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シューマンのピアノ協奏曲イ短調 アルゲリッチ(Pf) チョン・ミュンフン/フランス国立放送フィル

春の嵐でした。
凄まじい風。一時、雨も激しく降りました。台風なみの暴風雨でした。

そこで(と云うわけでもないんですが)、今日は嵐のような演奏を。

シューマンのピアノ協奏曲イ短調。
マルタ・アルゲリッチのピアノ独奏、チョン・ミュンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニーの演奏。
2001年12月1日、パリのシャトレー劇場でのライヴ録音。DG盤。
エイズ撲滅キャンペーンのチャリティ・コンサートの録音らしいのだが、英語仏語不調法のため、よく分かりません(^^ゞ。

これは、職場の同僚にして盤鬼盤友が紹介してくれ、とにかくエエぞというので、入手したCDだが、どうも日本国内では発売されなかったらしい。輸入盤でも入らなかったのではなかろうか。何か、契約の関係かな。

演奏はもう、アルゲリッチの奔放なピアノを満喫できるもので、圧倒的、感動的。
この人の気質・音楽性に、シューマンのピアノ協奏曲はピッタリだと思う。あふれるロマン、奔流のように湧きだしてくる感情。
ピアノのダイナミズムも素晴らしいし、アーティキュレーションはアルゲリッチの個性丸出し。テンポの伸縮も自由自在、というか好き勝手に弾いている感じ。聴いていて、のけ反るような面白さ。アルゲリッチのライヴはこのくらいじゃないと面白くないわなぁ。

スタジオ録音では同じDGにロストロポーヴィチとの共演盤があったが、ありゃ、いったい何だったノダ?・・・と云いたいくらい。あんな大人しい演奏、アルゲリッチではないぞい。

融通無碍、勝手気まま、気の向くまま、情熱の奔流・・・・のようなピアノについたオケは、これ大健闘。
チョン・ミュンフンは立派な指揮者だと思う。アルゲリッチにつけるのだけでも大変だと思う。アンサンブルは乱れるところもあるのだが、致し方なし。協奏曲としても面白さは十分に堪能できる。

ピアノは即興的。たった今、生まれたばかりの曲のように演奏する。これぞ、アルゲリッチの真骨頂。聴き進むうちに、聴き手もどんどん興奮する。「おお、こんな風に弾くのか」とか、「ややっ、ここでこんなに突っ込むか」とか・・・感嘆しきり。
聴き慣れた曲なのに、新鮮なことこの上ない。

テンポが遅くなるところでは、これがまたゾクゾクするほど美しい。
清冽な石清水。生まれたばかりの赤ん坊の肌触り。青年の熱い憧憬と情熱 。・・・・とでも云おうか。
テンポが速くなるところでの、劇的な変化。アルゲリッチには経過句だの助走だのはない。バッサリと曲を斬ってゆく。一気に最高速へ突入してゆく潔さ。ギア・チェンジはローからトップへ一気に行く。凄まじい魂の燃焼。

いやはや、全編聴きどころだが、あえて云えば、第1楽章と第3楽章が面白い。
フォルティシモの美しさと速度の変化、ダイナミズムが、凄まじい表現意欲となって噴出する。スゴイ。絶句。


録音はピアノの音をしっかり捉えた好録音。
オケはやや平板なのが残念ですが、これはシャトレー劇場の音響がイマイチなのかもしれません。ライヴのハンディもありますしね。
アルゲリッチの鬼気迫るピアノは、十全に捉えきっていると思います。



AUTHOR: よし URL: http://otsusan.cocolog-nifty.com/genki/ DATE: 03/06/2007 08:24:45 アルゲリッチはライブでは荒れまくるようですね(笑)。私はコンドラシンとのチャイコフスキー1番が大名演だと思っていますがシューマンも十分想像がつきます。でも職場に仲間がおられるのはうらやましい限りです。
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コメント

>よし 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
アルゲリッチのチャイコフスキーは「その時、ピアノは火を吹いた!」というコピーでなじみ深いライヴ盤ですね。アレも、凄まじい演奏でした。
チョン・ミュンフンとのシューマンは、あの演奏を思い出しました。
彼女のライヴはスゴイです。
同僚が英語が出来ますので、バークシャー・レコードにバンバン注文してくれます。これは、僕としては結構助かりますね。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
そうなんです。シューマンのピアノ曲はどうも座り心地がよくないんです。その点、協奏曲は気持ちよく楽しめます。ルイサダ盤もエエですね。彼のはグリーグのもよく聴きます。
コルトー盤は未聴ですが・・・・・・聴いてみたいです。
ありがとうございました。

>さすらい人 様
こんばんは。コメント感謝です。
そうでした、アルゲリッチにはアーノンクールとの共演盤もありましたね。
チョン・ミュンフンとの協演は。いわゆるツボに嵌ったライヴになっていると思いました。乗ったときのアルゲリッチはさすがだなぁと思いました。
この人は、やはり実演の人なんだなぁと実感しています。

主知的なシューマン・・・・なるほどなぁと思いました。
ルプーやツィメルマンの演奏は、端正でカッチリした演奏で好きです。もっとも、主知的というよりは、抒情的と云うべきなんでしょうが。

こんにちは。

ああ、こういうのもあったんですね~
生のアルゲリッチは面白そうです。でも、一方で、シューベルトの方も気になります。ジャケットから判読するに「未完成」っぽいのですが、こちらは如何なんでしょう?

