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モーツァルトの交響曲第41番 K.551「ジュピター」 クリップス/ACO

汗ばむほどの暖かい陽気。
久しぶりの休日、昼下がりは音楽三昧でありました。

なかでも良かったのはモーツァルトの交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」。
ヨーゼフ・クリップス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1972年6月、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス盤。

モーツァルト最高の交響曲が、素晴らしく幸福に鳴り渡る。ああ、「ジュピター」はかくあって欲しいと思う気持ちを満たしてくれる演奏。
30分間、ひたすらモーツァルトの天才の響きに身を浸しても良し、クリップスの指揮にいちいち頷くも良し、コンセルトヘボウ管のあの懐かしさを伴う暖かい響きに酔うのも良し。

ふっくらと豊かで、愉悦に満ちたモーツァルト。
大編成のオーケストラによる、往年の懐かしいスタイルだが、音楽は清潔で端正、ブヨブヨしたところがないので、爽やかな聴感。
フレージングもアーティキュレーションも自然で穏やかなので、聴いていて実に心地よい。懐かしいオールディーズ、スタンダードナンバーを聴くような安心感がある。

音も素晴らしい。35年も昔の録音とは思えない新鮮さ、自然さ、暖かさ。
コンセルトヘボウの豊かなホールトーンに、アムステルダム・コンセルトヘボウ管特有のほの暗く落ち着いたサウンドが、温もりを伴って部屋中に広がってゆく。

これ、最高の幸福感。至福のひととき。

クリップスの指揮は、ゆったりしたテンポで、気持ちよく進んでゆく。適度な推進力もあるし、リズム感もイイ。
どこにも無理がなく、自然な音楽の運び方で、全く心安まる感じ。
奇をてらったところとか、これ見よがしの(聴きよがしか?)ところがない。

言わば何の変哲もないモーツァルト。
でも、いや、だからこそと云うべきか、様々な味わいが楽しめるモーツァルト。

微妙なニュアンスや味わい深い響きの変化、心の襞をくすぐるような音色の陰影・・・・じっくり聴いていると何とも云えないニュアンス。
そして、音楽全体の品の良さ。

これは、例えていえば、日本人なら飽きることのないコメのメシ。汲み上げた井戸水の美味さ。
昔ながらのやり方で自然に演奏したら、こんなに味わい深いものになってしまった・・・・という感じかな。
もう、肌に染みついてしまった感覚のようなものかもしれない。

ああ、クリップスは素晴らしいモーツァルト指揮者でありました。

21番以降の全集がHMVのサイトで発売されています。(DECCA盤のようですが、同じ音源でしょう)
非常に欲しい気持ちでいます。物欲であります。買うべきでしょうか・・・・・。



AUTHOR: hiromk35 DATE: 04/15/2007 09:28:57 クリップスの40番は未だ聴いていませんが、「ふっくらと豊かで、愉悦に満ちたモーツァルト」であろうことは想像できるような気がします。

セル好きの私ですが、カラヤン/ウィーンフィル(DECCA)も好きで座右においています。終楽章へ向ってひた走り、その第四楽章は目をむくようなハイスピード。見事に吹っ切れた疾走感が凄いですね。涙も吹飛んでしまいそう。こんなモーツァルトも好きですよ。

セルとカラヤン、ご両人は意外によく似たところがあるような気がするのですが、いかがでしょうか? ただし、カラヤン晩年の磨きぬかれたテヌート&レガートは別として、ですが。
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コメント

>天ぬき 様
おはようございます。いつもお世話になります。
クリップスのモーツァルトには惚れ惚れしました。最近、こんなモーツァルトは本当に聴かれなくなってしまいました。
HMVのサイトでの全集盤、ショッピングカートには数日前から入っているんですが、まだ最終クリックしてません(^^ゞ。
でも、欲しいですね・・・・・・。

>買うべきでしょうか・・・・・
私ならなにかの機会で引っかかってきたらためらいなく買いますよ。一期一会とも言いますし、なにしろ安価ですしネ。

MOZART様のおかげで昔処分してしまったものを、中古LPでずいぶん買いなおしましたよ。このトシになって聴きなおしますと新しい発見が得られます。MOZART様に感謝です。

>hiromk35 様
こんにちは。コメント感謝です。
一期一会、おっしゃるとおりですね。今買わないと、またいつ出会えるかも分かりませんね。限りある命、こうなりゃ、とことん聴いてやりましょう\(^_^)/。
LPをポツポツ聴き直しています。昔のレコードを今聴くと、また違った味わいが感じられてエエですね。

同じCDを私もときどき聴きます。棘のない柔らかなモーツァルト、と思います。古い録音だからなのか、時代がそうだったのか、指揮者のキャリアの個性なのか、とにかく懐かしさを感じるCDですね。
21番以降の全集というのがあるのですか、、、ちょっと気になります。
*
土曜日に、南アルプスの白根三山を目前に眺められる峠に行きました。雲はありましたが珍しい好天で、残雪の山々が輝いていました。そこで、ふっとジュピターのメロディが浮かんできました。

>e g u c h i 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
クリップスの21番以降の全集、HMVが入荷したようです。4800円でした。注文してしまいました・・・・。一期一会です・・・・。

南アルプスと残雪とジュピター・・・・ああ、イイですね。ふと、クラシック音楽が頭の中に響いてくること、僕もよくあります。
早朝ジョギングしていますと、小鳥の声が春になって大きくなってきました。ベートーヴェンの田園やマーラーの3番が聞こえてくるような・・・・田舎の春です。

ありがとうございました。

今晩は。昨夜はどうもアクセスできずにトラックバックだけの送信になってしまい申し訳ありませんでした。以前こちらの記事を拝見していたはずでしたが、自分で書いた後に、ネットで検索してみたところ、珍しい新星堂のジャケットの盤で書かれていて奇遇に驚きました。

デッカレーベルの選集を求められたようですが、音質はフィリップスと比べていかがでしょうか?最近国内盤ではフィリップスレーベルでも発売されたようですね。私も以前聴いた「パリ」も聴きたいし、是非選集を欲しいなと思うのですが、本当に次から次へと欲しいものが増えてしまい困りますね。

>望 岳人 様
こんばんは。コメント&TBを有り難うございました。
クリップスとACOのモーツァルト、エエですね。ふっくらとした暖かい音が部屋に広がります。
DECCAからの発売ですが、録音上々と思います。フィリップス盤と変わらんように思うんですが、我が家のシステムが大らかになるようになっているのかもしれません。録音に大きな差異は感じませんでした。
国内盤での選集のことは知らないのですが、DECCAの廉価盤選集で十分に満足しています。

クリップス/ACO のモーツァルト交響曲第40番、第41番

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モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K.550 9:31/7:31/4:44/7:05交響曲第41番 ハ長調 K.551 12:32/8:15/5:24/6:49ヨーゼフ・クリップス指揮 アムステル

クリップス/ACO のモーツァルト交響曲第40番、第41番

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