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ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」 イヴァン・フィッシャー/ブダペスト祝祭管

今日は通俗名曲の決定盤であります。
ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」。

この曲ほど、楽しく美しく、時にホロリとさせられ、最後には気分が昂奮、高揚する音楽はあまりないんじゃないかと思います。
第2楽章は小学校の下校の音楽、第4楽章はテレビのコマーシャルだったぞ・・・・クラシック音楽には無縁の、片田舎の貧乏な家庭に育った子供でも、ガキの頃から親しんでいる交響曲でもありました。
このブログでは、9回目のエントリーでもあります。

今日の演奏は・・・・。
イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団の演奏。
2000年2~3月、ブダペストでの録音。フィリップス盤。

第1楽章の序奏部が過ぎると、グングン加速してゆく。フォルティシモが劇的で、ダイナミズムが大きい。強弱をハッキリつけたメリハリのある演奏。ティンパニの最強打も凄まじい。
フィッシャーのテンポは速め。一気呵成に突っ走ってゆく感じ。しかし、その中に込められた想いがヒシヒシと伝わってくる浪漫的な演奏。血潮が滾る、情熱が迸る。
金管は逞しく鳴り渡り、弦楽セクションはひときわ美しいアンサンブル。輝かしいばかりでなく、よく揃ってしなやかな響きをつくり出している。

第2楽章は、イングリッシュ・ホルンの名旋律が、たっぷりと歌われて大変に美しい。録音がよいので、ソロがクッキリと左右スピーカーの中央に定位する。これはイイ。
その後の弦楽の静謐な歌わせ方も極上の美。懐かしく、センチメンタルな音楽だが、フィッシャーは情緒的に流されすぎず、その寸前で止めて構成感を前面に出してゆく。
これは交響曲であって、ソナタ形式の音楽なのだと云わんばかりに。

第3楽章は生き生きと弾むリズムが聴きもの。フィッシャーの指揮はボヘミアを意識したものだと思うが、特に中間部での舞曲の扱いは巧い。迫力も十分で、ブダペスト祝祭管も気持ちよく演奏しているのが分かる。自分たちの郷土の音楽であり、フレージングはとても自然で心地よい。

そして圧倒的な終楽章。
ダイナミクスが広く、楽器の鳴りっぷりも良い。ブダペスト祝祭管はフィッシャーが主宰する団体だと思うが、技術的には高いレベルにあると思う。腕っこきが揃っているんじゃなかろうか。
素晴らしいオーケストラ音楽。堂々たる終曲。

録音がまたよろしい。
フィリップスの最新録音であって、空気感が自然で、心地よい。
コンサートホールの最上席で聴いているような錯覚に陥る。
極上録音とはこういうのを云うんでしょうか。
音の輝き、音場の広さ、個々の楽器の美しさも十全に捉えきった名録音であります。


★「新世界交響曲」過去のエントリーであります★
ケルテス/ウィーン・フィル盤
バーンスタイン/NYP盤
ノイマン/チェコ・フィル盤
ジュリーニ/シカゴ響盤
フリッチャイ/ベルリン・フィル盤
ドホナーニ/クリーヴランド管盤
ショルティ/シカゴ響盤
ジュリーニ/ロイヤル・コンセルトヘボウ管盤


AUTHOR: 天ぬき DATE: 03/13/2007 10:41:10 おはようございます
新世界。新宿で買ったケルテスの中古LPでさんざん聴きました
40年以上前ですからたいした音の出る装置(ナショナルのアンサンブルステレオ、AMが2波受信できてAMステレオ放送が聴けた!)ではなかったのですがリアルなティンパニーや迫力ある金管の音にぞくぞくした思いがあります。以来この曲は同じ演奏のCDとトスカニーニの25㎝盤があるだけです (^_^;)
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コメント

>天ぬき 様
こんばんは。いつも有難うございます。
ケルテス盤ですね・・・・VPOを振って、しかもデビュー盤とはホンマに思えない名演奏でした。若武者ケルテスの瑞々しさは、今も不滅ですね。
トスカニーニの演奏も、昔よく聴きました。
懐かしいですね。

>mattina 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
音楽の好きな、粋なお父様ですね。「新世界」はホンマの名曲。ボクも大好きです。
第2楽章や第3楽章の民謡風のところを聴くと、郷愁を誘われます。故郷恋しい気持ちが分かります。
メランコリックな抒情が素晴らしいですしね。

