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モーツァルトのピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482 内田光子(Pf) テイト/イギリス室内管

暖かい春の日でありました。
次男坊は今日が入学式。長男と同じアパートの生活の始まりです。
大阪豊中は家賃が安いです。昔ながらのアパートだからか(昔僕等が学生時代に暮らしていたような感じ)、6畳で24000円。長男は4畳半で17000円。風呂が共同とはいえ、このご時世では実に有り難いですな。

さて、今日はピアノ協奏曲です。

モーツァルトのピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482。
内田光子のピアノ独奏、ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管の演奏。
1986年7月、ロンドンでの録音。フィリップス盤。

「数あるモーツァルトの作品の中で、やはり最高傑作はピアノ協奏曲だ」・・・・・というのはクラシック音楽を聴き始めた頃、様々な本で読んだ。
確かにその通りだなぁと思う。素晴らしい作品の目白押し。
(尤も、モーツァルトの歌劇を聴いていると、「やはり最高作品はオペラじゃないか」と思うし、「ジュピター」を聴けば、これぞ古今無双の名作やなぁと思ってしまうのだが・・・・)
だから、モーツァルトのピアノ協奏曲は、特に第20番以降はちょいちょい買ってしまう。この内田光子のシリーズは、録音当初から評判高く、演奏も見事なもので、発売されるたびに1枚1枚購入してきたもの。当時は国内盤が高かったので、多くは輸入盤で買ったものだった(国内盤が3000円で輸入盤は2000円ちょっとだった)。

内田光子のピアノは、デリカシーのかたまり。
第1楽章の序奏部が終わって、ピアノが滑り込むように入ってくる部分の、ニュアンス一杯の弾き方が全く素晴らしい。 明るい曲想なのに、淋しさを表面にたたえて、表情豊かに演奏してゆく。
雄弁でもある。雄弁と云うより、内容が充実していると云うべきか。小声で静かに語っているようで、その中身はいっぱい詰まっている感じの演奏。ああ、内田のピアノはあまりに饒舌だ。素晴らしい。

第2楽章は哀しみが迸る。
ここでも内田のピアノはピアニシモが美しく、多彩な音色で語りかけてくる、このモノローグは内田独特のもので、ピアノの響きは哀しいくらいに美しい。

第3楽章は一転、明朗で天衣無縫のモーツァルト。春爛漫の暖かさ。
ピアノはもちろん素晴らしいのだが、テイト/イギリス室内管のバックがまた実にイイ。押し出すべきところではオケの奏者の名技が楽しめるし、内田のピアノが出るときにはさっと後方へ退いてゆく、その間合い、呼吸が実にイイ。分をわきまえた大人の風格の伴奏なのだが、その中に瑞々しく精気に濡れた音楽が息づく。この伴奏は聴いていて、実に楽しい。

録音は万全。
聴き慣れた演奏のせいか、もう録音から20年も経過してしまったのかという思いが強いですな。
ピアノの響きは素晴らしいし、音色の変化もよく捉えられております。
伴奏のストリングスも美しく、最新録音に全く引けを取りません。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 04/02/2007 10:58:37 おはようございます
偏食の私、22番はちょっと苦手です。20番台でも一番最後でした。
最初に聴いたのがバレンボイムのLP、でも目当ては併録されていたコンサート・ロンドのほうだったんです(^^ゞ
内田光子のこのCDは持っていますがK488のほうばかり聴いてしまいます。なぜか避けてしまう22番!( ̄¬ ̄;)
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コメント

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
僕も実は22番を好きになるのは遅かったのです。まず20番21番、そして23番に25番・・・・・ラストの27番は別格として、やはり22番はイマイチ人気がないのかもしれません。
でも第2楽章の悲痛な楽想は、なかなかエエです。

バレンボイムのイギリス室内管弾き振りの演奏は、今もベストではないでしょうか。大好きな演奏です。


>ドレドレ 様
こんばんは。コメント感謝です。
ブレンデル・マリナー盤はLPで愛聴しておりました。昨年、モーツァルト・イヤーで出たフィリップスのピアノ協奏曲全集、CDで買い直しました。
ブレンデルはいつも端正で品のよい演奏を聴かせてくれます。マリナーのバックもまた上々と思います。
ツァハリス盤は未聴です。これは要チェックですね。
ありがとうございました。

>はな 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
モーツァルトのピアノ協奏曲は本当に名作揃いですね。特に20番以降は大好きなので、ついつい買ってしまいます。
TELDECのバレンボイム/BPO盤も大好きです。シンフォニックな名演ですね。
それにしても、モーツァルトのフレーズは、確かにおっしゃるとおり、どこかで聴いたことのあるような感じがします。

