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マーラーの交響曲第6番「悲劇的」 マゼール/ウィーン・フィル

雨降りの休日、昔の職場の先輩が今年で定年退職になるので、その送別会で松山に行ってきました。
20年前、伊予弁が一つも分からない僕にとって、「通訳」のように導いてくれ、仕事のイロハを手取り足取り教えていただいた先輩でありました。
この3月で退職とは・・・月日の経つのは早いもんです。
名残の雨はしとしと雨。もうすっかり春の雨でありました。

さて、今日はマーラーの交響曲第6番「悲劇的」。
ロリン・マゼールの指揮ウィーン・フィルの演奏。
1982年9月、ムジークフェラインザールでの録音。CBSソニーの原盤。

ウィーン・フィルの音が艶やかで輝くばかり。鮮烈、ブリリアント、キラキラと光が降り注いでくるような感じ。
弦は柔らかく、管楽器は独特のキツさで響く。ウィンナ・オーボエやウィ院な・トランペットの響きは、まさにこのオーケストラの音。マーラーが作曲したときにイメージしていたのは、こういう音なのだろうなと思いながら聴いてしまう。

マゼールの指揮は普通。実にまっとうなもの。ということは、マゼールらしくないような気もする。エグさがあまりなく、わざとらしさとか、デフォルメ、皮肉、諧謔といった、マゼール独特のやり方が(これは、マーラーの交響曲の形容句でもあるのだが)、やや薄いかなという気もする。
テンポや各楽器のバランスや表情づけなどは、実に普通で、妙な細工は感じられない。あまり弄らず、ストレートに「悲劇的」を振っている、マゼールの鬼才に期待して聴くと、肩すかしを食らう。

迫力は十分でウィーン・フィルの美しさを十分に味わえる演奏。この6番は、マゼールにとってはマーラー全集のうちの第2弾だった。(第1作は当時も人気の5番)。

マーラーの6番交響曲は、20世紀に作曲された音楽としては古典的な形式を持っている。4楽章制の作品だから特にそう思う。どの楽章もよく書けていると音楽学者は云うし、据わりも良い作品。何より、劇的な興奮と深い苦しみに満ちた大作だと思う。

マーラーは大好きだが、この6番は長いこと、あまり聴かなかった。この頃、このマゼール盤をはじめ、ようやく耳慣れてきた感じであります。
マゼールの演奏はアンダンテを第3楽章に置いてます。
最近は第2楽章に持ってくるのが多いようですが、僕は1980年代のマーラー・ブームの洗礼を受けた世代でして、第3楽章の方がしっくり来ますな。

録音は良好。迫力十分で、ウィーン・フィルの美しい響きを堪能できます。
DECCAに比べると、色彩感が少し薄い感じ。その薄さは、でも上品です。
あざとい録音ではないです。



AUTHOR: 天ぬき DATE: 02/18/2007 10:03:15 おはようございます
関東も久しぶりにまとまった雨になっています
マーラーお好きなんですね、ワタシは苦手でこの悲劇的はインバルのものしか持っていません、おまけに通して聴いたことがありません(^^ゞ
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コメント

>ピースうさぎ 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
6番、ナマで聴いてみたいです。(7番もですが)。
打楽器の目覚ましい活躍は視覚的にも楽しいでしょうね。羨ましいです。
ピースうさぎさんの名古屋フィルのエントリー、拝見しました。最近、名フィルは好調のようですね。

マゼールのマーラーは、マゼールにしては普通の演奏が多いです。ウィーンの音楽監督に就任した頃なので、正統正調でいこうと思ったんでしょうか・・・・。

こんにちは

何故かマゼール/ウィーン・フィルの6番は世評がよろしくないですね。でもワタシは彼の演奏なかなかいいと思います。同じオケを振ったブーレーズなんかもありますがこっち。
でも6番はほかにも楽しめる演奏がいっぱいあってついつい集めてしまうんですよ。

>にこらす 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
ホンマ、マゼール/ウィーン・フィルの6番は世評が良くないですね。なかなかイイ演奏だと思うんですが、評論家諸氏の評も良くなかったような気がします。
ただ、今でも唯一の、ウィーン・フィルのマーラー全集なんですね。その点では貴重なCDだと思います。
ブーレーズの6番も、好きです。実はブーレーズ盤を聴いて、ようやく6番交響曲に親しみを持てるようになったんです。

こんばんは。
私が初めて聴いたマーラー6番はこの録音だったと思います。エアチェックでした。初出時は重く垂れ込めた雲の隙間から差し込んだ陽光が海上を照らす、といったちょっと重い感じのジャケットだったと記憶していますが、今は随分とおしゃれなジャケットに変わった様ですね。
マゼールのマーラーは時期的にテンちゃん、ジミー、アバドのマーラー新御三家とその後のバーンスタイン(新)、シノーポリ、インバルetc.といったいずれ劣らぬ個性派に囲まれた形になってしまい、ちょっと不運だったかなと思います。当時の大物&売り出し中の指揮者とトップオーケストラのマーラーの新譜が毎月2~3枚、いやそれ以上普通の様に出てましたから、今から考えるととんでもない時代でした。
私はマゼールのマーラーは9番(LP)しか持ってないんです。これを機会に他のも聴いてみようかしらん。

>花岡ジッタ 様
おはようございます。コメント感謝です。
マゼールの9番も良かったです。ウィーン・フィルのストリングスが泣かせます。終楽章は圧巻でした。花岡さん、LPでお持ちだなんて、羨ましいです。

思えば、当時は毎月大量のマーラーが出てましたね。懐かしいです。『レコ芸』では、テンシュテットやアバドは軒並み特薦推薦、バーンスタインの新盤やインバルも反響大きかったですから、確かにマゼールはその谷間で損しましたね。
今や、マゼールも含めてマーラーの全集は1万円あれば買えてしまう時代になってしまいました。

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