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シューベルトの交響曲第9番ハ長調「グレート」 ジュリーニ/バイエルン放送響

冷えます。日中の陽光は強いんですが気温は低いですね。
これで満開の桜は週末までもつかな・・・・。
のんびり、花見をしたいもんです。

さて、今日はシューベルトの大曲を。

シューベルトの交響曲第9番ハ長調「グレート」。
(これ、番号はやはり「9番」がエエですね。しっくりきます)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮バイエルン放送交響楽団の演奏。
1993年2月27日と28日、ミュンヘンのヘルクレスザールでのライヴ録音。CBSソニー盤。

悠揚迫らぬテンポで大人の風格を漂わせる。ジュリーニらしく、実によく歌うシューベルト。

第1楽章の序奏部はスケール雄大。その後、主部に入るところでアッチェランドしないのがジュリーニ流。ゆったり、タップリ、旋律を十分に歌わせながら進んでゆく。そして、音が持続するテヌートがイイ。音がよく伸びて、味わい豊かな演奏になっている。
彫りも深く、堂々たる王者の歩み。押しも押されもしない強さ、頑固さ。
いつも思うのだが、ジュリーニはジュリーニの道をひたすら進む。この遅さ、雄大さ。もう、見事としか云いようがない。

第2楽章はアンダンテ・コン・モート。
ここでも歌が素晴らしい。オーボエやクラリネットの美しいカンタービレ。内声部のヴィオラやチェロもよく歌っている。
途中、止まってしまいそうなくらいにテンポ落とすのもジュリーニ流。そこが、またしかし、哀しいくらいに美しい。

第3楽章も歌うスケルツォ。リズムより歌。弾むよりも優美なカンタービレをジュリーニは目指す。もう徹底している。
トリオでも濃厚な味わいもスゴイ。遅く、美しく、旋律線がどんどん延びてゆくトリオ。思い入れも強い感じ。これは、たっぷりと水を湛えた大河のよう。悠久の流れ。

終楽章も堂々と進む。ドッシリと落ち着いた低音に、しなやかに歌うヴァイオリン群がからんゆくところなど、全く綺麗。
圧倒的で感動的なフィナーレになっていると思う。

録音はライヴらしい、ステージを彷彿とさせる感じの録り方。
ホール中央のやや後方の席で聴いている感じ。
ステージとは距離があり、個々の楽器の融け合いが美しい。
鮮烈と云うよりは、渋めの落ち着いた好録音と云うべきでしょう。

ジュリーニとしては再録音盤です。
1970年代にDGにシカゴ響と録音してます。ジュリーニの意図の徹底、覇気、豪快さなどで、旧盤が上回るような気もしますが、この新盤もふっくらとした良さがあります。


AUTHOR: ドレドレ DATE: 04/06/2007 11:23:09 こんにちは、
梨畑では白い花が五分咲きになり、まだ残っている桜の桃色と
見慣れない景色の三多摩地方です。
ジュリーニではシカゴ響で4番をよく聴きます。
フィルハーモニアとのロッシーニ、スターバト・マーテル
まだ、ジュリーニ若い頃の、ベートーヴェン・ハ長調ミサ曲
ウィーン響・ブルックナー2番は殿堂入りコレクションです。
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コメント

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。桜並木・・・・・おお、良いですね。羨ましいです。人混みは閉口ですが、桜並木は歓迎です。
ジュリーニの演奏は、1970年代後半のDGやEMIに録音した9番交響曲シリーズがとにかく素晴らしく、特にシカゴ響との相性が良かったと思います。シカゴがショルティの時とは違う響き、ヨーロッパトーンを聴かせてくれるのも楽しかったです。
欧州に戻ってからのジュリーニは、ホンマに遅くなりました。スケールは大きく、演奏は美しく遅く歌う・・・・独特の世界でしたね。

はじめまして!

