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マーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」 ワルター/コロンビア響

今日はマーラーです。

交響曲第1番ニ長調「巨人」。
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏。
1961年1~2月の録音。プロデューサーはジョン・マックルーア。

人口に膾炙した名盤。
北陸の輸入通販の雄、ヤマチクの年末バーゲンで購入したワルターのオリジナル・ジャケット・コレクションBOXの1枚。このコレクションには何種類かあるはずだが、僕が入手したのは、マーラーとブルックナー選集BOX。

この「巨人」はLPで愛聴してきたもの。
LPはソニーがようやくワルターの廉価盤を発売した昭和56年に買ったもの。それでも、1500円は当時ビンボー学生だった自分には痛かったが。
CD時代直前、録音当時のエンジニア兼プロデューサーだったジョン・マックルーア自身がリミックスしたものとして話題になったものでもあって、懐かしい演奏でもある。

ワルターの音楽は、とにかく優しい。慈愛に満ちた母性の優しさとでも云おうか。
ちょうど今頃の、春の柔らかい陽射しのように、心の中が暖かくなってくるような演奏。メロディーラインが美しく歌われ、愛情にあふれている。ポルタメントが効いているのだろう、聴いていると、頬を優しく撫でられるような快感がある。

劇烈なところでも、絶叫しすぎないのもイイ。ワルターの作る音楽は、決してパワーが不足しているのではないのだが、血が噴き出してしまう寸前で安定を保つところがある。そのあたりが。優しさとか暖かさになるのだと思う。

この魅力に取り憑かれると、「やっぱり、マーラーを聴くにはワルターだな」としたり顔で云ってしまうことになるのだろう。

第1楽章では瑞々しい若者の目覚めと憧れとを見事に描き出しているし、第2楽章の青春の煩悶、第3楽章の若者特有の切なさの表現も良い。
終楽章も阿鼻叫喚にならない端正さ。
ああ、やっぱり、エエなぁ。

コロンビア響は、今の耳で聴くとやや非力かな。
アンサンブルはややユルく、大らかな感じでマーラーを奏でてゆく。
弦楽セクションにもう少し潤いがあれば・・・・とも思う。管楽器は立派。
ワルターの楽器の扱い方は、まさに巨匠の芸であって、木管の処理など巧いし、実に美しい。

録音からすでに45年。CDの音はまずまずだと思います。
巷間、最も良いワルターのステレオ録音のCDは、CD時代最初期のマックルーアによるものだったらしいです。
どうも、僕のCDはジョン・マックルーアのリミックスではないようですが、音はまずまずよろしいです。


次男坊の行く先は大阪になりました。
長男と一緒に住むことになりそうです。新しい季節の始まりです。
そんなわけで、今日は青春の交響曲を聴いてみたのです。




AUTHOR: さすらい人 DATE: 03/08/2007 07:32:50 懐かしいジャケットを目にしますと、又々性懲りもなくコメントを入れたくなってしまいます。
私のマーラー初体験は学生時代の1969年、森正/京都市交響楽団の定演でのこの曲でした。〝疾風怒濤〟聴いた直後からそんな言葉が相応しいと思ったほどで、帰りの電車では繰り返しその旋律を口ずさめるほどに感激しました。とりわけ、4楽章冒頭のシンバルの一撃、終結部の会場を揺るがすようなグランカッサの轟き!
直ぐに、当時マーラーの直弟子として評価の高かったワルターのディスクを買いました。

そんな実演の再現を期待した当時の私には、正直物足りない演奏でした。その後、バーンスタイン/NYP盤のまさに〝疾風怒濤〟の演奏を聴いて、漸く溜飲がさがる思いがしました。
でも、ワルターも今聴けば…と思っていた時にmarzartさんの文章を読んで、懐かしさが込み上げてきた次第です。
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コメント

こんにちは
私の学生時代にはマーラーといえば巨人、巨人といえばワルター、そんな存在感抜群のLPでした。でも私、この象徴的な演奏をLPでもCDでも持っていないのです。皆さん持ってますよね!
これを買わなかったことがマーラーとは疎遠になった要因なのかもしれません。

>さすらい人 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ワルターの巨人、このジャケットは何とも懐かしいですね。僕もこの演奏と、バーンスタイン/NYPの演奏が、青春時代の思い出です。マーラーはクラシック音楽を聴き始めた頃は親しみにくかったんですが、「巨人」だけは心に響きました。今も大好きな交響曲です。青春の響きがします。
さすらい人さんの初体験のお話、エエですね。青春期にふさわしい、疾風怒濤の経験だったですね。僕も同様、終楽章のグランカッサには興奮しました。