こんばんは。
内田のモーツァルトは22、26番のカップリングで持ってます。
ジェフリー・テイトの伴奏がなかなかいい感じですね。
僕は23番が大好きなので、内田でも聴いてみたいですね。

さて、今日はルドルフ・ゼルキンのピアノ、ジョージ・セル指揮コロンビア響で、バルトークのピアノ協奏曲第1番を買ってきました。
セルのバルトークなら、なにをさておき買わないわけにはまいりません。
演奏、録音とも申し分なし。1962年の録音です。
オケはコロンビア響とありますが、実体はニューヨークフィルでは無いでしょうか。
クリーブランドでは無いと思います。

>Summy 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
内田光子のモーツァルトは廉価盤になってますね。20番以降はどれも素晴らしい出来で、昔、ワクワクしながら買ったものでした。

セルのバルトークは良いですね。ピアノ協奏曲はあまり聴くことがないんですが(ふだんはポリーニで聴きます)、オケのコロンビア響は、クリーヴランド管ではないんですね。
ワルターとのコンビでのコロンビア響ではなく、ニューヨーク・フィルのメンバーなどで構成されていたオケだったらしいですね。

モーツァルトのピアノ協奏曲は初めて買い求めたのが内田光子/テイトのLPで20,21番という、オクテの私でした。~で、虜になってしまいました。
CD復刻が出始めてからカサドシュ/セルにもはまりました。カサドシュは中古LPも掘り出しましたが、アナログで聴くモーツァルトには格別の味わいを感じます。口の悪い友人は「そりゃ~お前、雑音を聴いているんじゃ」なんて冷やかされてますがネ。
現在はアンネローゼ・シュミット/クルト・マズアの廉価版全集もよく聴いています。清冽というコトバを音にしたような演奏。
この三人、どれをとっても素晴らしく、人生の伴侶にしています。

昨日バレンボイム(EMI盤)のCDを聴きました
これまで聴いていたよりもすんなり聴くことができました
ピアノ、オケとも愉悦感に満ちていて宇野功芳氏が絶賛しているのがおぼろげながら分かったような気もしました。
次いで内田光子の演奏も聴いたのですがこちらは第1楽章だけで止めました。私にはちょっと重いのです・・・それに思い入れたっぷりのピアノを聴いていると演奏者の恍惚とした顔を思い浮かべてしまって・・・あの表情苦手なんです(^^ゞ

>hiromk35 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
カサドシュのモーツァルトも良いですね。ピアノもイイですし、セルのバックも清潔で味わい深いです。
アンネローゼ・シュミットは、僕が初めて買ったモーツァルトでした。20番と21番、オイロディスクの廉価盤1300円LPです。懐かしいです。今は、輸入盤の全集(edel)が激安で買えます。これも清潔で端正な名演だと思います。
同好の方がいらして、僕は嬉しいです。有り難うございました。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
バレンボイムのEMI盤は一時よく聴きました。LPの輸入盤全集を持ってます。そういえば、宇野功芳が褒めていましたね。音は古くなりましたが、今もスタンダードな名演奏だと思います。
バレンボイムがBPOと再録音した演奏はシンフォニックで録音も良く、今はこちらをよく聴いています。
内田光子さんの恍惚の表情、僕は好きですよ。スゴイ感情移入だなぁと感心してしまいます。

>僕も実は22番を好きになるのは遅かったのです。まず20番21番、そして23番に25番・・・・・ラストの27番は別格として、やはり22番はイマイチ人気がないのかもしれません。

モーツァルトの20番以降のピアノ協奏曲は傑作揃いだと思いますが、22番はどちらかというと谷間のような存在かと個人的には思います。僕の知識がないだけかもしれないと思いましたが、mozart1889さんもそうおっしゃっているということは、やはりそうなのでしょうか。
内田光子のピアノは、柔らかくて温かい音色だと思います。まさに、今の季節にぴったりだと思います。僕はどちらかというと硬質な音のほうが好きなのですが、これを聴くとこういうのもありだと思えてきます。暖かな春の午後にでも、ゴロンと横になりながら聴くには最適の演奏です。

>ホムラ 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
モーツァルトの22番協奏曲は、確かに、今ひとつ馴染みがないような気がしますね。でも、第2楽章の哀愁は素晴らしいと思います。終楽章も心弾むロンド。イイ曲だなぁと思います。
ホムラさんのおっしゃる
「暖かな春の午後にでも、ゴロンと横になりながら聴く・・・・」
ああ!これ、イイですね。僕も是非そうしたいです!

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