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ホルストの「惑星」 レヴァイン/シカゴ交響楽団

録音の良い演奏は、クラシック音楽を聴く楽しみを倍加させます。
オーディオ的な快感を味わえるのは嬉しいものです。
今日はそんなCDを。

ホルストの「惑星」。
ジェームズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1989年6月、シカゴのオーケストラ・ホールでの録音。DG盤。

おそらく今も最も良い録音で聴ける「惑星」。DGの夥しい録音の中でも屈指のものと思う。もともと、DGはシカゴ響と名録音を送り出してきたが(アバドとのマーラー、ジュリーニとの9番交響曲シリーズなど)、この「惑星」はそれらをも遙かに凌駕する圧倒的な録音と思う。

オーケストラのエネルギーが部屋中に広がる。オケは左右のスピーカー一杯に展開し、いや、スピーカーの間隔以上にもっと広がりがあり、奥行きも非常に深く、ステージの高さや奥行きが広大で、臨場感抜群。
各楽器の音が見事に捉えられ、定位もスゴイ。マルチ・マイクなのだろうが、個々の楽器が鮮烈に鳴る。しかも、広大なダイナミックレンジ。いつもの音量で「火星」を聴き始めると部屋が震えてしまう大音響、ところがボリュームを絞ると今度は「金星」のデリケートなピアニシモが聞こえない、かそけき音になってしまう。
いやぁ、凄まじい録音。

マゼール/フランス国立管の「惑星」が出たときには、その録音の良さと演奏の鮮烈さとにビックリしたものだったが、(当時、ソニーはマゼール盤の広告で「惑星戦争に終止符」とのコピーを並べていた)、このレヴァイン盤の衝撃は、それを遙かに上回る。
圧倒的な録音と思う。
その証拠といえるかどうか、このレヴァイン盤が発売された後、「惑星」はあまり録音されていないはずだ。1970~80年代には毎年のように(毎月か?)「惑星」の新譜が出たものだが、レヴァイン以後、めっきり減ったように僕は思う・・・・。

録音の話ばかりでアカンですな(^^ゞ。

演奏もスケール雄大で精力的。レヴァイン特有の、直截的で推進力あふれる演奏。音楽が停滞せず、グイグイ進んでゆくとともに、ピアニシモでの繊細感が素晴らしい。全体的には明朗快活、屈託のない、いわばアメリカン・スタイルの演奏で、クヨクヨしないところがイイ。

「火星」での圧倒的大音量。ティンパニの音がスゴイ。リアル。
テンポは速く、戦争の神が迫ってくるような凄みがある。

「金星」ではソロ・ヴァイオリンが美しい。録音が良いので、静謐感がたまらない魅力。テンポは速めだが、「金星」らしいエロティックなところはよく出ている。穏やかなな表情も好ましい。

「木星」もシカゴ響の最高級の技巧が味わえる。ホルンもトランペットも滅茶苦茶に巧い。テンポも速く、拘泥しない指揮ぶり。民謡風の中間部、聴かせどころでもレヴァインはメソメソしない。お涙頂戴式の演奏ではなく、スカッと爽快にあの美しいメロディを演奏させる。

「土星」の妖しさ、「海王星」の神秘感も素晴らしい。
ラストまで、オケの技量を信じて一気に仕上げてしまう気持ちよい「惑星」と云えそう。
これ、昨年末、ついに廉価盤になって、今や1000円。
嬉しいような、哀しいような、妙な気分でありますが、この「惑星」だけは間違いなく「買い」だと僕は思います。
この録音の良さは別格大明神ですな。

<自己リンクであります>
●ラトル/ベルリン・フィル
●ボールト/ロンドン・フィル
●佐渡裕/N響
●マゼール/フランス国立管
●マリナー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 02/16/2007 06:19:11 おはようございます。「惑星」のCDは、購入するたびに息子が持ち出してしまうので、あまり手元にありません。レヴァイン盤、魅力的ですね。冥王星降格騒動も一段落したようで、ホルストさんと同じ結果に落ち着きましたね。
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コメント

惑星はオーマンディ/フィラデルフィアpo のLP、一枚きりです。それも購入は1976年。聴いた回数はたぶん二、三度・・・
かつてセルのアシスタントを勤めていた時期があるということだけで、レヴァインのCDを何枚か持っています。そのレヴァイン盤、買ってしまいましょうか。となると30年振り

>narkejp 様
今晩は。コメントを有難うございました。
レヴァインの「惑星」は、今や1000円盤になってしまいました。録音は今も最高水準だと思います。演奏はアメリカン・スタイルの明朗なものなので好みは分かれるかもしれません。
ホルストは英国の作曲家ですが、「惑星」はアメリカのオケの方が似合うかもしれません。実にキラキラしたサウンドです。

>丘 様
今晩は。コメント感謝です。
我が家のSPはタンノイのターンベリーです。あまり大きくありませんし、タンノイらしく解像度はそんなにシャープではありません。でもデュアル・コンセントリックなので、定位がよく、柔らかいサウンドは聴き疲れしません。
豊かなホールトーンも感じさせてくれます。クラシック向きだと思います。
レヴァインの「惑星」は、モニター的なスピーカーならもっと鮮烈な音がするかもしれません・・・・・。そのくらいレンジが広く、輝くばかりのサウンドですね。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
レヴァインの「惑星」はスゴイ録音です。この最高録音がついに廉価盤になりました。これだけは、廉価盤にならんだろうと思っていたんですが。
1000円ですものね・・・・・。
僕は、この演奏では「木星」をもう少したっぷり歌ってくれてもイイかなと思っています。

