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シューベルト交響曲第8番ロ短調「未完成」 カール・ベーム/ベルリン・フィル

シューベルトの「未完成」は、このごろは「第7番」だそうです。
でも、ボクにとっては、未完成は8番で、グレートは9番。
当分、これで行きます。

シューベルト交響曲第8番ロ短調「未完成」。
カール・ベーム指揮ベルリン・フィルの演奏。
1966年2月、西ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DG盤。

第1楽章は大変ゆったりと進む。遅い、非常に遅い。じっくりと歩みを進める未完成交響曲。いやはや、鈍足ベームの面目躍如だなぁ。
今の耳で聴くととてもロマンティックな解釈だが、フレージングやアーティキュレーションは自然で、実に格調高い。弦楽セクションを前面に押し出して、バランスよく管楽器が配される響き。構成がガッチリしていて堅牢なのは、いかにもベームの指揮という感じがする。きちんと小さなフレーズを積み上げていって、全体像を作り上げてゆく職人芸の味わいもある。素晴らしいのは、その積み上げの作業の際に、ベームには作品の完成像が見えていて、ひたすらその理想を目指してオケに演奏させてゆく真剣さ・謹厳さだろう。
その点では押しも押されもせぬ堂々とした演奏といえると思う。

第2楽章も腰がすわったシューベルト。
重厚そのもの。軽さなどは微塵もない。
スケールも大きいが、小さなフレーズを積み上げる姿勢は第1楽章と全く変わらない。もっと歌っても良いかなと思うのだが、ベームはそういうところでも構成・形態を重んじている感じ。

そんな気持ちで聴いていると、この演奏はどんどん内省的な姿になる。
スケールは大きく、まさに名曲の威容を誇るのだが、どんどん心の中に沈潜してゆくような趣きもある。
終わってみれば、心にしみじみとした感動が残っている。

ベルリン・フィルの合奏力は極上のもの。弦も管も巧い。
特にこの交響曲では、ベルリン・フィルの木管プレーヤーの妙技が楽しめる。決してアクロバティックではないのだが、木管群は巧い。確実性が高いと云うか、打席に立てば常に安打を放つというか・・・・・ホンマに巧い。
これで、もう少し音色の変化、鮮やかさがあればエエのに(例えばVPOのように)・・・と思うのは欲張りですか。

録音はさすがに古びてきました。この時期のDGらしい、マルチ・モノだと思うのだが、ややペタッとした感じの音。奥行き・残響が少々不足しているかな。
演奏が素晴らしいだけに、ちょいと惜しい感じであります。




AUTHOR: よし URL: http://otsusan.cocolog-nifty.com/genki/ DATE: 02/26/2007 08:24:27 この演奏は私にとっては最上のものです。
2楽章のチェロとヴァイオリンの絡み合いなど信じられない美しさです。ベームとBPOの生み出した最高の音楽ですね。ちなみに9番{グレイト」は最初このコンビで出たときは7番でしたね。ホンマややこしいです。
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コメント

>よし 様
今晩は。コメントを有難うございました。
そうでした、昔はグレートは7番でした。全くややこしいですね。
ベームのシューベルト全集は、伝統的なスタイルで、ゆったりとした名演だと思います。今は、CDが安くなって、シューベルトの全曲はすぐに手に入りますが、ベームのは高価な時代に初めて買ったシューベルト全集ですので、思い入れがあります。
いい演奏でした。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ムラヴィンスキーの「未完成」は世評高い演奏ですね。僕は聴いたことがないんです。今度探してみます。
「未完成」はこのベーム盤を初めとして、ワルター、ジュリーニ、ケルテス、カラヤンなど、往年の大指揮者の演奏を聴くことが多いです。

>ensemble 様
今晩は。コメント感謝です。
シューベルトは8番が未完成で9番がグレート・・・・ですね。
やはり7番は欠番で構わないですね。
このごろ、7番未完成 8番グレートという並べ方もあるようですが、昔のまんまであって欲しいと思います。

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