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ヘンデルの「水上の音楽」(ハーティ/セル編曲) セル/ロンドン響

4月1日。新年度です。
久しぶりにジョギングをしたら、田んぼ道では麦の穂が伸びて青々としておりました。
我が家周辺の桜はまだ2分咲きくらい。次の週末でも花見はいけそうですな。

さて、今日は編曲ものを。

ヘンデルの組曲「水上の音楽」(ハーティ/セル編曲)。
ジョージ・セル指揮ロンドン響の演奏。
1961年8月、ロンドンのキングズウェイ・ホールでの録音。DECCA盤。

第1楽章のアレグロが鳴り始めた途端、部屋の空気が一変。
何と豪華絢爛なオーケストラ、しかも煌めくサウンドが降り注ぐ感じ。
ロンドン響のフル・オーケストラのパワーが全開で、胸の空く快演。

ヘンデルの「水上の音楽」を室内オーケストラの演奏で聴き慣れた耳には、いや全く新鮮。これでもかというくらい、オケが鳴る。もう臆面もないくらい。
古楽器や室内オケの爽快な響きは感じられないが、濃厚でネットリとしたゴージャスなサウンドが素晴らしい。

第2楽章のエアの遅さもスゴイ。
タップリとしたテンポで、ロマンティックな味わい濃厚。遅すぎて、止まってしまうのではないかと思わせるところもある。聴いていてハラハラするほど。
古楽器以前の、近代ロマン濃厚な演奏だと思うが、しかし、今聴くとかえって新鮮なのだから面白い。
リズム感は殆ど感じられないので、音楽がヌルッとした感触になる。マーラーの5番交響曲のアダージェットのような感じもする・・・と云ったら言い過ぎかな。

第3楽章ブールでは、装飾音が聴きもの。
第4楽章はホーンパイプ。管楽器がひなびた味わいを出している。

第5楽章はアンダンテ・エスプレッシーヴォ。フルートは有終の美を表現して余すところがないし、ムード音楽寸前の甘さが漂う。ロマンの香り濃厚で、砂糖菓子をさらに甘くしたような感じの演奏。でも面白い。いや、だから楽しいのか。
この曲の白眉であり、この演奏の核心だと思う。
テンポはゆったりで、ストリングスの美しさも絶品。
いやはや、この甘さ、柔らかさ、ゴージャスさ。
セルという指揮者は決して冷たい演奏をさせる人じゃないことは、この演奏を聴けば分かるような気がする。

終楽章はアラ・ホーン・パイプ。ホルンもトランペットも豪壮華麗、爽快に鳴り渡る心地よさ。ストリングスも全開で、光彩陸離たる名演。


録音がまた素晴らしいんです。
さすがはDECCA。アナログ録音の見事なこと。
柔らかく鮮やかなサウンドが豊かに展開してゆく。とても45年前のものとは思えない瑞々しさ。
CBS(ソニー)のセル/クリーヴランド管のレコード・CDでは、こうはいかないんです。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 04/01/2007 08:49:53 連日、セルの指揮した演奏で、まことに嬉しくよろこばしく、感謝感激であります(^_^)/
セルがクリーヴランド管以外のオーケストラを振るときは、細やかな指示が行き届きにくいので、いつもよりも表現の振幅を大きくして、骨格がわかるように指示するんだ、というような意味のことを聞いたことがあります。ロンドン響を指揮したこの演奏とか、チェコフィルを指揮した「エロイカ」とか、ウィーンフィルとの「エグモント」とか、それでも立派な演奏です。最晩年のEMIとのコンビがもう少し長く続いていたらと思うと、かえすがえす残念です。せめて、オイストラフとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を録音してほしかったですね(^_^)/
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コメント

おはようございます
このCD、丁度数日前届けられて聴いたばかりでした。
いつものセルとは違って表情付けが豊かであれっと思いましたが、narkejp様のコメントで納得いたしました。
久しぶりに大演奏という言葉を思い出しました。


