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ドヴォルザークの交響曲第8番ト長調 ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ

日中の陽気はすっかり春です。
早朝は幾分冷えますが、トコトコ走るにはちょうど良い気温。気持ちいい季節になりました。

さて、今日はドヴォルザークの交響曲第8番ト長調 作品88。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1974年5月、ルカ教会での録音。東独のエテルナ原盤。
ベルリン・クラシックスの廉価輸入盤なので、今は800円くらいで買える。
このコンビの録音としては初期のものになるのではなかろうか。

演奏は豪放快活。ふだんは端正で質朴な演奏の多いこのコンビにしては珍しい、スケール雄大でダイナミックな演奏。

第1楽章の序奏部を過ぎると、勢いのある音楽は怒濤の如く押し寄せてくる。
奔流のようなドヴォルザーク。緩急の差が大きく、ダイナミック・レンジも広い。
チェロの響きは甘やかで暖かい。ぬめりさえ感じる肌触りが艶めかしいほど。その優しく柔らかい響きは全編で聴ける。
各楽器のバランスが良く、オーケストラ全体の音が見事なまでにまろやかに融け合う。クリーミーな味わいさえする、素晴らしい響きだと思う。
さすが、ドレスデン・シュターツカペレ。そしてルカ教会の音響。

第2楽章も、グイグイと抉るような演奏。強弱の差が大きく、表現の幅が非常に広い。感情的な進め方と云ってもいいかもしれない。ブロムシュテットにしては、大変個性的な表現と思う。
ヴァイオリンのソロが泣かせる。美しく意味深い響きで、その余韻がまた綺麗。

ドヴォルザークの8番交響曲が、これだけスケール大きく、巨大な交響曲として演奏されるのは珍しいんじゃないか。
そして、オケのメンバーが生き生きと、楽しそうに吹いている、弾いている、叩いている。ティンパニなど実に爽快、気持ちいいくらいブッ叩いている。

第3楽章はワルツ。舞曲の楽しさ。
ドヴォルザークのボヘミア気質丸出しの旋律だが、ブロムシュテットの指揮はここでは格調高く端正なもの。民謡の美しさだけに終わらせないぞとでも云っているか、背筋が伸びて気骨ある演奏を行っている。
ここでも、ドレスデン・シュターツカペレの響きが見事で、感動的。

終楽章は堂々の辺箏曲。それぞれの楽器はこれ以上ないくらい存分に鳴り渡り、しかも形が崩れない立派さ。トランペットやホルンも見事。惚れ惚れする響き。圧倒的なコーダも素晴らしい。

それにしてもブロムシュテットの音楽づくりの見事さ。
この人がドレスデン・シュターツカペレと組んだ数々の録音こそ、至芸というべきなんだろう。
ホンマに名コンビだった。

録音も十全。ルカ教会の残響が美しく、アナログ的な柔らかさも味わい深いです。
これが廉価盤で買えてしまう幸福。
日本での初出以来、世評では、話題にならなかった演奏かもしれませんが、エエですぞい。

<ドヴォルザークの8番交響曲 過去のエントリー>
★ドホナーニ/クリーヴランド管
★サヴァリッシュ/フィラデルフィア管
★セル/クリーヴランド管
★スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
★ジュリーニ/ロイヤル・コンセルトヘボウ管





AUTHOR: 天ぬき DATE: 02/14/2007 09:56:13 おはようございます

この演奏は持っていませんがこのコンビは26年程前にジュピターと英雄、それにブルックナーの7番をコンサートで聴いて以来ファンになりました。
 川越、確か旧制3中ですね。35年ほど前になりますが大宮に勤務していた時川越には何度か行きました。当時は確かディーゼル車でした。日進、指扇・・・高麗川行きだったかな~?懐かしいです。
ところでW大のご卒業ですか?
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コメント

>天ぬき 様
今晩は。いつもお世話になります。
ブロムシュテット/SKDの実演で、ブルックナーの7番をお聞きになったんですね。それは羨ましいです。26年前、ようやくクラシック音楽を聴き始めた頃でした。ジュピターとエロイカも・・・・どれもスタジオ録音が発売されていますので、CDで聴いていますが・・・実演ならさぞや・・・・とても羨ましいです。
川越高校は男子校でありました。大学は、はい、そのあたりです。

>yurikamome122 様
こんばんは。いつも有難うございます。
このコンビの初録音だったですか。1974年ですから初期とは思いましたが、ディスコグラフィをよく知らないので「初録音」とは書けませんでした。
素晴らしい演奏だと思います。輸入廉価盤で最近になって初めて聴き、大いに感動したところです。
それにしても、チケット代安いときに、聴きたかったです。僕はこのコンビは録音でしか知りませんが、DENON盤も、ドイツ・シャルプラッテン盤も、本当にどれもが名演奏と思います。素晴らしいコンビでした。

>ドレドレ 様
今晩は。コメントを有難うございました。
デビューLPを全く聴いていませんでした。最近になってCDで初めて聴いたものです。素晴らしい演奏でした。

ちょうど僕がクラシック音楽を聴き始めた頃、DENONからこのコンビのブルックナーやモーツァルトが発売され、徳間音工からはベートーヴェン全集やシューベルト全集が出ました。懐かしさもありますが、今聴いても、本当に味わい深い演奏ばかりだなと思います。

まったく芸のない書き方ですが、気持ちの良い曲ですよね、i Pod Shuffle に入れて散歩の時に聴いています。

記事を拝読して、これまでのブロムシュテットのイメージが変わりそうです。この輸入盤、ちょっと欲しいですね。HMVあたりで探してみましょう。

>」e g u c h i 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
iPod Sfuffleは便利ですね。朝ジョギングの愛用品です。
ブロムシュテットのこの演奏、彼にしては燃え上がる感じで、楽しく聴けました。録音も上々、ドレスデン・シュターツカペレの響きがホンマにエエです。1974年の、このコンビのデビュー盤だそうです。
良い演奏に出会えたと喜んでいます。

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