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ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調 グリュミオー(Vn) C・デイヴィス/ACO

春三月。
朝は少し寒いし、日中の風は冷たく感じるのは暖冬だったせいでしょう。
平年のことを考えれば、暖かい早春でありますな。

さて、今日はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61。

アルトゥール・グリュミオーのヴァイオリン独奏、コリン・デイヴィス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1974年1月、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス盤。このCDはDUOシリーズの2枚組、他にメンデルスゾーン・ブラームス・チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も入っている。いわゆる4大ヴァイオリン協奏集。

我が家にあるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の中で、最もヴァイオリンの美しい演奏。
というか、ヴァイオリン独奏の美しさが際だつ演奏。

第1楽章の序奏部、オーケストラが全く素晴らしい。コンセルトヘボウ管にしては、やや明るめの響きで堂々とした歩み。あまり重くならず、貴公子のような感じ。若々しさも漂う序奏部。
そして、何よりグリュミオーの美音がたまらない。
テクニックは切れ味鋭く、しなやかで心地よい。寄せては返す波のように何度も出現するテーマが、こんなに気持ちよく聴ける演奏、そうはないんじゃないか。グリュミオーも実に気持ちよさそうに弾く。
クライスラーによるカデンツァも大変決まっている。カッコイイ。

第2楽章は、高貴な表情と美音の洪水が心に残る。
グリュミオーの美音を最も味わえるのは、この第2楽章じゃないか思う。
ホンマに艶やかなヴァイオリン。虹色に色彩を変えて、キラキラと光がこぼれてくるような音色。清冽にしてたおやか、朝露に濡れた草花のようなしっとり感もイイ。
ヴァイオリンそのものの美音だけではない。独奏も伴奏も、実に真摯な演奏態度で、時に祈りの表情さえ見せる。
伴奏は控えめで、グリュミオーの美音を上手に引き出している感じ。抑え気味のところが心憎い。

終楽章は愉悦の演奏。
ヴァイオリンとオーケストラが楽しく会話してゆく。心弾むロンド。
春の息吹が周辺に漂ってくる。
イイ演奏を聴くと、心が明るくなる。
コンセルトヘボウ管の立派な伴奏で、グリュミオーのソロが一層引き立つ。楽器のバランス・音量も絶妙、ふっくらした肉厚の響きも、いや全く心地よい。

録音は、1970年代アナログ全盛期の見事なもの。
コンセルトヘボウの響きが、いつもながら素晴らしく、演奏の良さが十全に引き出された好録音と思います。
このホールトーン、我が家の装置と実に相性がよいのです。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 03/09/2007 07:08:56 おなじ録音を好んで聞いております。ヴァイオリンの音色がきれいですね。私のCDは、つまらなくなる前の某ブックオフで250円で入手した「The Great Composers」シリーズの中の1枚ですが、演奏・録音ともに、素晴らしいものと思います。正規盤では、クレーメルがシュニトケのカデンツァを用いた厳しい演奏などを聴いております。
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コメント

チョン・キョン・ファのヴァイオリン、テンシュテット/コンセルトヘボウのライヴ演奏をよく聴きます。凛として、終始落ち着いた気品ある美女を髣髴させるような独奏ヴァイオリンに惹かれています。EMIの録音ですが、私には過不足なく聞こえています。

>narkejp 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
この演奏はヴァイオリンの音色が綺麗で艶やかなのが気に入っています。フィリップスの録音も品が良く、残響豊かなもので、ゆったりと聴けるのもエエです。
クレーメルの独奏では、マリナー/アカデミー室内管の伴奏のを聴いています。これは切れ味鋭く凄絶なところが気に入っています。

あ、僕もThe Great Composersシリーズ、沢山持っています。正規盤と同じで、録音・マスタリングとも素晴らしいですね。音源は完全なメジャーレーベルの正規盤です。

>hiromk35 様
こんばんは。スゴイですね、hiromk35さんは、若かりし頃のハイティンクを聴いていらっしゃるんですね。昭和三十年代といえば、ヨッフムと二人でアムステルダム・コンセルトヘボウ管の首席を務めていた頃ですね。その実演とは、羨ましい限りです。
僕はレコード・CDですかヘボウの音を知らないんです。それでも、心温まる素晴らしい音だと思えます。
いや、全くhiromk35さん、羨ましいです。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
2トラ38!懐かしいですね。それなら、FMといってもエエ音するんでしょうね。アバドがバックを務めたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、レコード・CDには見かけた記憶がありません。珍しい、貴重盤ですね。
ヴォルフガング・シュナイダーハンも懐かしいですね。あれ、ヨッフムが指揮だったでしょうか、雄渾な伴奏で好きでした。

>さすらい人 様
こんばんは。いつも有り難うございます。
鄭京和は、コンドラシン/VPOとのDECCA盤で聴いています。格調高い名演と思いますが、彼女にしては冷静かなという感じの演奏です。
テンシュテットとの共演だと、白熱するでしょうか。これ、是非聴いてみたいですね。
コメント感謝です。嬉しく思います。

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 Op.61

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グリュミオー(アルテュール), ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団, ニュー・フィルハーモニア管弦楽団, デイヴィス(コリン), ワールト(エド・デ), ベートーヴェン
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