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ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」 スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ

「未完成」を聴くと、つい、「運命」を聴きたくなる・・・・。

昔、LP入門のド定盤は「運命・未完成」のカップリングでありました。
RCAならミュンシュ、CBSならワルターにバーンスタイン(のちマゼール)、EMIはクリュイタンスだったかな・・・。どこのレーベルもこの組み合わせで、ホンマ、ナンボでも出しよりました。
中でも圧倒的に売れたのはカラヤン/BPOのDG盤。レコード番号MG2001。クラシックのLPなんか、本当に売れないのだが、このカラヤンの「運命・未完成」と、イ・ムジチ合奏団のヴィヴァルディ「四季」(アーヨのソロ)だけは、群を抜いて売れたそうな。
マーラーやブルックナーなんて、あまりに長すぎて多くの人には聴かれなかった時代ののんびりしたこれはお話ですな。

というわけで、今日は「運命」、いきます。

ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」。
オトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレの演奏。
1981年8月、東ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DENON盤。

デンマークのB&K社が特別試作したマイクを使用し、優秀録音としても評判になったLP。東独のペータース出版のギュルケ版の楽譜を用いて、第3楽章を繰り返していることでも話題になった1枚。
それにしても、「運命」1曲35分で1枚2800円もした時代。高かったなぁ。音楽を有り難く拝聴する感覚だった時代ですな。LPを袋から取り出して、「ヒゲ」が付かないようにターンテーブルに載せ、クリーナーでホコリを払い、静かに針を落としてゆく・・・・・。儀式のように準備しながら、この「運命」を聴いたもんです。

演奏は、力強く逞しく剛毅なベートーヴェン。
その身体は筋肉質でよく締まっていて、脂肪分の少ないスタイリッシュな肉体。
動きは美しくしなやかで、シャープな切れ味も見せる。

ドイツ的な堅牢さで、ビシッと決まった構成感も素晴らしい。安定度抜群。
伝統工芸の職人の技のような趣がたまらない魅力。
古典的な格調の高さが感じられる名演奏だと思うのだが、終楽章では、圧倒的な迫力の勝利の凱歌とともに、ロマンの薫りも漂ってくる。

ベルリン・シュターツカペレの音は、ややくすんだ感じの響きで、ツヤツヤしてはいないのだが、質実剛健で、木質の感触が好ましい。素朴な工芸品のような魅力にあふれている。心落ち着く、エエ音。


録音は最高。
DENONが絶好調だった時代の名録音で、音質は今も瑞々しく、量感豊かに聴き手に迫ってくる。奥行き、左右の広がり、高さとも十分で、ステージを彷彿とさせる。しかも、弦楽セクションと管楽器が見事に定位して、それぞれの位置できちんと弾き、吹いている。
これは、快感であります。



AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 03/17/2007 07:41:41 >「未完成」を聴くと、つい、「運命」を聴きたくなる・・・・。
うふふ。ある年代に共通の特徴ですなぁ(^_^)/
私の場合は、第2楽章から聞き始めることが多いという傾向もありまして(^_^;)>poripori
でも、スウィトナー指揮のベートーヴェンは、演奏・録音ともにいいですね。私も何枚か持っており、楽しんで聞いております。
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コメント

CDプレーヤーを買って最初にスィトナーの全集を買いました。18000円でした(涙)。でも演奏はきっちりしているし音も本当にすばらしい。けれんのない演奏であり録音ですね。

おはようございます
始めて買った運命はワルター盤、未完成ではなくて4番がカップリングされたモノラル盤でした。手持ちを調べてみたら未完成とのカップリングのものはクレンペラー・ウィーンフィルのライブ盤(DGG)の1枚だけです。
スウィトナー盤は演奏、録音言うこと無し。特に音の良さは確かに快感です。私のは運命1曲だけ、初出の3800円盤です(涙、涙

『運命』と聞いてコメント書かずにいられなくなりました。
私達はインドネシアの竹楽器アンクルンでクラシックを演奏します。
中でも『運命』は代表曲の一つ。
たった3人による80本程のアンクルンだけで奏でるそれは、オーケストラのものとはまた違った魅力があります。
HPで視聴が出来ます。