>ドレドレ 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ケンペ/チューリヒ・トーンハレ管盤は未聴なんです。世評高いというより、隠れた名盤として好事家の間では評判高いですね。これは、いつか聴いてみたいと思っていますが、なかなか手にする機会がありません。今は廃盤かもしれないです。
第4楽章のCM、小学校の頃、大和観光がテレビで流していました。
今は、クラシック音楽はテレビCMで氾濫するようになりましたね。

こんばんは。
ドヴォルザークは8番がむやみに好きな反動か、9番は長い間ケルテス/VPOオンリーでした。
それがCD時代になって、8,9番が1枚にカップリングされている場合が多いので、徐々にコレクションが増えてきました。
ワルター/コロンビア、クーベリック/BPO、バーンスタイン/イスラエルなど。
なぜか、大好きなセルが無いのが不思議です。

セルと言えば、今日ブラームスの交響曲第1番が届きました。
DSDマスタリングのこのシリーズは、これまで期待を裏切られたことが無いので聴くのが楽しみです。

イヴァン・フィッシャー盤はなんの前知識もなく、店頭で直感で買いました。コントラストの効いたシャープな演奏と記憶しています。音質は、いつも聴いているセル盤に比べるとさすがに良いですね。これは時代の違いでしょうか
ただ、あまり聴いてません。もういちどしっかり聴いてみましょう。

>Summy 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
今もSummyさんのLPジャケットギャラリーに見入っていました。
ケルテスの演奏は、皆さんも語られていますが、本当に素晴らしいですね。
そして、おっしゃるように、CD時代になってから、新世界とドヴォ8が1枚になって買えるようになりました。嬉しい話です。クーベリック/BPO盤はこれは格調高い演奏ですし、ワルターのは懐かしさがこぼれてくるような暖かい演奏でした。ボクも大好きです。ドホナーニ/クリーヴランドのスカッとした男っぽい演奏も良かったですが、やはり横綱はセルでしょうか。

>e g u c h i 様
おはようございます。コメント感謝です。有難うございます。
イヴァン・フィッシャー盤はさすがに最新録音、素晴らしい音で鳴ってくれます。録音がよい演奏は、やはり気持ちよく聴けるものですね。演奏も上出来で愛聴盤になりそうです。
フィリップスの録音は、我が家では非常に愛唱がイイんです。カップリングの8番も素晴らしい演奏でした。

おはようございます。
今セルのブラームス1番を聴いています。
1966年、セル晩年の録音。
DSDマスタリングの成果か、素晴らしい音で鳴っています。
豊かな低音に支えられて、高音も刺激的にならずに瑞々しい。
こうなれば、米コロンビアの解像感の高い録音が生きてきます。

Great Performancesシリーズでの音質改善はホント目覚ましい。
ジャケットもオリジナルデザインを活かした物でなかなかよい。
解説もしっかりしてます。
このシリーズでドヴォルザーク8,9番が再発されるのを待っているのですけどね。

URLにタワレコの商品紹介を貼っておきます。

>Summy 様
こんばんは。コメントとURLを有難うございました。
DSDマスタリング、音が良さそうですね。
我が家にある国内ソニー発売のブラームス全集は、あまり音が良くないです。いつものセルの、幾分干からびた感じの音になってしまっています。演奏は素晴らしいのに、惜しいなぁといつも思っています。
Summyさんご紹介の輸入盤は1200円程度なら、要チェックですね。懐具合と相談しながら、触手を伸ばしてみたいと思います。
どうもありがとうございました。

今セルのドヴォルザーク7番を聴いています。
1960年録音で1977年に1300円シリーズで出た廉価LPです。
柔らかくてとても良い音です。

セルの録音についての悪評は、どこから出たものでしょうか?
我が家の装置では、このシリーズのLPは大変よく鳴ります。
先ほど紹介したブラームスの1番は、この音に戻った感じ。

アナログの方が音がいい!という意見ももっともだなぁと感じます。

>Summy 様
おはようございます。コメント感謝です。
ドヴォルザークの7番は、持っていません。そうですか、エエ音ですか・・・・我が家に何枚かあるセルの1300円LP、聴き直してみようと思います。
懐かしいですね。オーマンディとセルは、クラシック音楽を聴き始めた頃、廉価盤でお世話になった二人です。
セルの録音は良くない・・・・我が家のベートーヴェン・ブラームスはLPでもあまり良くないんです。同じ1300円のLPなんですが・・・・・・・。

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