>e g u c h i 様
今晩は。コメントを有難うございました。
オーマンディの「惑星」も良かったですね。ゴージャスなサウンドはシカゴ響とはまた違う鮮やかさでした。
そうそう、レヴァインはセルのアシスタントでもありました。
彼が1970年代に録音したマーラーやブラームスは結構イケます。

mozartさんもタンノイですか。私もいちばん小さなスターリングを10年ほど使ってます。それ以前はヤマハのNS 690でした。ヤマハとタンノイの間に少しだけハーベスも使いました。
スターリングは、デ・ラ・ローチャの弾くモーツァルトの協奏曲のCDをショップに持参して決めました。疲れない音で気に入ってますが、この10年、スピーカーもだいぶ様変わりしているようですね。

レヴァインは、マーラー、ブラームス、モーツァルトのCDがありました。

こんにちは。
昨年末に出た1,000円シリーズは確かに「安い!」と思いましたが、レヴァインの「惑星」なんてのもありましたか.......そんなにいいですか.......
「惑星」は、去年、例のラトルのを買ってしまっているので、どうしようかな。


スピーカーはタンノイをお使いだったのですね。
私は今は、OPERAというイタリアのメーカーの、Callas Gold というのを使ってます。小型なので、オケものとかはあまり楽しくはないですけど、声楽や室内楽は悪くは無いみたいです。


こんばんは。
レヴァインの惑星は好き嫌いがはっきり分かれるディスクですね。ちなみに私は大っ嫌い派ですが(笑)。私は当盤とシベ2でレヴァイン贔屓を止めましたから、ある意味では思い出深いディスクです。
新譜が出なくなった分、埋もれていた感のあるグローブスやハンドリーといった蝶強力なディスクが廉価で入手出来る様になったのは嬉しいのですが、やはり昨今の状況は寂しいものがありますね。昔を知っているだけに。コンビ解消が決定してしまった様ですが、エッシェンバッハ&フィラデルフィアあたりで聴いてみたいなあ・・。

>e g u c h i 様
おはようございます。
eguchiさんも、タンノイでしたか。スターリングも候補でした。もう少し大きいのが欲しかったのですが、置き場所がありませんでした。
ターンベリーはマリナー/ACOの「惑星」、キリ・テ・カナワの「オーヴェルニュの歌」、ブレンデルのバッハ・アルバムを聴いて決めました。
偶然ですね。僕もeguchiさん同様、タンノイの前にはYAMAHAのNS690Ⅲを使っていました。サンスイのアンプでドライヴしてました。
今、ターンベリーはラックスの509Sで聴いてます。疲れない音がええですね。

>Verdi 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
タンノイで聴くかぐや姫の「なごり雪」もなかなかエエですぞ(^-^)。
OPERAはイタリアのメーカーで、おしゃれな感じのオーディオ製品を出していました・・・・と記憶しています。さすが、イタリアだなと思った覚えがあります。
レヴァインの「惑星」、我が家ではラトル/BPOの最新盤よりエエ音で鳴ります。相性かもしれませんが、DGの方がイイ音します。イギリス製のスピーカーで英国(EM)のCDを聴いているのに・・・・・・。I

>花岡ジッタ 様
おはようございます。いつも有難うございます。
レヴァインの「惑星」は好みが分かれると思いました。あのアッケラカンとやってしまう、典型的アメリカンスタイルの「惑星」だと思うんです。花岡さんは嫌い派ですね。わかります、わかります(^-^)。
それにしてもサー・チャールズ・グローヴスにバーノン・ハンドリー・・・渋いですね。でも、英国の指揮者はやはりホルストを振るのは巧いと思います。
僕はド定盤ですが、ボールトの最後の録音は素晴らしいと思いますし、マリナーが振った「惑星」は愛聴盤です。

ごめんください。
レヴァインとシカゴ交響楽団のCD入手して聴きました。これはあらゆる面ですごい演奏ですね。僕の拙ブログに記事を書きました。 mozart1889様の記事の内容を一部引用をさせていただきました。
お許しください。

>kazu9410008 様
こんばんは。コメントとご紹介を有難うございました。恐れ入ります。
レヴァイン/CSOの「惑星」をお買いになったんですね。スゴイ録音でしょう?初めて聴いたとき、腰を抜かしそうになりました。
凄まじい演奏だと思います。演奏・録音とも圧倒的でした。
あれ以後、めぼしい「惑星」が出ていないと思います。ガーディナーとラトルくらいでしょうか。話題になったのは。

レヴァイン/シカゴ響の組曲「惑星」

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「グラモフォン・シリーズでホルストの惑星、レヴァインの・・・
シカゴだったかな、アカデミー賞の録音賞を取ったCDが
1000円で売っているよ。
すごくいいい音で、あれが1000円なら安い。」
同じマンションの人・・・3~4年前に私と一緒に第1期の理事、

ホルスト作曲、組曲「惑星」

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 イマイチすっきりしない天気、肌寒い1日だった。写真は、江ノ電鎌倉高校前駅でちょっと途中下車をして、ホームから撮ったものです。こういう海もまた風情があっていいものだと思います。私は最近、このホームが大好きでよく途中下車をして次の電車が来るまでぼ~っと海を眺めたりします。
 フジとライブドアの話がここのところ過熱しています。いろいろ言われているけど、私たちが一生懸命考えることではないような気もします。今日は夕方からまた会議。こちらも過熱します。会議は要領よくね。無駄に時間を使うのは嫌いです。
...

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