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ブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 クレンペラー/フィルハーモニア管

今日は休日出勤でした。
今月いっぱいは、どうにもこうにもならんくらい、忙しいでしょう。でも、午後4時には帰宅して、春の柔らかい陽射しを窓辺に楽しみつつクラシック音楽三昧であります。

これが楽しい。嬉しい。幸福を感じるときであります。
こういう時には、大好きな「ロマンティック」を聴きましょう。

で・・・・。

ブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」。
オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管の演奏。
1963年9月、ロンドンのキングズウェイホールでの録音。EMI盤。楽譜はノヴァーク版。

金管楽器が咆吼しまくり、壮大に鳴りまくる「ロマンティック」。聴き終えた後、胸がすっとする。

第1楽章は、クレンペラーにしてはかなり速めのテンポで、グイグイ進んでゆく。表情づけはあまりなく、素っ気ないくらい。ヴァイオリンの両翼配置が効果的で、掛け合いは面白いし、左右への広がり感がなかなかイイ。
木管などもサッパリした響きで、味わいは淡泊な印象を受けるが、技巧は万全。
スゴイのは金管。バリバリ鳴るのが心地よい。

第2楽章は着実な歩み。ホルンがやや明るめの音色、オーボエは逆にツンと澄まして寂寥感漂う音色。対比が面白い。弱音器つきの弦楽セクションが透明感のある響き。やや硬質なところもあるが、それがまた侘びしさを引き出している。名演と思う。

第3楽章になると、金管がさらに吼えまくる。全体的にギンギン鳴っているし、特にトランペットなど凄まじい響かせ方。バランス感はイマイチかな。アンサンブルもあまり揃っていないようだけれども、面白いことこの上なし。
トリオは一転、懐かしさを帯びた木管の音色が、涼やかな風のような感触で実にイイ音。絡んでくるヴァイオリン群も絶品。
この静けさと、金管の咆吼との対照が、何とも楽しい演奏。

終楽章はさらに劇的な表現。即興的というか、好き放題というか、緩急自在にクレンペラーは進めてゆく。フィルハーモニア管も好演、バリバリ鳴る金管は爽快で気持ちよい。ちょっとやり過ぎかなと思わないでもないが。
テンポが遅くなる穏やかな曲想では、優美きわまりない表現で、ウットリするほど。この終楽章は、他の演奏では得られない感動がある。

1963年の録音なので、もう40年以上になるのに、音そのものは実に素晴らしいですな。
EMI録音にしては、実にイイ・・・・・というより、この時期の方が、EMIはイイ音を遺してくれていると思います。
解像度はさほど高くはないんですが、アナログ特有の暖かい音で、耳あたりがとても良く、ホールトーンもよく拾っております。



AUTHOR: 丘 URL: http://ameblo.jp/crest-my7 DATE: 03/04/2007 08:46:15 おはようございます。「ロマンティック」はブルックナーを好むようになった
頃のもので、ワルターやベームをよく聴きました。
クレンペラーは一風変わったスタイルだから、私は敬遠しがちですが、
記事を読ませてもらって、音質も含めて聴きたくなります。
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コメント

クレンペラーはセルと並んで大好きな指揮者です。

話は変わりますが・・・
mozart1889様はたしかタンノイのターンベリーをお使いでしたね。ブルックナーがよく鳴っているご様子。おそらくエイジングが進んでいるものと推察します。
小生は一昨年、ながらく親しんできたスターリングの初代モデルからターンベリーにリプレースしました。最初は明るめ&サッパリ系、そしてやや硬めの音だったのですが、やっとコクのようなものとスケール感もそこそこに出てきて、ブルックナーもいくらか聴けるようになりましたよ。いまでは手放せない伴侶になっています。mozart1889に触発されて、これからまたクレンペラーを聴きなおしてみようと思います。たまたま日曜日ではありますし。

クレンペラーいいですね。
『ロマンティック』のタイトルでこの演奏を聴くと「え~ちょっと」と思ってしまいますが、この曲の別の一面を浮き彫りにしてくれる名演と思います。

インテンポ、スローテンポで知られる巨匠ですが、どうしてどうして、すっきり、晴れやかな演奏も多くあります。躁鬱病の影響も多くあるとのことですが。
クレンペラーは、本当に管楽器の表現が素晴らしいと思います。
録音も素晴らしく、オーディオの調子がいいと弦楽器がスピーカーの前へ展開し、その奥に管楽器などが素晴らしい遠近感で展開してくれます。

