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J・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻 リヒテル(Pf)

春の暖かさ。日中は汗ばむほどでした。
春風が吹きます。桜吹雪を眺めておりました。

今日はピアノ曲です。

J・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846‐BWV869。
スビャトスラフ・リヒテルのピアノ独奏。
1970年7月、ザルツブルクのクレスハイム宮での録音。ピアノはベーゼンドルファー。

夢見るような残響、ロマンティックなピアノ。
リヒテルはリヒテルの道を行く。これがバッハかいな、と思うが、やはりバッハは偉大であって、こんなにロマンティックに弾いても、バッハはバッハ。
偉大な作曲家に偉大なピアニストの組合せ。素晴らしい演奏だと思う。

第1番の静謐で平穏な演奏が始まった途端、リヒテルの世界に引き込まれる。心が洗われるような演奏。今まで何回この第1番を聴いたことだろう。幸福感に満ちて、胸が熱くなる演奏と思う。疲れ切ったときに、この演奏を聴くとホッとしますぞ。

第2番は激情の表現。ロマン派そのものだ。めまぐるしく動くピアノ、表情もどんどん変わってゆく鮮やかさ。音色も多彩で、すごいピアニズム。

第3番は軽やかな羽毛のよう。小鳥の踊り。桜吹雪の中にいるような、華やかで軽やかで爽やかな演奏。
フーガも楽しい。リヒテルのピアニスティックな表現に酔ってしまいそう。

第4番の沈み込んでゆく感情。ここではリヒテルのピアノは内へ内へと向かってゆく。聴いていて内省を強いられるような表現。強いられると云っても、窮屈だということではなく、聴いているうちに、内なる自分との対話をせざるを得ないような・・・・そんな気分になると言うべきか。
特にフーガがスゴイ。トータル9分36秒の大曲。

第5番は高音の輝きが素晴らしい。ここでもフーガが素晴らしく、純白の輝きを感じさせる名演。

・・・・・・・。

さて、順番に書いていってもキリがありません。
どこから聴いても、このCDは凄いなと思います。第1巻2枚、第2巻2枚、計4枚組のCDですが、今や廉価盤で3000円程度で買えてしまうでしょう。
(昔は1万円しました・・・・・(T.T))
初めて聴いたときは、残響の多い録音に驚きましたが、今はこの残響・余韻があればこその名演と思えます。
ピアノの音はとても綺麗です。
ベーゼンドルファーの深々としたビロードのような音が素晴らしいです。



AUTHOR: hiromk35 DATE: 04/12/2007 13:10:16 平均率はグールドのCDを持ってはいますが、全曲通して聴いたことがありませんですヨ。MOZART様に刺激を受けましたのでこの際腰を据え、じっくり時間をかけて・・・、と決意したところです。

ジャック・ルーシェの「プレイ・バッハ」にハ長調とハ短調のプレリュードが入っていますが、これは愛聴盤です。

斉藤秀雄先生の「講義録」に「バッハにはセンティメタルな要素は存在しない」と述べられていますが、短調の曲を聴くとこちらの情動が刺激されます。私は下手なヴァイオリンをたしなんでいますが、バッハのやさしい曲を弾いていてもクライマックスでは感情が自ずから高まってきます。どなたかこのへんの捉えかたについて教えてくださいませ。
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コメント

今日は運転免許の更新のため休みを取ったため、午後からは集中的にベートーヴェンの交響曲を聴いていました。
久しぶりにワルターの全集(米オデッセイ)を引っ張り出して聴いてたのですが、ワルターのベートーヴェンって、所々モーツァルトの様な響きが聞こえることが有るのです。
古いLPですが、最近のDSDリマスタリングされたCDと音質傾向が似ていて、なかなかいい音で鳴ってくれます。

リヒテルの平均率は、第一巻だけ米AngelのLPで持っています。確かに残響は多めですが、以前感じたふやけたような印象はありませんでした。なぜか今日の我が家の装置は絶好調なのです。

よく聴くのはキース・ジャレットの演奏です。第一巻はピアノ、第二巻はチェンバロで演奏しています。録音は抜群です。

バッハはなぜかジャズとは相性が良いですね。「即興演奏」というキーワードでくくれば同類だからでしょう。

>hiromk35 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
グールド盤も独特の個性、聴いていて面白いことこの上ないですね。オーソドックスな演奏ではグルダ盤も僕は好きです。
ジャック・ルーシェ盤は世評高かったですね。でも未聴なんです。すみません。

hiromk35さんはヴァイオリンを嗜まれるですね。スゴイですね。
バッハの短調には、情念的なものを僕は感じます。センティメンタルなところが十分にあるように思えます。

>さすらい人 様
こんばんは。コメント感謝です。有り難うございました。
リヒテル盤はLPを聴いたことはないのですが、CDでも残響に驚きました。でも慣れてしまうと雰囲気豊かでとてもエエんです。
ロマンティックなリヒテルのピアノにふさわしい録音だと思えるようになりました。素晴らしいCDですね。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
そうそう、ジョン・ルイス盤がありましたね。ジャズ風に弾いてもバッハはバッハ。凄いなぁと思います。
今日はグールド盤でも聴いてみようかと思います。

