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R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 ハイティンク/ACO

寒冷前線の影響か、冷え込みました。
風邪も流行っているそうで、遅まきながらインフルエンザが周囲で出てます。
年度初めの業務の多忙さはやや緩和してきましたが、連休まで、あと2つほど大きな仕事を完了させなくちゃいけません。
トシをとると責任が増えてシンドイですなぁ・・・・・。

さて、今日はR・シュトラウスの豪華な曲をいきましょう。

交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30。
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
ヴァイオリンの独奏はヘルマン・クレバース。
1973年4月、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス盤。

アムステルダム・コンセルトヘボウ管の暖かく柔らかい音が印象的な佳演。
オーディオ的にも文句ない録音。冒頭だけ聴いてもスッキリする。

あの壮大華麗な冒頭は、ボクらが若い頃のオーディオ・ブームで盛んにデモされたものだった。1970年代から1980年代末は、ステレオの日進月歩の時代。R・シュトラウスやマーラーなどは、その時代にふさわしい作曲家だったろう。

このハイティンク盤もその中の一つ。
ただ、R・シュトラウスというと虚仮威し的な、音の饗宴に終わってしまって内容空疎な演奏が結構多かった中で、ハイティンクのR・シュトラウスは充実していて中身がはち切れんばかりなのが素晴らしい。外面よりも内面という感じ。

アムステルダム・コンセルトヘボウ管の音も、フルスケールの最強奏でも崩れないのはさすが。テンポやフレージングも心地よく、妙なアゴーギクもないので実に耳あたりがよろしい。

特に冒頭の大演奏が終わって、「現実に背を向ける人々」の部分の安らかな響きが素晴らしい。激しい音響が済んで、暖かく包み込まれるような気持ちよさ。柔らかく、ふっくらとした響きは真綿のようで、これに身を任せるのは至福の境地か。
ハイティンクのフレージングが良いので、オケが気持ちよく演奏しているのが伝わってくる。

随所に感じるのはアンサンブルの緊密さ。お互いの音をよく聴き合いながら、それぞれの楽器がコンセルトヘボウの見事な残響の中で、様々な色彩となって融け合う様子は、ホンマに素晴らしい。
ヴァイオリンのソロはコンマスのヘルマン・クレバース。当時ヨーロッパ最高と謳われたという名コンマスを聴けるのは嬉しい。全くエエ音。

常任指揮者に就任して10年余、ハイティンクとコンセルトヘボウ管がお互いを理解し合う、円満な関係になっているのが聞こえてくるような演奏。

何も激しくガンガン鳴らすのがR・シュトラウスじゃないですな。
こういう「ツァラトゥストラ」もエエなぁと思います。

音響は、70年代アナログ録音の粋、大変聴きやすい録音であります。
オーディオ的な快感であり、オーケストラに包まれる幸福を味わえます。




AUTHOR: Summy URL: http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/ DATE: 04/18/2007 06:08:05 この録音、僕はLP発売当初に買いました。
先日聴いてみようと思い探したところ・・・見あたらない(泣)
どこかに紛れ込んだか、誰かに譲ったか。

柔らかで、包み込むような演奏だった記憶があります。
冒頭のオルガンの音がしっかり捉えられた、アナログ期の名録音ですね。
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コメント

>天ぬき 様
いつもお世話になります。有り難うございます。
クレメンス・クラウス!・・・しかもウィーン・フィル。
これは抜群の組合せですね。往年の大定盤でしょうね。

R・シュトラウスの管弦楽曲はコケオドシ的なものが多いんですが、ハイティンクのようなしっとりした行き方もエエなぁと思うようになりました。
トシをとると、嗜好が変わりますね。

こんばんは。
R・シュトラウスの魅力は、弱音美にあると思っています。私も冒頭の部分よりも「現実に背を向ける人々」のなんとも美しいハーモニーに大いに魅力を感じます。この部分を聴くだけでもこの曲を聴く魅力を感じます。
個人的に楽器の数が多いのは、ハーモニーを美しく響かせる手段ではないかと思っています。決して大きな音を出すためだけではないと思います。
オーディオ的にも冒頭の迫力よりその後に続く「現実に背を向ける人々」が、いかに表現できるかが『キー』ではないでしょうか。

