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ブルックナーの交響曲第7番ホ長調 ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ

黄昏時から大雨、突風そして雷。
春雷だったのかな?・・・そういえば、気温も少し上がったような・・・。
もうすぐ啓蟄。虫たちも雷に驚いて、冬眠から醒めるでしょう。

さて、今日はブルックナーの交響曲第7番ホ長調。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏
1980年6月~7月、ドレスデンのルカ教会での録音。DENON盤。

自然な息づかいで滔々と流れるブルックナー。
素朴な自然人ブルックナーの音楽を、煽らず、華美に奔らず、着実に表現してゆく。
ドレスデン・シュターツカペレのアンサンブルが見事で、サウンドは鮮烈で透明感がある。ルカ教会の音響も最高級の美しさ。個々の楽器もほどよくブレンドされていて、響きが柔らかく肌触りが良い。聴いていて実に心地よい。

フォルティシモが暖かく柔らかく、まろやかなのもこの楽団の特徴だろう。金属的、刺激的なシャリシャリ音が出てこない。輝かしいのに、フワッとした感触がいつまでも耳に残る感じ。そして、高音部が爽やかに抜けてゆく。ルカ教会の高い天井をさらに突き抜けるような爽快感、透明感。

ちょうど、青く澄んだ湖水に森が映りこんでいるジャケット写真のように、清澄な音がどこまでも続いてゆく。

これだけ素晴らしいオーケストラを従えて、あとは、ブルックナーの楽譜(ハース版)に任せて、ブロムシュテットが棒を振れば、もう十分な名演。
自然なアーティキュレーション、深々としたフレージングも、実に気分が良い。さすがブロムシュテット、見事なブルックナーだと思う。

第1楽章の終盤で、音楽が静かに沈み込んでゆくところの、柔らかい光が差し込んでくるような表現。宗教的な敬虔さを感じさせる素晴らしい表現。
第2楽章は神々しいばかりの美しさ。奇をてらわず、真摯に演奏すると、ブルックナーの音楽には後光が差してくる。優雅なアダージョだが、底を流れる感情は雄渾なもの。
第3楽章は力強いスケルツォ。金管の強奏などは実に剛毅であって逞しい。自然体の力強さ。
フィナーレも迫力十分で、見事な締めくくり。アンサンブルが精緻で、ブロムシュテットの棒に敏感に反応するオケが素晴らしい。ラストは大聖堂の建造物を仰ぐような壮大さ。感動的な演奏だと思う。

今も本当に素晴らしい録音。
DENONは日本の誇りであります(ありました・・・か)


AUTHOR: さすらい人 DATE: 02/28/2007 07:40:14 これは名演でしたね!LPで何度も聴きました。
 >第1楽章、音楽が沈み込んでゆくところ、柔かい光が差し込んでくるよ
 >うな表現
ここ、この演奏の白眉だったと記憶しています。ここまで鮮やかに記憶が甦えってしまうと、CDを買わざるを得ませんね(笑)…。
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コメント

>さすらい人 様
こんばんは。コメント感謝です。
さすらい人さんはLPですか。このLPは2枚組で高かったです。5000円くらいしましたっけ。
CDは1枚3800円で買えて、しかも取り替える必要もないので(ひっくり返す必要もなかったですね)、貴重でしたね。
今や、この演奏はDENONのクレスト1000シリーズで、税込み1050円です。何という時代でしょうか。

第1楽章のラストのところ、共感していただけて嬉しいです。
どうもありがとうございました。

>天ぬき 様
こんばんは。僕も全く同感なんです。
このコンビでロマンティ句と7番を聴いてしまうと、どうしても8番や9番、そして5番も聴きたかったと思います。DENONの録音は最高でした。このレーベルでこのコンビで聴きたかったと、つくづく思います。
良いコンビでした。

コメントを有難うございました。いつもお世話になります。

>narkejp 様
こんばんは。コメントとTBを有難うございました。
このコンビは、ホンマに最高でした。名録音ですね。
DENONのヨーロッパ録音、もっと聴きたいと思いますが、今は売れないんでしょうね。綺麗なお嬢さんの方が絵になりますしね。仕方ないですね。
DENONには、もっと頑張って欲しいんですが・・・・。

こんばんは、素晴らしい演奏の紹介ですね。

ビロードの響きを持つ楽団の自然体の名演と思います。

たしか東ドイツのエテルナレーベルとの共同制作、名エンジニア:シュトゥリューベン氏の録音だったと思います。
今、このシュトゥリューベン氏の録音静かなブームのようです。
DENON録音でよく目にするエンジニア、ウィルモス氏は仏エラートでも名録音を多く残しています。
スポットでしょうが、DENONは本当に良いエンジニアと共同で良い録音を後世に残してくれています。

