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ワーグナーの「ニーベルングの指環」管弦楽曲集 ジョージ・セル/クリーヴランド管

ジョージ・セルは偉大な指揮者でありました。
彼は1970年の万国博覧会で来日、帰国間もなく亡くなったので、僕はナマを聴くことは出来ませんでしたが、遺されたLP(CD)はホンマに素晴らしい演奏ばかりだと思います。
ただ、録音がよろしくない。
1960年前後のCBSの録音は、セル以外はあまり悪くはないのに、セルの録音状態は(我が家で相性が悪いんじゃないかと思わせるくらい・・・・)、悪いんです。
先日の「エロイカ」のエントリーで、「WEB美術館」のSummyさんからは「DSDマスタリングが良い」と教えてもらい、「おんがくだいすき」のあるべりっひさんからは、「SACDは良い」とのコメントを頂戴し、現在食指を動かしているところです。
(我が家にはSACDプレーヤーはありませんので・・・・・・欲しくなりました・・・・ガハハ)

セルのCBS録音のCDで、エエ音のはないんかいなぁ・・・・と探してみたところ、ああ、これは結構良かったんじゃないか・・・・と思い出したのが、今日の1枚であります。


ワーグナーの「ニーベルングの指環」管弦楽曲集。
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏。
1968年10~11月の録音。CBS盤。

曲目はおなじみのもの。
1「ラインの黄金」~ワルハラ城への神々の入場
2「ワルキューレ」~ワルキューレの騎行
3「ワルキューレ」~魔の炎の音楽
4「ジークフリート」~森のささやき
5「神々のたそがれ」~夜明けとジークフリートのラインへの旅
6「神々のたそがれ」~ジークフリートの葬送行進曲と終曲

演奏は一糸乱れぬアンサンブルで迫力十分。しかもサウンドは鮮明で透明度が高く、見通しの良いワーグナーが眼前に展開する。

例えば「ワルキューレの騎行」の凄まじい力。コッポラの名作「地獄の黙示録」で聴いたショルティ盤よりさらに迫力があって、恐ろしいまでに中身の詰まった響き。超低空飛行の爆撃で、オケのフルパワーを堪能できる。
トランペットの輝かしさは特筆もの。セルの演奏は冷徹だの、冷たいだのと世評があるが、このワルキューレは熱い。

「魔の炎の音楽」もカロリーが高い演奏。勇壮で豪快、ヴォータンの強さと哀しみがよく出ているし、音楽はさらに充実してくる。クリーヴランド管の音も強く、逞しい。

一転、「森のささやき」は洗練された繊細な音楽。ニュアンスも多彩で、豪華な絨毯を美しい糸で丁寧に織り上げてゆくような感じ。この曲で活躍する木管がやはり印象的。フルートもクラリネットも味わい深い演奏。何層にも美しさを重ね合わせたような音楽だと思う。聴きごたえ十分。

「神々のたそがれ」からの2曲は、壮麗無比であって、感動的。ああ、ジークフリートはホンマの英雄やったなぁ・・・と思わせる演奏。オケの力が逞しく、怒濤の迫力で迫ってくる。終曲でのストリングスは、天国的な美しさ。感動的。

録音は標準だと思います・・・が、セルのCDにしては最上の部類かもしれません。
1960年代後半の録音のせいか、大変良いです。(セルにしては・・・)
高音がカサつかず、低音も十分な力。経年劣化は否めないですが、感傷には十分。
セルの「エロイカ」のエントリーで頂いた助言のとおり、低域を少し持ち上げたのが良かったのでしょうか。
セルのCBS録音では低域を持ち上げる・・・これ試していきたいと思います。



AUTHOR: hiromk35 DATE: 03/15/2007 12:40:04 旧CBS系で、音がいいことで思い浮かぶのは・・・
・ハーリ・ヤーノシュ & キージェ中尉 (CBS)
・ブラームス ピアノ協奏曲#1&2 (フライシャーのピアノ EPIC)
などです。
他にもあると思います。皆さん教えてください。
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コメント

WEB美術館のSummyです。
当館のご紹介、ありがとうございます。
おかげさまで、今日はこちらからたくさんの来館者があったようです(^^)

セルの録音の中では、メンデルスゾーンの「イタリア」もなかなか良いです。
若干ハイ上がり気味ですが、切れ味のよい音が聴けます。
モーツァルトの「ポストホルン」も悪くなかったと思います。
これは、録音がどうとかというより、演奏が抜群なのですが。

CBS-SONYの場合、1970年代の半ば以降、カッティングマシンとドライブアンプが変わったようで、それ以来重心の低い潤いのある音になったような気がします。
ちょうどセルの1300円シリーズや、ワルターの1500円シリーズが発売になた頃ですね。

今そのLPで「イタリア」を聴いていますが、十分な音質で至福の時を送っています。これ以上なにも望む物はありません。


Summyさんご紹介のポストホルンはLPで聴いていますが、おっしゃるとおり録音も演奏も素晴らしいですね。この曲のベストではないか、と思っています。このLPはハフナー交響曲がメインになっていますが、これもいいです。この二つはCD復刻盤も持っていますが、LPの方が音の艶も勢いもだんぜんいいです。

