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シューベルトの弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810 「死と乙女」 イタリア弦楽四重奏団

久しぶりに今日は室内楽を。

シューベルトの弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810 「死と乙女」。
イタリア弦楽四重奏団の演奏。
1965年12月、スイスでの録音。フィリップスの昔懐かしい1300円盤LP。

しなやかに、よく歌うシューベルト。艶やかなヴァイオリン2本が特に美しく歌う。
美音で、抜けるような高音は、高原の風邪のように爽やかな空気を部屋に運んでくる。
リズムもよく弾み、実に軽やかで気持ちよい。

第1楽章はアレグロ。
暗くてやりきれない、時に劇的な旋律も、イタリアSQで聴くと爽やかな印象を受けるのだから、不思議なものだ。響きも充実していて、ヴィオラやチェロもよく歌う。
歌曲の作曲家であったシューベルト再現にふさわしいアプローチだと思う。

第2楽章はアンダンティーノ・コン・モート。
変奏曲主題はこの曲のタイトルになったものだが、さすがイタリアSQ、美しく香り高い演奏に仕上げている。チェロの深々とした音が特に素晴らしい楽章でもある。
可憐な乙女に忍び寄る死神の恐ろしさ、避けることの出来ない恐怖を表出して余すところがない。思えば、シューベルトはホンマにコワイ音楽を書いたものだ。

第3楽章はスケルツォ。速度記号はアレグロ・モルト。
よく弾み、よく歌うスケルツォ。ヴァイオリンの突き抜けるような高音の輝き、それに内声部を受け持つヴィオラが美しく絡んでゆくさまは、何とも云えず鮮やか。イタリアSQの響きは、いつも鮮やかで明るく、くすんだところがない。サラッとした陽光を思わせる明るさ、華やかさ。

フィナーレはプレスト。
ここでも、よくシェイプされたリズムが快適で、颯爽と音楽が進んでゆく。軽快でサッパリ、しかも歌は忘れない。見事なものだと思う。

「死と乙女」はいろいろ聴いてきましたが、これは僕が初めて買ったLPでして、今も愛着が強いものです。
「刷り込み」って云うんですかね。様々な演奏を聴いて、どれもエエなぁと思いつつ、結局最初に聴いた演奏に戻っちゃう・・・。でも、イタリアSQでシューベルトの弦楽四重奏曲に出会えたこと、良かったなぁと思えます。


すでに40年以上を経過した録音ですが、今も快適に聴けます。
アナログ盤で聴くヴァイオリンの爽やかな音は、心地よく癒される感じです。
部屋が爽快で涼やかな空気で満たされるのは、エエもんです。



AUTHOR: 天ぬき DATE: 04/10/2007 10:46:47 おはようございます

私の刷り込みは定番のブッシュ四重奏曲団の演奏です。
死と乙女はFM放送からではなくて最初からLPを購入して聴きました。
GRシリーズのものでお気に入り盤のラックの収めています。

CDは3点しか持っていませんがFM放送等でいろいろ聴いた範囲ではやはりブシュの演奏が一番ではないかと思っています。音も鑑賞にはさしつかえないレベルで不足ないです。
音のいいステレオで聴きたい時はイタリア四重奏団で聴きます。
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コメント

>hiromk35 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
イタリアSQはフィリップスの専属だったので、廉価盤が沢山ありました。
僕がクラシック音楽を聴き始めた頃は、LP1300円盤で買えましたので、イタリアSQで聴くことが多かったのです。
この「死と乙女」、確かに湿度低めでカラッと明るいのがイイですね。

他にはベートーヴェンのラズモフスキー曲集、ボロディンとドヴォルザークの「アメリカ」のカップリング盤、シューベルトでは「ロザムンデ」四重奏曲、モーツァルトやハイドンも良かったですね。
いずれも「よく歌う」演奏でした。初心者の僕にも分かりやすい演奏でした。懐かしさとともに思い出します。