こんにちは。

>DENONは日本の誇りであります(ありました・・・か)

 ...................(TT)

 まぁ、1970年代からのDENONの努力が、今のデジタル技術の隆盛の礎の一つになっている、と思って慰めと致しましょう....................まだ、独自録音だって、皆無になったわけじゃないんだし!(^^)

 それにしても、DENONへのドレスデン・シュターツカペレの録音は、いいものが多いですね。



>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。
ビロードのような・・・・まさにそんな音ですね。素晴らしい録音と思いました。
それにしても、さすが、あるべりっひさん、録音情報に詳しいですね。ふだん、エンジニアなど気にもとめなかったんですが、なるほど有名な人だったんですね。シュトゥリューベン氏の録音、我が家には他にもあるかもしれませんので探してみます。ウィルモス氏も。
ありがとうございました。

>Verdi 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
最近のDENONは、どうも元気がないような感じです。「あのころの」DENONは良かった・・・・と懐かしんでしまう気分です。
それにしても、DENONレーベルでのドレスデン・シュターツカペレの響きは素晴らしいです。録音の良さだけでも買いかなと思うんです。
特にブロムシュテットとのコンビは最高でした。

はじめまして。
この録音、僕はETERNAレーベルのCDで持ってます。
製造はW-Germanyと書いてありますので、ドイツ統一前の製品だと思います。
当時の東ドイツにはCD製造技術がなかったのかもしれません。

たぶん統一後に格安で輸入された物を買ったのだと思います。
演奏、録音の優秀さにびっくりした覚えがあります。
今はDENONの廉価盤で買えるんですね。
4番も買ってみようかしら。


>Summy 様
はじめまして。コメントを有難うございました。嬉しく思います。
ブロムシュテット盤、ETERNAレーベルがあったんですね。ドイツ分裂当時、東ドイツでの録音を(特にドレスデン・シュターツカペレの録音を)発売してくれていましたね。
DENONのクレスト1000シリーズで、今や4番ロマンティックも、このコンビでのR・シュトラウスも(3枚あります)、モーツァルトの後期交響曲も・・・・全部1050円で買えてしまう時代になりました。隔世の感があります。

WEB美術館、拝見しました。素敵ですね。早速、お気に入りに追加させてもらいました。ありがとうございました。
僕は美術はよく分からないんですが、眺めていて楽しいです。

あるべりっひ様

同じコンビ、同じルカ教会での録音にもかかわらずモーツァルトの交響曲の音は今ひとつなのを疑問に思っていたのですが氷解しました。
やはり録音ディレクターの役割って大きいのですね。

早速のご来館ありがとうございます。
音楽ファンの方向けには「LPジャケットギャラリー」が有りますので、楽しんでいただけると思います。
URLにリンクを貼っておきます。

>Summy 様
おはようございます。リンクをありがとうございました。
懐かしいLPジャケットが沢山ありますね。
我が家にも同じものが結構あります。
懐かしくなって、久しぶりに昨日はアルビノーニの協奏曲集を聴きました。
どうもありがとうございました。

こんばんは。

連日お邪魔します。

ブロムシュテット、結構N響に客演していた頃好感は持ってましたがこれほど素晴らしい指揮者というのは恥ずかしながら気付きませんでした。
どこかのインタビューで聴きましたが彼は菜食主義者だということです。

どおりでサラサラとした音が出る訳ですね(関係ないか・・)。

最近ゲヴァントハウス管とのライブが発売されましたが(輸入版??)近い内に手に入れたいです。mozart1889さんは聴かれてますか?

TBさせていただきました。



>ニョッキ 様
おはようございます。TBとコメントを有り難うございました。
ブロムシュテットのブルックナーは、自然な息づかいが素晴らしく、ドレスデン・シュターツカペレの響きも何とも云えずまろやかで心地よいです。
ただ普通に演奏したものだと思いますが、その普通さがエエです。
この人はブルックナーに向いている人だったですね。

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管盤は未聴です。
まだ価格が少し高いので、廉価盤になってから買おうかなと・・・・・。
このごろは、安いCDばかり買っておりまして、高い新譜はとんと買わなくなりました・・・・・(^^ゞ。すみません。

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クラシックCD紹介その141(ブルックナー 交響曲第7番ホ長調)

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横浜は久し振りに朝から雨ふりです。でも秋の雨はしっとりと遠慮がちに振ります。
音楽をゆっくり観賞するには最高に良いコンディション。
しかし今日は室内楽の練習。連日ですね。
あと残されたのがリハーサルのみなので気合い入りました。
夕方帰ってきて早....

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