>Verdi 様
おはようございます。コメント感謝です。
お、さすがにVerdiさん、めざといです。「未完成」がカップリングなんですが、これがまた素晴らしい演奏でした。ロマンの香り溢れ、ニュアンス多彩な「未完成」だったです。
後日、この「未完成」をエントリーしようと思っていました。

チョン・ミュンフンは良い指揮者です。

mozart1889さん、はじめまして!

このCD、日本では手に入らないとの事、残念至極です。ロストロポーヴィッチ指揮の盤(ショパンのPコンチェルト2番とシューマンのカップリング)を持っていますが、これより自由奔放なアルゲリッチを聴いてみたいもの、、!

現存の女流ピアニストでは、アルゲリッチ、内田光子、ピリスを愛好していますが、アルゲリッチは音色の艶、表現の自由奔放さ、などではNo.1ですね。師匠だったグルダが「奔放だから教えられない、、」と言ったとか(言わないとか)。


アルゲリッチがA.ラビノヴィッチと組んだモーツアルト20番のPコンチェルトを聴いた時は、あまりの自由さに絶句、驚愕、そして胸打たれました。

最初は、これモーツアルト?って感じでしたけどね。(実際、レコード芸術などの評論家評は最悪でした。)しばらくの間、バレンボイムやピリスの20番が「気が抜けたビール」みたいに感じられる程に打ちのめされました。(でも、最近聴いた我らが光子さんの20番も、アルゲリッチに負けないぐらい入魂でした!)

>はな 様
はじめまして。ようこそおいでくださいました。
コメント感謝です。嬉しく思います。
さて、アルゲリッチのこのCDは国内未発売だったようですね。はなさんと同じくロストロポーヴィチ指揮のシューマン&ショパンを持っていますが、チョン・ミュンフンとのライヴは遙かにテンションの高い、血管の切れそうな演奏でした。この人はスゴイですね。自由奔放やりたい放題、でも面白いことこの上なしです。これぞ芸術家や!と云いたいくらいです。
内田光子もエエですね。彼女のモーツァルトのピアノ協奏曲、大好きです。名盤ですよね。
コメントを有難うございました。よろしくお願いします。

>チョン・ミュンフンとのライヴは遙かにテンションの高い、血管の切れそうな演奏でした。

う~ん、そう言われると、ますます聞いてみたくなるのが人情。山野楽器に訊いてみます。

>自由奔放やりたい放題、でも面白いことこの上なしです。これぞ芸術家や!

まさに至言!アルゲリッチには圧倒的な「華」がありますね。

ところで少し前のエントリー拝読していると、愛媛県在住でらっしょる様子。私も18歳まで四国(徳島)で生まれ育ちました。
大昔の中学時代のことですが、NHKの合唱コンクールでいつも愛媛に負けて全国大会に出られなかった口惜しい思い出があります。(そのせいかどうか、四国で愛媛だけまだ行ったことがありません。笑)

今後とも、どうぞよろしく!

>はな 様
こんにちは。コメント感謝です。
はなさんは徳島の出身でしたか。知り合いから、鳴門金時をもらいます。美味いですね。それにスダチは鍋や土瓶蒸しに必須ですね。
僕は愛媛県西条の田舎住まいです。早春の冠雪、石鎚山が綺麗ですよ。
今高校1年の三男坊は、中学校の時に2年連続NHKコンクール全国大会に出ました。NHKホールで歌うのは気持ちいいそうです。
四国大会、合唱は愛媛と香川が強いようですね。はなさんは、その大会の先輩ということになりますね。どうぞよろしくお願いします。

mozart1889さま、

私が故郷・徳島から上京して40年、今なお食の好みといえば、圧倒的に四国恋し!…です。親戚が送ってくる物では足りず、わざわざ運賃かけて自分でも注文してる程です。

NHK合唱コンクールでは、当時は愛媛大学付属中が四国大会でも全国大会でも優勝。徳島大学(今は鳴門教育大学?)付属中は3年ぐらい連続2位でした。(私は中2~中3とピアノ伴奏で参加)愛媛はいまだに全国優勝する実力を保っているのでしょうか?(香川に負けているとは、合唱に情熱傾けていらした先生方が徳島にはいらっしゃらなくなったのでしょうね、、、残念!)

>はな 様
こんにちは。コメント感謝です。
四国の食い物は旨いですね。実は僕の出身は埼玉県で、四国での生活は20年になりました。うどんは、関東のは喰えません。讃岐のうどんに限りますぞ。
さて、合唱のレベルは、四国代表が全国制覇するのは難しいようです。東北や北海道・関東のレベルが高いようです。当地の西条高校は今も強いですが、1980年に全国制覇してからは、NHKホールに行くのもなかなか難しいようです。高松一高・坂出女子高校、土佐女子高あたりが強いようです。中学は愛媛が強いんですが、高校は香川高知もイイようです。
徳島は、このごろ元気がないかもしれません。・・・・と三男坊が言っております。

mozart1889さま、

こんばんわ。話題が音楽から脱線して申し訳ありません。(ノスタルジアです!)

うどんは、断然、讃岐!でも関西一般に、おだしが効いて美味しいですよね。それからラーメンも、徳島はなかなか美味しいですよ。

私の中学時代には、愛媛の合唱レベルは全国優勝するぐらい強かったですけどねぇ、、、。(だから、愛媛に負けても仕方ない、、と。)今は昔…ですね。

>はな 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
徳島ラーメン、愛媛にも幾つか店があります。美味しいですね。「金ちゃんラーメン」もエエですが。
合唱については殆ど素人なんですが、三男坊が合唱をしている関係で少し知識が出来ました。中学校では西条市内の中学と愛媛大付属中が強いですね。NHKコンクールや全日本合唱コンクールは、この2校がよく出場しています。ただ、全国1位にはなかなか届かないです。

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