>丘 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
「ロマンティック」は、オーマンディで初めて聴きました。クラシック初心者の頃、1300円盤LPで何度も聴いているうちに、大好きになりました。
ベーム/VPOなどは最高の演奏ですね。
クレンペラー盤は後になってから聴くようになりました。豪快にブラスセクションが鳴り渡る演奏で、クレンペラーにしては好き放題のところもあります。彼にしては爆演になるかもしれません。音質も上々で、EMIはこのころの方が、今より音が良かったんじゃないかと思えるほどです。

>さすらい人 様
こんにちは。コメント感謝です。嬉しく思います。
フルトヴェングラーにクレンペラー、錚々たる指揮者で「ロマンティック」を聴かれていたんですね。しかも、LPというのがすごいです。フルトヴェングラーの4枚組豪華カートンボックス・・・・なんて、今思うと、羨ましいほどの贅沢ですね。さぞや、高価だったのではないかと想像します。
クレンペラーのCDは、LPほどの柔らかさはないかもしれませんが、今のEMIよりよほどイイ音がするんじゃないかと僕は思っています。

ところで、「ロマンティック」というタイトル、あれはイカンですよね。僕は初心者の頃、この題名に欺されてオーマンディ盤を買って、ちっとも浪漫的でないのにガッカリしたものです。悔しいので、何度も聴いているうちに、大好きになりましたが・・・・・。

>天ぬき 様
こんにちは。いつもお世話になります。ありがとうございました。
長岡鉄男の言葉、「このレコードには音楽がある・・・」・・・なるほど、言い得て妙ですね。
録音で天ぬきさんはご購入とか、僕もこのCDの音の良さには驚きました。1960年代とは思えないイイ音だと思います。
我が家のシステムと相性がよいのかもしれませんが、このころのEMIはエエ音してました。

木々をなぎ倒すブルックナー!・・・・おっしゃるとおりですね。同感です。

>hiromk35 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
hiromk35さんもターンベリーなんですね。使用法で良いことがありましたら、教えてください。

僕のは購入して5年が過ぎました。音が気に入って、買ったときのままで、あまりセッティングやコードなどには無頓着なんですが、タンノイらしいイイ音ですね。定位が良いのと、ピアノがよく鳴ってくれるので、気に入っています。
エージングが進んで良い音になってきているんでしょうか。毎日聴いていると、そのことはよく分からないんですが、聴き疲れはしないですね。
ビンボー学生の時から、憧れのタンノイでした。愛用したいと思います。今は満足しています。

>あるべりっひ 様
こんにちは。いつも有難うございます。
このCD、おっしゃるようにクレンペラーの管楽器の扱いの巧さが、耳を引きます。本当に巧いなぁと思います。響きも豪快でスッキリします。

それにしても、あるべりっひさんのシステムでは。弦楽器が前に出てきてその後ろで管楽器が鳴る・・・・羨ましい遠近感ですね。
我が家ではそこまではリアルに鳴りません。セッティングとか、アンプとか、いろいろあるんでしょうね・・・・・オーディオの道、険しいです。

こんにちは

クレンペラーのこの演奏はLP時代ワタシの刷り込みでしたね。
緑のジャケットの3000円2枚組み(カップリングは7番)。
同じ廉価2枚組みのカラヤン盤も持ってましたが、針を乗せるのはもっぱらこっちでした。

この記事を読ませていただいて、ワタシも無性に聴きたくなりました。
(CD持ってないのです)

mozart1889様 こんばんは
私、クレンペラー氏も大好きと言いながら、実はブルッナーの演奏を一度も聴いた事がないのです。この4番は以前からいいなぁ~と思っているのですが・・・
 mozart1889様の書き出しを見ただけで、聴きたくなりました。

>にこらす 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
緑のジャケットの2枚組廉価盤、懐かしいですね。僕はクレンペラーではシューマンの交響曲全集を持っています。
クレンペラーと同じ組み合わせで、カラヤンの2枚組もありましたね。懐かしいです。
クレンペラーの「ロマンティック」はLPでは聴いたことがないんですが、CD化は成功しているのではないかと思います。我が家のシステムでは結構な音で鳴りました。

>みー太 様
こんばんは。コメント感謝です。ありがとうございました。
クレンペラーの演奏は素っ気なかったり、あるいは極端に雄大であったり、全く一筋縄ではいかない、色々なんですが、この「ロマンティック」は激烈な金管が聴きもので爆演系だと思います。
音もなかなかよろしいです。クレンペラーのベートーヴェン全集は(EMIの廉価盤クリスマスボックス)、音が悪かったですが、この「ロマンティック」はまずまずだと思います。

度々すみません。
こちらにも書かせて頂きます。
書き忘れたことがありまして。
ブルックナーの「ロマンティック」。
ケルテスが素晴らしい録音を残しています。
イギリスのオケのブルックナーは、あまり好みではないのですが
ケルテス/ロンドン響は別格です。


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