こんばんは。
平均律。特にリヒターの演奏には感慨深いものがあります。
平均律全曲をちゃんと聴いているわけではありません。多くの場合イージーリスニングでよそ事をしながら曲を流している感じです。リヒテルの73年インスブルック・ライブを知るまでは・・・です。
知人宅ではじめて聴き、即日CDを購入しました。このCDだけは、聴き流しのつもりがいつもまにか演奏に聴き入っています。聴く機会は少ないのですが、素晴らしい演奏だと思います。ご紹介の70年録音は、昔聴いた記憶はありますがこれといった印象を持っておりませんし、それ以来未聴ですので・・・。
リヒテル以外では、カークパトリックのアルヒーフ盤を流す確率が高いですか・・・。

>Summy 様
こんばんは。いつも有り難うございます。お世話になります。
キース・ジャレットの演奏も、一時大変に話題になりましたね。懐かしいCDになってしまいました。
即興的なところがあるので、バッハはジャズでも行けますね。

ワルターのベートーヴェン、1番と2・4番あたりを聴いているとモーツァルトの匂いがします。
古いLPで聴くワルターもエエでしょうね・・・・・。

>あるべりっひ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
リヒテルの73年インスブルック・ライブ!!
先日、某オークションで高額取引されているのを目撃しました。世評高い演奏ですね。僕は聴いたことがないのですが、噂だけはよく聴きます。
そうですか・・・・・そんなにエエですか・・・。
聴いてみたいです・・・・。
じっくり探してみなくちゃイカンですね・・・・。

チェンバロの演奏では、PILZの激安盤で聴いてます。

今晩は、
このCDと同じものかわかりませんが、LP国内盤(ビクター・メロディア音源)を聴いていました。昔、この曲をウォークマン(懐かしい・・カセットテープ用です)で、聴きながら散歩していましたら、冬なのに、小鳥のさえずりが聴こえました。LPでは気がつかなかったのですが、何曲目かに鳴き声が録音されていましたね。あと、リヒテルで忘れられないのが、ベートーヴェンのアンダンテ・ファヴォリ、1・7番ソナタ、モーツアルトのキラキラ星変奏曲、シューベルトの最後のソナタ。リヒテルが居たから、聴いた曲って結構あります。すごい音楽家でした。

通して聴くことはほとんどありませんが、忙しさなどで気持ちが乾いているときに、スッと入ってくる演奏ですね。最近では、ピエール・アンタイ(チェンバロ)のCDが気に入っています。これも良い演奏と思いますが、あまり緊張したくないときはリヒテル盤になります。

こんばんは。
私はこのCDを3000円未満で購入したクチです。昔は1万円でしたね。恐れ多く、遠い存在でありました。
全曲を通してガリガリ聴くわけではないのですが、ときおり取り出して少し聴くと、そのまま最後まで聞き入ってしまうことが多いです。

>ドレドレ 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
小鳥のさえずり、聴いたことがありますよ。もう一度注意深く聴いてみますね。
リヒテルはすごいピアニストでした。ベートーヴェンのソナタでは「熱情」の爆発がスゴイです。チャイコフスキーとラフマニノフの協奏曲では圧倒されました。シューマンとグリーグ、ブラームスの協奏曲も好きで、よく聴きます。シューベルトのソナタも良かったですね。

>e g u c h i 様
おはようございます。コメント感謝です。
リヒテルの平均率は、残響が良いんでしょうね。疲れたときにポツポツと聴くのは、癒される感じがします。ゆっくりとくつろいで聴ける演奏でもありますね。
チェンバロではクリスティアン・ジャコッテの弾くPILZ廉価盤を聴いていることが多いです。
あ、ピアノではなくチェンバロの音も、エエですね。心安まります。

>吉田 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
僕はリヒテル盤を1万円で購入したクチです。HMVのサイトで3000円未満で見つけたときにはガッカリしてしまった、ゲスの根性の持ち主です(^^ゞ。

演奏はもう素晴らしいの一言で、吉田さんと同様、僕も聴き始めると最後まで行ってしまいます。残響がイイんじゃないかと今は思っています。

リヒテルの評価が高いことに刺激されまして、LPを掘り出してきました。第一巻の第一集だけですが、新品同様の国内盤が一枚四百円!でした。輸入盤は天井知らずの高値ですが、国内盤は投売り同然のむごい扱いです。音はけっこう好いと思うんですがネ。

リヒテルの平均率はたしかにロマンティックな色彩を感じます。たとえば変ホ短調のプレリュードはカンタービレふうに思い切って歌わせています。グールドとは大違いですが、これ好いですね。心地よくなります。惹きこまれてとうとうAB両面とも聴きとおしてしまいました。

以上、二三周遅れのフォローでした。

>hiromk35 様
おはようございます。コメント感謝です。ありがとうございました。
国内盤1枚400円は安いですね。
輸入盤LPの人気が凄まじいですが、国内盤も結構行けると思います。盤質の良いものが多いですし、つくりも丁寧だと思います。
1980年頃に薄っぺらいLPが増えたのはいただけないんですが。

変ホ短調の前奏曲、イイですね。僕も今聴き直しました。
休日にノンビリと平均率・・・・・楽しいひとときでした。

バッハ 平均律クラヴィーア曲集(全曲) リヒテル

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プロのピアニストを目指す人なら必ず弾くと思われる曲にバッハの平均律があります。バッハの鍵盤楽器用の曲はチェンバロなどで弾く演奏も多いのですが、自分はピアノによる演奏の方が好みです。 バッハ 平均律クラヴィーア曲集(全曲) リヒテル(P) 平均律は弾くと..

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