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シューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」 チョン・ミュンフン/フランス国立放送フィル

今日はシューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」。

チョン・ミュンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニーの演奏。
2001年12月1日、パリのシャトレー劇場でのライヴ録音。DG盤。

先日エントリーしたアルゲリッチのシューマン・ピアノ協奏曲とのカップリング。
エイズ撲滅キャンペーンのチャリティ・コンサートの録音らしい。

第1楽章はニュアンス多彩なストリングスを楽しめる。
ホルンが時々ヌッと顔を出して、ドキッとする迫力がある。実に効果的な強調。
チェロがヴァイオリンに応じて丹念に弾いているのがよく聞こえる。ふだんボンヤリ聴いているCD・レコードでは聞こえない音が、チョン・ミュンフンの指揮で聴くと、耳に飛び込んでくる。曲のありようが変化してくる感じ。「なるほど、こうだったのか・・・」と気づく場面が多い。微妙なニュアンスだと思うのだが、そこを抉り出して聴き手に示すチョンの慧眼が感じられる。

テンポは遅く、思い入れタップリの演奏。最近の演奏としては、たいそうロマンティック。初期ロマン派のシューベルトが、後期ロマン派、例えばワーグナーのような濃厚な雰囲気を持って迫ってくる感じ。
深々としたフレージング、もったいぶったアーティキュレーション。
旋律はよく歌い、表現は濃厚。

第2楽章は管楽器の多彩な表現が素晴らしい。どの管も巧いし、一生懸命やっている感じ。特にオーボエとホルンは独特の味わいがあって聴きごたえがある。
フランス国立放送フィルはどういうオケなのかよく分からないのだが、個々の奏者はなかなか腕達者だと思う。

アンサンブルは少し怪しいところもあるのだが、演奏にはライヴ特有の熱気があって、感興豊か。一発勝負の真剣さもイイ。
コーダは凄まじい。マーラーの9番のラストのような、息詰まる持続音。スゴイ迫力。
やられた・・・という感じ。

録音は一発録りのハンディもあるのだろうが、やや平板なものになっている。
奥行きがやや不足している。
各楽器の音は鮮烈で美しいだけに、ちと惜しいかな。

フランス国立放送フィルはチョンの棒によくついて、意欲的な演奏をしていると思うが、響きがやや薄いところもある感じ。フランスのオケにしては(という言い方はどうかとも思うのだが)、アンサンブルはイイんじゃないかと思う。


この一週間、寒さが戻ってます。
「2月の方がぬくかったわなぁ」というのがこの数日の時候の挨拶。
ま、これが本来の早春の肌寒さなんでしょうが・・・。

冷たい雨を眺めながらの「未完成」、エエ演奏でした。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 03/16/2007 09:51:27 おはようございます
この盤は店頭で見た記憶がありません、当然持っていないから未聴です。、がいつもながらの的確なコメントのお陰で何となく演奏も録音も思い浮かべられる気がします。この曲はムラビンスキーが気入ってます。
さてレコ芸の表紙ですが、昔オープンテープでエアチェックしていた頃曲目が合った時に7号テープの箱に表紙を切り抜いて貼り付け体裁を整えていました。パソコンもなにも無かった時代でしたから。
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コメント

>天ぬき 様
おはようございます。いつもお世話になります。
このCDは国内発売されなかったようです。エイズのチャリティ・コンサートの実況盤のようですが、契約の関係で輸入もままならなかったようです。たまたま盤鬼たる同僚の紹介で何とかなりました。
ムラヴィンスキーの未完成・・・・・これはもう絶対の名盤でしょうね。

レコ芸の表紙のお話、エエですね。しかもオープンテープ!。2トラ38なんて言葉、懐かしいですね。僕はビンボー学生で買えませんでした。憧れの時代でした。若かった頃・・・・思い出します。

>mattina 様
おはようございます。いつもコメントを有難うございます。
チョン・ミュンフンは韓国の指揮者です。有名なヴァイオリニストチョン。キョンファ(鄭京和)の弟です。素晴らしい指揮者だと思います。

彼の振った幻想交響曲や「シェエラザード」は大変な名演だと思います。
拙ブログでもこの2つはエントリーしておりますので、「チョン・ミュンフン」でこのブログの検索窓(Doblog検索)で検索してみてください。

ネットラジオのこと、よく知りません。殆ど聴いたことがないので、よく分からないんです。ゴメンナサイ。

>Verdi 様
おはようございます。いつもお世話になります。
シューベルトは再現・表現するのがが難しい作曲家でしょうね。ピアノ・ソナタなど、メロディが進んでゆくと帰ってこない(ソナタなのに・・)です。ベートーヴェンはキッチリ元に戻るんですが、シューベルトは行ったきり・・・・・という感じです。尤も、そこがエエんでしょうけれど。

チョン・ミュンフンと東フィル・・・・ああ、羨ましいです。田舎モンは、そういう話にヨダレが出ます。都会の方はエエですね。地方ではなかなか足を運べませんので・・・・時には行きたいなぁと思います。

こんにちは~

 いやそれがね、シューベルト、悪気は全然無くて、後期のピアノソナタなんかは、教科書通りに「提示して、再現して、展開して、も一度再現しておしまい」って、ソナタ形式踏襲してるだけなんですよ、きっと。ただ、提示部だけで歌曲一曲分の音楽が詰まってるだけなんです。それも大方は通作歌曲で一曲分。有節歌曲だったら良かったんですけどね.....
 この間からまたしてもシューベルトのソナタを聞いてるので、ネタが仕込めたらその辺の話を自分とこでやってみようかと思います.....その前にもいろいろあるんですけども(^^;



>Verdi 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
なるほど、シューベルトの提示部は、歌曲1曲分ですか・・・・。
だから、行ったきりに感じてしまうんでしょうね。
よく分かりました。
Verdiさんのエントリー、楽しみにしていますね。
コメント感謝です。いつもありがとうございます。

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