>Summy 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
そうでした、ライナー盤がありましたね。ライナーの「運命」は30分もかからない、まさに弾丸ライナーでありました。爽快で剛毅なな名演。忘れがたいですね。
これが7番とのカップリングでリビング・ステレオなら、買い直す余地がありそうですね。
次男坊が今春、大阪に住むことになりました。長男と同居で豊中に暮らします。梅田がすぐですので、ワルティ堂島店、ボクも行ってみようと思います。ありがとうございました。

>よし 様
こんにちは。泣けるコメントを有難うございました。
スウィトナーの全集、当時18000円でしたね。高かっですよねぇ・・・・・・そういう涙を知らないと、この演奏への思い入れ、分かってもらえないかもしれませんね。
僕はDENONのCDプレーヤーを買うために(当時、まだ出始めで20万円しました)、結婚披露宴のお色直しを3回のところを2回にして、つまり妻に我慢してもらいました。
その浮かしたカネで初代のCDプレーヤーを買いました。いやはや・・・・・・そういう高価な時代でした。

>天ぬき 様
こんにちは。コメント感謝です。
CDは高価でした。運命1曲で3800円・・・・そうでしたね。涙が出るような話です。ホンマに高価なCDやレコードを、昔はコツコツ買いよりました。
僕のスウィトナーのレコードは2800円です。1枚買うと、しばらくはLPは買えませんでした。ビンボーな若者でした。
思い入れが一杯詰まっている、感傷的なレコードです。
演奏は剛毅でスッキリ、爽やかなベートーヴェンなんですが。

>インダ・プトゥリ 様
こんにちは。初めまして。ようこそおいで下さいました。
コメントも有難うございました。

竹楽器のアンクルンというのは全く知りませんでした。
インドネシアの民族楽器なんですね。
独特の響きと思いました。
いま、ご紹介のURLでHPを見てきました。スゴイですね。
ご紹介、どうもありがとうございます。嬉しく思いました。

こんばんは。私も「運命」大好きなんですが、この盤よさそうですね~!
私はベームとウィーン・フィルのやつを持っています。
この盤ぜひ聴いてみたいです。

>mattina 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
ベーム/VPO盤も良いですね。伝統の重みを感じさせる演奏でした、
スウィトナー盤はDENONから廉価盤全集として発売されていますね。今や5000円程度だと思います。イイ時代になりました。
録音がよいので、今もよく聴きます。聴く頻度が最も高い全集かもしれません。

我が家で初めて買ったレコードがクリュイタンスの運命/未完成でした。「暮らしの手帖」の推薦盤を父が買ったものです。装置は、当時最新のダイヤトーンステレオ。東京オリンピックよりも前の話です。このクリュイタンス盤はいまも私の手元にあります。汚れとゴミが固まってとても聴けませんので、もっぱらCDを聴いています。

>e g u c h i 様
おはようございます。コメント感謝です。懐かしい言葉に涙がこぼれるようなコメントでした。ありがとうございました。

クリュイタンスに「暮らしの手帖」、東京オリンピック・・・・・そういえば、ダイヤトーンもスピーカーづくりを止めてしまったんでした・・・・。
運命・未完成は、クラシック音楽を聴くときに、初めの方で出会うレコードでした。
僕が自分で初めて買った運命・未完成は、第九合唱もついたストコフスキー/ロンドン響の廉価盤LP2枚組(キング)でした・・・・・。

僕が最初に買ったベートーヴェンの交響曲全集が、スウィトナー盤でした。5000円くらいの出費でも貧乏学生には痛いものですが、もっと高価だった時代があったのですね。いい時代に生きているものだと思います。
個人的に、演奏、録音ともこれといって文句はないのですが、強いていうなら、もっと速いテンポのほうがよかったかな、とは思います。超定番のクライバー盤などを聴いているうちに、快速というか突っ走るような演奏に慣れてしまって、スピード感のない演奏では物足りなくなってしまったのかもしれません。いい演奏だとは思いますが。

>ホムラ 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
最初に買ったベートーヴェン全集がスウィトナー・・・・・それは良かったですね。今も色褪せない素晴らしい演奏と僕は思っています。録音は最高ですし、演奏も質実剛健、飾り気がなく、じっくりベートーヴェンを味わえるんじゃないかと僕は思います。
でも、学生さんには5000円は痛いですよね。分かります、分かります。昔、高価なLPを涙を呑みつつ買ってました。高いなぁ、でも欲しいなぁ・・・・そんなことの繰り返しでした。
あ、クライバーに慣れてしまうとスウィトナー盤には不満が出るかもしれません。あれは麻薬のように効きますね・・・・。

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