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ベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調「田園」 モントゥー/ウィーン・フィル

葬儀でバタバタしているうちに、周囲はすっかり春になっていました。
暖かい陽射しが気持ちいい一日でした。田んぼ道では、荒起こしも進んでいるようです。田舎の春です。

そこで、今日はベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調「田園」。

ピエール・モントゥー指揮ウィーン・フィルの演奏。
1958年の録音。DECCA盤。ユニヴァーサルの全集からの1枚。

戦後の復興がなって、ウィーン・フィルが非常に充実していたと思われる1950年代末期の録音。約50年前の録音でヒスノイズも多いが、ウィーン・フィルの輝かしく艶やかな響きが心底楽しめる録音でもある。

特に管楽器がいかにもウィーン・フィル。ウィンナ・ホルンのコッテリした太く厚みのある音色、ウィンナ・オーボエの少しきつめで鼻をつくような音色など、芳しいばかり。

モントゥーらしく、ヴァイオリンは対向配置。ヴァイオリンの掛け合い、会話が実に楽しい。ベートーヴェンの交響曲は、この配置の方が楽しめる。作曲者が、そう書いていると思う。特にこの「田園」と7番交響曲は、対向配置で聴きたいと僕は思う。

さて、モントゥーの指揮。
テンポは基本的に速めのイン・テンポだが、適度に伸縮させている。リズムはよく弾み、音楽の流れはしなやか。響きも新鮮この上ないもので、ウィーン・フィルの音を十全に引き出していると思う。
モントゥー、この時83歳!
最晩年の演奏なのだが、衰えている様子が微塵も感じられない。何という年寄りか。指揮ぶりには貫禄を感じさせるところもあれば、ホンマに老人の指揮かいな?と思わせる瑞々しい響きのところもあって、なんとも素晴らしい。

第1と第2楽章の爽やかな演奏は、ウィーン・フィルの働きも大きいとは思うのだが、生まれてくる音楽はとても老人のものとは思えない。新鮮で涼風のような清冽さ。
第3楽章のスケルツォのリズムは若々しいし、第4楽章の嵐は豪快に荒れ狂う。

何より感動的なのはフィナーレ。
ベートーヴェンの神への感謝の歌が、モントゥーの長い人生への感謝の歌になって、リスニングルームに満ちてゆく。
自然を愛し、生きるものを慈しみ、人生への肯定の歌が、ここにはある。
底に流れるのは、音楽への愛。

ああ、今日もホンマにエエ音楽を聴かせてもらいました。
有り難いことです。


末筆ながら・・・・・(昨日のコメント欄にも書きました)
>コメントを頂戴した皆様

ご丁重なお言葉、恐縮です。どうもありがとうございます。
心から感謝しております。
この5日間は、目が回るような忙しさでした。
喪主というのは大変なものだということが、つくづく分かりました。
当地、四国伊予西条は弘法大師ゆかりの信心深い土地柄、毎晩家族で般若心経ほか真言のお勤めをしております。家族6人での読経はなかなかエエもんです。旋律のない合唱のようです。
皆様、どうもありがとうございました。


AUTHOR: ドレドレ DATE: 03/27/2007 22:31:11 今晩は、「田園」ではヨッフム・ロンドン交響楽団(EMI)が好きです。今では完全に忘れ去られているようですが。LPで初めて聴いた当時が、よみがえります。特に2楽章、終楽章を聴いて衝撃を受けたこと。なんてノドカなのだろう!、そして暖かい。
モントゥーは最初に聴いたのが、幻想交響曲・北ドイツ放響(コンサート・ホール)、刷り込みというのか、これも厚めの響きが忘れられません。

ところで四国の地は、昔から、拝み屋(霊能者)さんが多くいると、聞いたいたのですが・・今でも?
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コメント

>親父りゅう 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
葬式は疲れますね。バタバタしました。

さて、モントゥーの田園はVPOの良さを引き出した名演だと思います。僕がクラシック音楽を聴き始めた頃、この演奏はキングのGTシリーズ廉価盤1300えんでした。CDになって音が良くなったような気がしています。
全集が廉価盤で買えるいい時代になりましたね。

今ごろのコメント、お許しください。実は更新があいていたので気になっていました。

この度は、心からお悔やみ申し上げます。
mozart1889さんをはじめ、ご家族の皆様もさぞや辛い思いをされていることと思いますが、どうか気をおとされぬよう、お過ごしくださいね。

私も父の葬儀で喪主をしたときの、気が張って眠れなかったのと、どうしようもなく寂しかったことを思い出します。マーラーの第9番とフォーレのレクイエム、印象的な選曲ですね。私も気持ちと時間にゆとりがあるときにじっくり大切に聴きたいと思っています。

>stonez 様
おはようございます。ご丁寧なコメントを有難うございました。
父は長い闘病生活でしたので、いつかはと家族全員覚悟が出来ていました。よくここまで生きたと思います。
しかし、いやはや葬儀前後は疲れました。弔問客や親族郎党の相手でクタクタになりました。
体調は万全、これからどんどんクラシック音楽を聴こうと思います。
ありがとうございました。

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