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ショパンのピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 ボレット(Pf) デュトワ/モントリオール響

暖かい春の夜でありました。
こういう日にはロマンティックな音楽を聴きたくなります。

そこで・・・・・・。

ショパンのピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21。
ホルヘ・ボレットのピアノ独奏、シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団の演奏。
1988年6月、モントリオールのサン・ウスタシュでの録音。

第1楽章はマエストーソ。
オーケストラの甘い旋律が印象的な序奏部。柔らかく甘やかな表情の響きが実にイイ。
ボレットのソロはゆったりしたテンポで、ルバートも随所にあって風格十分。ピアノは粒ぞろいで輝くような音。響きには透明感があって、しかも中身には芯があってみっしりと充実している感じ。ヴィルトゥオジティも十分、高速パッセージではボレットの技の冴えを堪能できる。
デュトワとの呼吸もピッタリ、互いを尊重しつつ演奏している様子がよく分かる。言わば、「協調曲」。ベテラン同士の、互いを思いやる演奏が美しい。

第2楽章はラルゲット。
春の夜を思わせる美しい曲。ボレットのソロは柔らかく、草書風の弾き方。
ピアニシモでは、月の光がこぼれてくるような蒼白い輝き。ため息が出るような瞬間。
装飾音もあるし、タッチも微妙に変化させて、ニュアンスが実に多彩。
ああ、それにしても美しい旋律。ショパンが書いた最も綺麗なメロディの一つではなかろうか。青春時代に胸をときめかせて聴き入った思い出が甦ってくる。

フィナーレはアレグロ・ヴィヴァーチェ。
ボレットのピアノはますます好調。さすがにヴィルトゥオーゾ、目まぐるしく指が回転して、メランコリックな終曲を演出してゆく。オケとの協調も見事で文句なしの名演。

録音はDECCAらしい鮮やかなもの。
ピアノを前面に出して、オケを後方に配置。奥行き・左右ともよく広がり、コンサートホールで聴くような快感あり。
ボレットのピアノのカツンとした音もよく録れていると思う。


この演奏を聴きながら、ふと窓の外を見やると、夕食を終えたのか、近くのレストランから出てくる二人連れあり。仲のよい若いカップル。
ああ、このショパンも、恋人を思いながら作曲したのだった。第2楽章の美しさは、この春の夜、若い恋人たちにこそふさわしい。
ホンマ、若いってエエですね。


AUTHOR: Verdi DATE: 04/17/2007 01:56:12 こんにちは。
 ボレットって、1988年でも録音があったのですね。なんとなく、漠然と「随分昔の人」という印象があって、意外でした。しかもデュトワ/モントリオール。まぁ、デッカ繋がりで不思議は無いのだけど。
 ボレットはあまり縁がありませんが、前にリストの巡礼の年報のイタリアを持ってました。ちゃんとした演奏をする人、という感じでしょうか。生で聞いたらどんなだったのかな、という興味が湧きます。


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