こんばんは。この演奏、確か私にとって「ツァラ」とハイティンク、いずれも初体験だったと記憶しています。グロリアシリーズの番外編で、ブルーを基調にしたジャケットでしたね。当時ハイティンクについては、ベイヌムの急逝により若くして(実力不相応に?)ACOの常任となったとの知識があり、なんとなく地味で線が細い、という先入観を持っていたように思います。でも聴いてみた感想は、派手ではないけどきっちりと充実した響きが印象的で、録音も素晴らしかった。「優秀録音」とはこのようなものをいうのか、と納得したものでした。(続く)

思うにハイティンクがその真価を発揮し始めたのは、70年代半ばからだったように思います。ツァラと同時期に購入したハルサイでは若々しさが、チャイ5では高揚感がプラスされて、聴き応え十分に鳴り響いたことが思い出されます。80年代に入るとその演奏はよりスケールアップされ、以来私にとって最も信頼するに足る指揮者の一人です。最近録音は多くないようですが、シカゴとのマーラーなんぞ、ソソりますねえ。でも新譜はここ数年買ってないし_ブック・オフも少しは変わってきたようですよ。その話題は改めて。ではまた。

今晩は
>音響は、70年代アナログ録音の粋、大変聴きやすい録音であります。
>オーディオ的な快感であり、オーケストラに包まれる幸福を味わえます。

1970年代からデジタル録音が登場するまでのコンセルトへボウ・
ハイティンクのフィリップス録音は素晴らしいですね。暖色系のイメージが強いのですが、LPが廃れてからも、同じ録音をCDで捜し求めてました。
(まだ、捜し求めてます・・か)
R.シュトラウスはまだ、聴いたことがないのですが、このコンビでLP後期
録音では、ブラームスのセレナード1番が真っ先に思い浮かびます。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
R・シュトラウスの弱音美・・・・・そうですよね、「ツァラトゥストラ」も冒頭部よりも(確かにアソコはカッコイイんですが)、その後の静謐な部分で、感動的な美しさを聴かせてくれます。
「楽器の数が多いのは、ハーモニーを美しく響かせる手段」・・・・同感です。ホンマですね。

ハイティンクのこのCD、エエ音してます。素直で、自然なR・シュトラウスですね。

>shibera 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
ハイティンクは、1970年代半ば以降の録音が素晴らしいですね。shiberaさんに全く同感です。
ハルサイにチャイ5、ボクも大好きなんです。同好の方がいらしてくれて嬉しいです。そして、グロリアシリーズのブルージャケット! 懐かしいですね。

ハイティンクの新譜はシカゴとのマラ3。聴いてみたいと思いつつ、僕もこの数年新譜を買っていません・・・・・。
1970年代から1990年頃までのハイティンクの演奏で十分満足しています。

>ドレドレ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
アナログ時代のアムステルダム・コンセルトヘボウ管の録音は、ホンマに暖かく、優しく包まれるような感じで、素晴らしいですね。
特にオランダ・フィリップスの輸入盤は凄まじいほどの優秀録音でした。
石丸電気のキズ物バーゲンでよく買いました。今も大切にしてます。

ハイティンクのブラームス、セレナードはCDで聴いています。
録音の良さに気づきませんでした。聴き直してみますね。
ありがとうございました。

おはようございます。

>何も激しくガンガン鳴らすのがR・シュトラウスじゃないですな

仰る意味よくわかります。
耳触りのよい、響きを大切にした演奏だと思います。

コンマスのソロも素晴らしいですね。

私もこういう曲作り、好きなのですが、シュトラウスの場合、こけおどし的要素もあるのでもう少し遊びのある演奏が好きです。
ハイティンクは真面目な方なので彼らしいのですが。

フィリップスは昔から度のディスクを聴いても美しくて、ハズレがありませんね。


>ニョッキ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ハイティンク/ACOのはしっとりと聴かせる演奏で、ヨーロッパ・トーンが美しいですね。
面白く聴くなら、アメリカのオケがエエですね。ショルティ、メータ、小澤征爾、オーマンディ・・・・ワクワクするほど面白く聴けるように思います。
R・シュトラウスのこけおどし的な音楽には、アメリカン・サウンドが似合うんでしょうか。

クラシックCD紹介その362(R.シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」)

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梅雨も明け、本格的に猛暑がやってきました。
あまり暑いと嫌だけど経済効果としては大歓迎な業界(ビール、飲料、家電など)も多いでしょうね。
その辺で業界の景気左右されるというのはまだまだマーケットが狭い(やはり国内に流通を頼るのはパイが限られていて....

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