>よし 様
こんばんは。いつもお世話になります。
コロンビア響はやや非力だと思うのですが、ワルターの指揮が素晴らしく、ホンマに暖かく心に響く名演だと思います。
ジャケット写真を見ただけで、懐かしくなってしまう・・・・僕もそういう世代です。
有り難うございました。

>丘 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
そうです、そうです、「第3楽章のチェロのあやしい趣きの音」!。実に全く同感です。あの響きは独特で、しかも素晴らしいですね。
ティンパニが外したことは知りませんでしたが、だとしたら、ティンパニに感謝です。あの部分は、本当に素敵なところですから。

LP時代からの愛聴盤です。これからも聴き続けてゆくと思います。

>天ぬき 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ワルターと言えばマーラー・・・・・ホンマでしたね。懐かしいです。
LPでさんざん聴きました。
このジャケットはLP時代を思い出します。
暖かい演奏でした。青春の思い出です。

こんばんは!
ジャケット写真を見てこのLP、棚から出してきてしまいました。
いい演奏ですね。
これが『マーラー』演奏の見本だ!との自信に満ちた確信の演奏だと思います。この演奏を耳にしていなければ、マーラーを多く聴くことは無かったと思います。いつ『巨人』を聴いてもこのワルター盤との比較になってしまいます。
初めて聴いた『巨人』は、クレッキ&VPOの『セラフィム』盤でした。

こんばんは、WEB美術館のSummyです。
この演奏はLP時代に米オデッセイ盤で買いました。
ジャケットデザインはまさにこのままです。

CD時代になって、米GreatPerformances盤1981)。
これはマクルーア自身がリミックスしたもの。
それから、「復活」、「さすらう若人の歌」と組み合わされた欧SONYの2枚組(2004)と、結構買ってますねぇ。
それだけこだわりのある名演奏だということでしょう。

マクルーアのリミックス盤は、我が家の装置では刺激の少ないおだやかな音で鳴ります。
最近のSBMマスタリングは、鮮明ですけどちょっと刺激的ですね。

>あるべりっひ 様
今晩は。コメント感謝です。いつもありがとうございます。
ワルターの巨人は、皆さん懐かしい思い出が詰まっているようです。
ホンマに心温まる名演と思います。
クレッキ&VPOの『セラフィム』盤、これがとうとう聴かずじまいでした。今思うと、VPOの「巨人」はマゼール盤しか他にないような気がします。
LP1300円盤の時代に買っておけば良かったと思っています。

>Summy 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
やはり、マックルーアのリミックス盤が音が良いようですね。
僕のはSBM盤ではないかと思います。少し刺激音が感じられるんです。
SONY発売のワルター/コロンビア響のマーラーは、「復活」も9番もいいなぁと思います。
微温的なのかもしれませんが、微笑みと温かみがあって、やはりワルターのマーラーは心に感じるものが多いですね。

こんばんは。さすがに天下の名盤、コメントにも思い入れが感じられますね。さて、実は私もつい最近、ヤマチクのセールでワルターのボックスセットを購入、本日「巨人」を聴きました。LP以来十数年ぶりか、いやなんとも美しく、みずみずしい。最近歳のせいか、長時間音楽を聴くことがおっくうになりがちなのですが、唯一ワルターだけは、大曲を聴いた後でももっと聴きたい、と思わせる演奏家です。表面は穏やかですが、曲への滋味と愛情に溢れ、ゆた

(途切れたので続き)豊かな人間性を感じさせる音楽_。某評論家の「こんな名盤はいらない」なる書物では、ワルターの私生活面を取り上げて「偽の微笑み」などと誹謗していましたが、私たちが演奏家に求めるのは素晴らしい音楽のみであって、老境を迎えたワルターが、富や名声から離れて自らが愛する音楽を慈しむように演奏して残してくれたステレオ録音の価値は、永遠に失われることはないはずです。「田園」「未完成」「ブラ4」「ドボ8」_スキのない、カッコいい演奏は数あれど、「生涯何回も聴きたい」と思わせるという意味では、ワルター盤を超える演奏は現れないのではないでしょうか。ではまた。

>shibera 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
僕もその本、読みました。その著者とは僕は相性が悪いようで、書いてあることが無理なこじつけのように感じました。
ワルターのステレオ録音は、音楽への愛情に満ちて、穏やかで暖かい演奏で、ホンマに素晴らしかったと思います。どれも愛着があります。僕がクラシック音楽を聴き始めた頃は、ワルターのステレオ録音を聴いておけば間違いなかったような気がします。
shiberaさんのあげた「田園」「未完成」「ブラ4」「ドボ8」・・・・みんなワルターの名演を懐かしく聴いています。shiberaさんとは相性が良いようです(^-^)。

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