こんばんは。
我が家の乏しい室内楽のライブラリを覗いてみると、確かにこのシリーズが多いです。
ドビュッシー/ラヴェルの弦楽四重奏曲もイタリア四重奏団でした。

ただし、我が家にはモーツァルトを除く独墺系室内楽は極めて少なく、東欧、フランスの方が多いくらいです。
最近やっとデュ・プレの演奏で、ベートーヴェンに挑戦中。

こんばんは。
生まれてはじめて行った本格的クラッシクコンサートが、イタリア弦楽四重奏団の来日コンサートでした。何故このコンサートを選んだか覚えていないのですが・・・、明るい音色と相反する地味な印象が複雑な思いで残っています。

そんな訳で四重奏曲となると真先にこの楽団の録音を購入します。もちろん『死の乙女』もこの録音がファーストチョイスです。暗い雰囲気の曲も落ち込むようなことがなく、最後まで私を飽きさせず聴かせてくれるのは凄いと思います。どうも私は、華やかな曲が好きなようで室内楽は苦手です。

今晩は
弦楽4重奏、初めてLPを購入したのが、イタリアSQでした。ラヴェルと
モーツアルトK..156 のカップリング、LP初期の頃で、フィリップス専属以前のEMIの録音でした。
あと、シューベルトではLP後期の15番ト長調も素晴らしい演奏と録音ですね。

>Summy 様
おはようございます。いつもお世話になります。
フィリップスの室内楽1300円シリーズは良かったですね。イタリアSQにボザール・トリオなど、イイ演奏が沢山ありました。
僕はSummyさんとは違って、独墺系のものが多いです。フランス系はあまり多くありません。キライじゃないんですが、ついつい独墺系のものに手が伸びます。
そういえば、東欧系もドヴォルザークくらいしか聴かないんです。・・・・・・レパートリー、狭くてアカンですね・・・・(^^ゞ。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。
僕も室内楽はあまり聴きません。オーケストラ曲でガンガン聴くのが好きです。それに楽器が多いと楽しいですしね。「惑星」や「シェエラザード」など大好きです。
ただ、この頃トシのせいか、しみじみ演奏する室内楽やピアノ曲などを、以前より聴くようになりました。弦楽四重奏曲など、本当に地味ですが、味わい深いところもありますね。目下、その方面に挑戦中です。

>ドレドレ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
イタリアSQのEMI時代は知らないんですが、さすが、ドレドレさんですね。昔から聴いていらっしゃるんですね。
シューベルトの15番は、イタリアSQで聴いたことはないんです。そうですか、演奏録音とも良いのなら、是非これは聴いてみなくちゃイカンですね。
探してみたいと思います。
ありがとうございました。

こんにちは。
イタリア四重奏団、私もLP時代に廉価版で買った覚えがあります。ドビュッシーとラヴェルだったかな。今でも、ベートーヴェンとか、結構出てますね。

>Verdi 様
おはようございます。コメント感謝です。
イタリアSQの廉価盤LPは随分買いました。CDでも買い直したいと思いつつ、ベートーヴェンやモーツァルトの弦楽四重奏曲全集を眺めています。彼らの「歌う四重奏曲」、好きだったんです。

ありがとうございました。

mozart1889 さん
こんにちは。拙ブログにコメント&トラバ、ありがとうございました。
これ、いい演奏ですよね。私、今年になって室内楽をいろいろ聴くようになったのですが、カルテットの中ではイタリアSQが一番好きです。音色の瑞々しさが他のカルテットと違うような気がします。で、よく歌うんだけど情緒的ではない、というところがいいような気がします。

>すけ 様
こんばんは。こちらこそ、コメントとTBを有り難うございました。
イタリアSQのシューベルトは懐かしいLPでした。彼らのドヴォルザーク「アメリカ」とボロディンの「ノクターン」も大好きで、今もLPで愛聴しています。
よく歌う演奏で、大変心地よいんです。
音色も素晴らしいですね。

イタリアSQのシューベルト弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」

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今日は、朝の通勤時からこの曲を聴いていました。現世から遊離し過ぎているでしょうか

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