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ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調 セル/クリーヴランド管

さて、年度の変わり目です。
気合いを入れて頑張りましょう。

そこで、今日はベートーヴェンの交響曲第7番イ長調 作品92。
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管の演奏。
1959年10月、セヴェランス・ホールでの録音。CBSソニー盤。

録音がイマイチなのを除けば、全く非の打ちどころのないベト7のレコード。
リズムの神化、舞踏の聖化と呼ばれた意味が、この演奏を聴いて初めて理解できた。

克明なリズム。音符が飛び跳ねる。アンサンブルも完璧。
特に音の出始めと終わりがピタッと揃っていて、爽快な印象を受ける。アインザッツが揃うと、音楽はこれほど気持ち良いのかと思う。
迫力も桁違い。音がどんどん前に出てくる。しかも、その音の後方でしっかり演奏している他の楽器まで、実に見通しがイイ。
そしてセルの指揮!曲の隅々まで抉り出してくる感じで、今まで聞こえなかった新しい音が(実はその音は楽譜にちゃんと書いてあるのだが)、ナンボでも出てくる。
いやはや、再現芸術の極致。

オケの響きも極上で、室内楽の延長線上にあるような音。スッキリした味わいはクリーヴランド管独特のものだと思う。

第1楽章の活気が素晴らしい。快速テンポでグイグイ進んでゆく。元気が腹の底から湧いてくる感じ。熱気も十分だが、あおり立てるようなあざとさはない。そこがセルの品の良さだろう。

第2楽章も颯爽としたテンポで、心地よいアレグレット。
そう、第7交響曲には緩徐楽章はないのだった。あくまでも速く、しかし痛切な音楽が奏でられてゆく。

第3楽章はメリハリ十分で、退屈しない。畳み掛けるような迫力もある。

そして、歓喜のフィナーレ。一気呵成の強靱さ。セルの演奏を聴いていると背筋が伸びてくる。高潔なベートーヴェンだと思う。
ベートーヴェンが、なよなよとせず、スクッと立つ。その姿勢の何と美しく凛々しいこと。

初めに書いたように、録音はイマイチです。
でも演奏は、古今東西の第7交響曲の録音のなかでも、トップクラスの名演と思います。何より清潔で、志操の高い演奏だと思います。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 03/31/2007 09:56:38 おはようございます
セルの7番は持っていないのですがいつもながらの的確なコメント、演奏内容が想像でき欲しくなりました。
さて7番は2番目に買ったベートーベンの交響曲でした。ベーム・ベルリンフィルのLPで今でもCDにしてよく聴いていますが、一番聴いたのはイッセルシュテット・ウィーンフィルの演奏です。LPではなくてFMからエアチェックしたテープで。当時はベームのLPより音が遥か良く聴こえたので・・・(^^ゞ
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コメント

>Summy 様
おはようございます。コメント感謝です。いつも有難うございます。
セルの4番8番もLPで持ってます。8番が格調高い名演だったと思います。知情意のバランスの取れたアポロン的な名演と思いました。
セルのベートーヴェンは、「英雄」以外は1300円廉価盤になっていましたので、我が家には「英雄」以外は全てLPであります。
当時から自分は廉価盤マニアだったのだなと思います(^^ゞ。
録音は、鮮度が落ちますね。ホールやエンジニアのせいなのか・・・・・音質は不満ですが、演奏には大満足しています。

セルとクリーヴランド管によるベートーヴェン7番の交響曲、出だしの音の充実に驚きますね!で、次にリズムの正確さにびっくりし、第3楽章の、例の「だめよ、だめよ、もうだめだよ」のところでは、自分でも歌ってしまうのですね(^o^)/
こういう前向きな音楽、演奏を聴くと、ほんとに元気が出てきます。セルのベートーヴェンは、いいなぁと思いますね。

>セルの演奏を聴いていると背筋が伸びてくる

ホントにおっしゃるとおりですね~。セルのベートーヴェンでは第四、第七、それに第八などが特に好みです。あの躍動感は一糸乱れぬオケがベースになって生まれるのでしょうね。第四楽章なぞ聴いていて眩暈がしてきそうです。そこまで鍛えぬいた完全主義者セルは偉かった!

こんにちは。私の”ベト7”初体験が、セルのこの演奏でした。ソニーの3枚組交響曲名鑑・ベートーベンⅡに、ワルターの第6,8、レニーの第9と共に収録、いずれも刷り込みもあるかもしれないけど、未だに私にとっては屈指の名盤です。もっともセルはLP処分以来聴いていないから、記憶に頼るしかないのですが、ブログを読んでいると「そう、そう」と頷いてしまいそうです。すべてのセルの演奏について言えることですが、端正かつ精妙にして高潔、さらに推進力が加われば鬼に金棒です。”ベト7”はまさにそんなセルの本領が存分に発揮される曲だと思われます。(続く)

特に第1楽章のコーダ、金管がすべてに覆いかぶさるように高らかに鳴り響く辺りは「これでなくっちゃ!」とずっと思い続けています。他の演奏では弦とのバランスが考慮されているようですが、私にはどうも中途半端なように感じられ、物足りません。全体のバランスという点では、異端な?セルのやり方の方がむしろストライクのように思えるのですが_。
 ところでこのブログではセルが取り上げられる機会が多いようです。私はオーケストラについては、「ゆったり、ふっくら」が好みなのですが、セルは曲によっては「そぎ落とした凄み」のようなものを感じさせてくれますね。例のボックスのジンマンには、それがないんですよね_ではまた。




>hiromk35 様
こちらにもコメントを有難うございました。
セルのベートーヴェンは、4・7・8番がイイとおっしゃる方が多いですね。僕はこれに加えて第5や「合唱」「英雄」も好きです。
全集全てが名演だなぁとも思います。
おっしゃるとおり、一糸乱れぬアンサンブルが素晴らしいですね。

>narkejp 様
今晩は。いつもお世話になります。
セルの第7交響曲は、リズムの正確さが素晴らしく、終楽章の熱狂がまたスゴイです。元気を出すのにはうってつけです。
セルの演奏のエントリーには、沢山の方のコメントを頂きます。
セルのファン、いまだ健在ですね(^-^)。

>shibera 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
おっしゃるとおり、セルのベートーヴェンは「そぎ落とした凄み」がありますね。オケの鳴りっぷりも正確さも素晴らしく、今聴いてもスゴイ演奏だなと思います。
そして、意志が強く、志の高い演奏は、セル以外にはなかなか出会えません。
これで、録音が良ければ最高なんですが。
セルのファンは今も多いようですね。喜ばしいことだと思います。

こんばんは。
初めて聞いた、7番はワルター&コロンビアです。それ以来、この曲の虜です。
万華鏡のごとくある演奏の中で、このセル演奏は本当に真面目に曲へ向き合っていると思います。『すごみ』と表せば良いでしょうか、圧巻です。

将来、オリジナルのマスターからもっと良い音質で発売されると思っています。この当時のColumbia,Epicはそれほど録音は悪くないと思いますから・・・。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
セルの真剣さには、いつ聴いても感動します。凄みのある演奏、まさしくそうですね。
録音面でのコメント、よく分かりました。ColumbiaやEpicのオリジナルのエエ音が聴けるリマスターを待ちたいと思います。

ワルターの7番もイイですね。貫禄の名演と思っています。

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