いつもブログを覗き見させていただいております。(笑)
私はシューベルトが好きなのですが、タワレコで「ザ・グレート」を購入するに際して参考にさせていただきました。
聴いた感想としては、今までジュリーニ指揮の作品自体聴かなかったことを後悔すると同時に、今後聴く作品の幅が広がり喜んでいます。
なんと良く歌うオーケストラなんでしょう。細部までしっかり作られていて、シューベルトのメロディーセンスの花を開かせているじゃないですか!
値段も手頃ですし、良い出会いが出来たと思います。どうもありがとうございました。

シカゴ響との録音が廃盤なのが残念です…。

>シブ 様
こんにちは。ようこそおいでいただきました。
コメントをありがとうございました。感謝です。

ジュリーニ/シカゴ響の「グレート」は廃盤なんですか。一昨年だったか、1200円の廉価盤で再発されたときに、早速購入しました。LPで聴いていたんですが、愛聴盤ゆえ、CDでも持っておこうと思ったんです。廃盤とは残念ですね。今も、最高の「グレート」と思います。

ジュリーニが指揮すると、作品が歌い出しますね。ベートーヴェンもモーツァルトもブラームスも、マーラーやブルックナーも、実に歌が豊かです。そこがエエですね。

早速返事を頂きありがとうございます。

シカゴ盤も聴いてみたいですが、いま持っているバイエルン放送響との録音で十分満足しております。ホンマ感動したんですよ!大事に聴いていきます。
シカゴ響は中古屋など、暇を見て探してみようかと思います。

新たに、ブラームスやベートーベンをジュリーニ指揮で聴いてみたいです!

>シブ 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
ジュリーニで聴くシューベルトは歌一杯ですね。シカゴ響との演奏では8番「未完成」も良かったです。
ベートーヴェン(ミラノスカラ座フィル)はソニー盤で、ブラームス(ウィーン・フィル)はDG盤で、それぞれ廉価盤で出ているようです。これも、歌に満ちていて大好きです。

ドヴォルザークやブルックナー、マーラーなども全集ではありませんが、素晴らしい歌の交響曲になっているので、僕は大好きです。
ありがとうございました。同好の方がいらして嬉しいです。

アドバイスありがとうございます。

是非、1つ1つ聴いてみたいと思います。
ドヴォルザークに関しては、やはり「新世界」。昔行ったキャンプでのキャンプファイアを思い出して、懐かしい感じも湧き上がってきて好きなんです。

また感想を記したいと思いますので、よろしくお願いします。

>シブ 様
おはようございます。コメント感謝です。
ジュリーニはホンマにエエ指揮者でした。格調高く、品格の整った、端正で良く歌う演奏は忘れがたいです。
「新世界」はイイです。
同好の方がいらして、僕は嬉しく思います。
有り難うございました。

お世話になります。
この「グレート」、90年代のジュリーニらしい、どっしりしたテンポで、いい演奏ですね。
この時期のジュリーニの指揮は、晩年のベームと同様に、曲によっては弛緩を感じるケースも多いのですが、この「グレート」は、私には紙一重で成功した演奏だと感じています。
それに、何といっても、バイエルン放送響がすばらしいです。このオケでなかったら、ここまで好印象を与えられなかったかも知れません。
そういう意味で、晩年のベームとウィーンPOの、モーツァルトの交響曲 第38番から第41番の演奏のような、巨匠と名門オケの、幸せな関係を実感できる、他とは別次元の大名演だと、思っています。

>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
ジュリーニ晩年の演奏らしく、実にゆったりとした「グレート」でした。おっしゃるように、同じく最晩年ベーム/SKDの「グレート」は弛緩寸前、このジュリーニ盤もそれに近いところがありました。
貫禄十分の演奏ですし、オケのバイエルン放送響がエエですね。

そうそう、ベーム/VPOのモーツァルト交響曲集、LP3枚組で今も大切に聴いています。懐かしい演奏です・・・・・。

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