>hiromk35 様
今晩は。2つのコメントをありがとうございました。
コダーイもフライシャーとのブラームスも、持っていないんです。音がイイとなると、聴いてみたくなりますね。
ハフナーはジュピターとのカップリングのLPを持って、昔からよく聴いてきました。ターンベリーとの相性はエエです。
hiromk35さんもターンベリーだったですね。となると、コダーイもフライシャーも入手しなくちゃなりませんね。
情報、ありがとうございました。また、お願いしますね。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
このジャケット、確かに懐かしいですね。レコ芸のことは分かりませんが、昔のジャケットを復刻したものらしいですね。
このごろ、復刻版ジャケットが増えてますが、良い傾向だと思います。
ところで、ブル8は素晴らしかったですね。
家のステレオで聴くより、カーステレオで聴く方が、音が良いなぁと思いました。以前にエントリーしたんですが、不思議な感じでした。
演奏はもちろん、最高レベルですね。

>Summy 様
こんばんは。いつも有難うございます。
セルのイタリアは、爽快な名演。大好きな演奏です。
我が家では、しかし、快調な録音という音ではないです。愛唱なのかもしれませんが、残念です。
ポストホルン・・・持っていません。hiromk35さんもおっしゃってるんですが、良さそうですね・・・・・欲しくなりました。
近々、購入しているかもしれません・・・・・・(^^ゞ。
皆さんが褒めると、物欲が湧いてきます。アカンですね・・・・・でも、それがまた楽しかったりします。

>hiromk35さん
我が家にあるのは「アイネ・クライネ」とカップリングされた1300円LPです。
ロココ風ジャケットがなかなか風情です。
「ハフナー」は輸入盤CDで購入しましたが、こもり気味で音質には少し不満が残ります。やはりセルはLPの方が良いのですかね?

今LPでセルのマーラー4番を聴いています。1965年の録音ですが、全く持って素晴らしい録音です。特に高音の艶やかさはセルの録音の中でも最高レベルだと思います。
先ほど同曲をハイティンク/コンセルトヘボウ(1967年録音、蘭メタル原盤)でも聴きましたが、音質ではセル盤に軍配を上げます。
CBS録音の美点としては、高音がすかっと伸びて輝きがあることです。
このLPでは23KHzまで綺麗に伸びてます。
CDでは再現しきれないかも知れませんね。

こんばんは。
つたないブログ、ご紹介いただき光栄に思います。

セルのワーグナーは序曲集を持っています、1300円の廉価盤ですがそこそこ聴けます。
ご紹介されています、『指輪集』はちょうどブルックナーの8番と同時期の録音だったと思います。非常に洗練された都会派のワーグナー演奏だったと記憶しています。同時代のヨーロッパで活動していた指揮者と趣向を異にして新たなワーグナー像を教えてくれた記憶があります。
聴いてみたくなり、SACDが発売されているようなので探してみます。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。
セルのワーグナー、序曲集は僕も1300円のLPで持っています。
これ聴いてみようと思ったところ、乱雑に棚に放り込んでいるためか、見つかりませんでした。
LPの背文字を眺めながら、何を聴こうかと探すときは楽しいものです。
が、今日は見つかりません(^^ゞ。やれやれです。

ブルックナー8番は録音がエエようですね。
Summyさんがおっしゃる4番は持っていません。探してみようと思います。

>Summyさん
ハフナーはEssential CLASSICSという、あまり評判の良くないCDも持っていますが、音はご指摘のようにどうも「もうひとつ」ものたりませんね。
ところが同じシリーズのCDでイタリアは音抜けも耀きも良く、悦楽に浸らせてくれます。

>hiromk35さん

おかしなところでリターンを押してしまいました(^^;;

>hiromk35さん
僕の持ってるのは、35、40、41盤が入っているEssentialシリーズです。
この中でハフナーは少し録音が古いせいか、音がかすみ気味に聞こえます。聴きづらくはないのですが。
逆に新しい40番は乾いた感じの音に聞こえます。
マスタリングで改善できるように思いますけど。

40番はやはり来日時のライヴがいいですね。

こんばんは。これまた知る人ぞ知る名盤、ワーグナーの「毒」とか「うねり」とか、はては「ゲルマン魂」とか、そのテのしがらみから離れて純音楽的に「指環」からの楽曲を楽しむという点では、文句なく最高の名演だと思います。セルの強力なコントロールのもと、緊張感を持続しながらも、壮麗に奏でられた叙事詩のエッセンス_私にとって初めて聴いた演奏ということで、多少の思い入れもあるのかもしれませんが、録音もセルにしては上々、かつてはオーディオシステムをグレードアップする度に、真っ先にプレーヤーにセットされたものでした。(続く)

ところでセルについては、コメントでも録音の良し悪しについてかなりの方が触れておられますが、私は正直なところ、CDではこのワーグナー以外はかなりきついかな、といった印象です。イタリアについても、音自体が痩せているというか、干からびているというか_尤もたくさん所有しているわけではないので、探せばいいものがあるのかもしれませんが。いずれにせよ、ワーグナーの管絃楽曲については、このセル盤とカラヤンのEMI盤がずば抜けて素晴らしい、というのが私の今までの結論です。鮮明な最新録音で、これらに比肩する演奏は現れないものでしょうか_ではまた。

>shibera 様
おはようございます。コメント感謝です。
「セルの強力なコントロールのもと、緊張感を持続しながらも、壮麗に奏でられた叙事詩のエッセンス」・・・・・ああ、おっしゃるとおりですね。同感です。shiberaさんのこのLPへの想いが伝わってきます。エエ言葉ですね。
カラヤンのEMI盤も、LP時代に2枚組廉価盤になったときに、すぐに買いました。壮麗で豪華、妖艶なワーグナーで全く強烈でした。セルとカラヤンを越える現代の名演・・・・・さて、思い浮かびません。

ところで、セルの録音は、やはり少々キツイなという印象は僕も同じです。再生には気を遣います。演奏が素晴らしいだけに、特にそう思います。
コメント嬉しく思いました。どうもありがとうございます。

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