の演奏。
1989年5月の録音。フィリップス盤。

ボストン響の音はシックで甘い。そして、ミュンシュ以来の伝統か、フランス音楽とは相性がよいように思われる。
演奏は、ハイティンクがいつものように、作曲者に忠実に、誠実に振ったもの。ただ、少し肩の力が抜けているように思えるのは、この時期にハイティンクが巨匠になりつつあったせいかな?
「ダフニスとクロエ」をシンフォニックに響かせた名演だと思うのだが、行間とでも云うか、演奏の隙間からフランス的な匂いが漂うところがイイ。

冒頭の弦楽セクションの秘やかな響きが、やがて部屋中に広がり、フランスの香りで満たされてゆく。ラヴェルは「オーケストラの魔術師」とか「スイスの時計職人」と称されたが、この作品を聴くと、なるほどなぁと首肯してしまう。

特に第1部の、「グロテスクな踊り」~「タランスの踊り」~「リュセイヨンの踊り」当たりは絶品と思う。ここでのトゥッティは壮絶な美しさ。スゴイ。
「戦いの踊り」の間奏曲では、ホルン・トランペット・フルートなどの管楽器が素敵な音を響かせる。。

ボストン響は華麗な名演。ただ、派手な音にならず、全体的に落ち着いた色調であるところが、また味わい深く、無限のニュアンスが漂ってくる。
これぞ、ボストンと云うべき音なんだろうな。
弦の音色の美しいこと!暖かく、渋く、そしてフランス風の軽やかさもある。

第2組曲での精妙な美しさも絶品。
フルートはドリオ・アントニー・ドワイヤー。素晴らしく巧い。ボストン響の音の広がりも申し分なし。

20年近く前の録音ですが、1980年代後半のフィリップス録音だけに、今も最高水準と言ってよろしい音だと思います。
ボストン響らしい、渋い響きが印象的。
キラキラしていないサウンド、黒光りするような音と云うべきでしょうか。
トシを取ると、こういう音が肌に合うような気がしますな。


相変わらず、妙なトラックバック攻撃を受けております。
いちいち削除するのもイヤになってきました。
こんな、四国の片隅の、田舎のオッサンの絵日記にナンボでもTBしてきて、いったいどうすんねん?・・・・・と聞いてみたくなりますな。
トシを取っても、これには腹が立つもんです。やれやれ。


AUTHOR: hiromk35 DATE: 04/25/2007 10:58:23 「ダフニスとクロエ」を初めて聴いたのがミュンシュ/ボストン響のLPでした(今でも手元にあります)。クライマックス「全員の踊り」の狂瀾怒涛、凄みのある音響の渦に魂消ました。忘我の熱狂ともなればミュンシュの独壇場、・・・でしょうか?

ハイティンクは聴いていませんが、アルカイックな情景の夢幻的な側面を、暖色系のタッチで表現している? これもアリだね、と想像しています。

意外に「イイ!」と思ったのがセル/クリーヴランド管の第二組曲でした。特に「夜明け」は、情景が透視画のように透けて、アリアリと目に見えるようです。おっと、ブーレーズも同類項の演奏で、これもけっこう気に入っています。
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コメント

>天ぬき 様
こんばんは。いつも有り難うございます。
アンセルメ盤も懐かしいですね。ただ、僕が持っているのは第2組曲などをラヴェル名曲集です。
スイス・ロマンド管が巧く、DECCAの録音も、今も素晴らしいですね。ヒンヤリした感じの、精密なラヴェルの良さが出ていると思います。ボクは大好きですよ。

ラヴェル大好き人間としてはコメントしないわけには行きませんね(^^)

「ダフニスとクロエ」全曲は、ミュンシュ/BSO、小澤/BSO、マゼール/クリーブランドの演奏をLPで持っています。
小澤の演奏が精妙でいい感じでしたよ。

>Summy 様
こちらにもコメントを有難うございました。
小澤のラヴェルは、DGでのボストン響盤をLP2枚組の廉価盤で持っています。1970年代の小澤の溌剌とした指揮ぶりが印象的でした。
ただ、音はイマイチだったような気がします。同時期に購入したデュトワ盤の圧倒的優秀録音に感心してしまい、ぼくはそちらに行ってしまいました(^^ゞ。
以来、小澤のラヴェルはあまり聴いていないのが、正直な処なんです。
聞き返してみようと思います。
ありがとうございました。

こんばんは。
地震の影響はありませんでしたか。
地震の少ない四国ではありますが、大きな地震が続いているので不気味な感じもしました。

ドワイヤーのフルート、良いですね。
構え方も独特だったので、TVなどでもすぐに分かりました
(そういえばボストン響の演奏会の模様など最近放映されなくなりましたね)。
彼女のフルートは近くで聴くとボソボソ言っているのに、
ホールで聴くとまるで別の音みたいになるというのを読んだことがあります。

毎年、元旦に彼女のシランクスとフルート、ヴィオラとハープのためのソナタを聴いています。
正月の普段とはまるで異なるのんびりした雰囲気や時折差し込む陽射しと、
フルートの音が何故かよくマッチします。


>hsm 様
おはようございます。お見舞いありがとうございました。
ちょうど、私の住まいが震源地だったような地震で、下から突き上げてくる感じがしておりました。幸い震度は4で、大きな被害は出ていません。良かったです。

ドワイヤーのフルート、良いですね。綺麗で繊細な味わいがあります。
彼女のドビュッシーなら、これはエエでしょうね。「シランクス」は聴いたことがないんですが・・・・何となく想像できる、そして是非聴いてみたいです。

コメントを有難うございました。
嬉しく思いました。

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