僕のヘンデル入門はこのアルバムでした。
1975年に廉価盤としてして出たLPで、LSOとのチャイコフスキー4番と同時に買ったような気がします。

ヘンデルはこういうものだと思ってましたから(ハレルヤコーラスの印象もあって)、最近ホグウッドでヘンデルを聴き始めると、なんだか随分勝手が違います。でもこういうゴージャスなヘンデル好きです。

録音は確かにCBSのものより良いです。英DECCAの全盛期ですからね。ただこの時期のデッカ録音は、どのオーケストラでも同じような音色で鳴るので、ちょっと胡散臭い感じがします。

CBSだと、クリーブランド、ニューヨーク、フィラデルフィアとそれぞれ個性が出てます。
スターンが1958年にバーンスタイン/NYPと共演した、バルトークのコンチェルトは素晴らしい録音でした(もちろん演奏も)。

>narkejp 様
こんばんは。コメント感謝です。
なるほど、この演奏はクリーヴランド管ではなく、ロンドン響ですので、表現の振幅が大きいんですね。よく分かりました。
DECCA録音のせいでもあるんでしょうが、鮮やかで豪快な演奏に仕上がっています。こういうセルも良いなぁと思います。
ありがとうございました。

>hiromk35 様
こんばんは。
ウィーン・フィルとのエピソード、僕もどこかで読みました。面白いお話、いかにもありそうな逸話ですね。クリーヴランドでのリハの厳しさが伝わりますね。
セルの録音は、DECCA盤で聴くと非常に豪快で鮮明です。ベートーヴェンなどももう少しイイ音で聴きたいと・・・・これ、云っても仕方ないんですが・・・・思ってしまいます。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
まさに大演奏ですね。
「水上の音楽」はピノック盤とホグウッド盤、それにマリナーやコレギウム・アウレウム合奏団などで楽しんできましたので、セルの演奏はスケール雄大で豪快豪壮な感じがします。
あの時代の、素晴らしい遺産だと思いました。

>Summy 様
こんばんは。いつもお世話になります。

「ただこの時期のデッカ録音は、どのオーケストラでも同じような音色で鳴るので、ちょっと胡散臭い感じがします。」とのこと、確かにそういう気がしますね。良い録音なんですが、どこも同じような音がします。

それにしてもセルの「水上の音楽」は豪快ゴージャスな演奏でした。こんな感じでセルがやっていたんだと思うと、嬉しくなります。
コメント感謝です。ありがとうございました。

トラックバックしたら、文字化けしてしまったようですね。LinuxからもWindowsからも同じ結果のようです。お手数をおかけして申し訳ありませんが、どうぞ削除してください。
トラックバックしました当方の「電網郊外散歩道」中の記事「セル指揮ロンドン響でヘンデルを聞く」のURLは、以下のとおりです。
http://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/5f7b37d2267be7f99e976227b2f9654c

>narkejp 様
どうもありがとうございます。
WindowsでもLinuxでもアカンようですね。申し訳ありません。
Doblogのシンプルさが気に入っているんですが(最近はだいぶ軽くなりましたし)、どうも仕様がイカンですね。

これはやはり唯一無二の演奏なんでしょうね。昔にLP、その後CDを求めました。いつ聴いても、何度聴いても気持ちが豊かになります。

>e g u c h i 様
今晩は。コメントを有難うございました。
セルの「水上の音楽」はまさに往年の名演奏、多くのファンがいらっしゃるようです。心強く、また嬉しく思います。
ゴージャスで華麗、セルのまた違った一面が見られて良かったと思います。

こんばんは。
おそまきながらこのCD聴きました。
痛快な演奏です。セルが指揮しているとは思えないような派手な音楽になっています。でもそれがしっくりきます。録音もいいですね。
しばらく、この演奏で楽しめそうです。

>吉田 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
この演奏、セルとは思えない豪快なものですね。録音もDECCAらしく、臭うような音で、セル/クリーヴランド管のCBS録音の響きとは全く違います。
セルは、こんな派手な音楽もやってたんだなぁと、つくづく思いました。

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