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マーラーの交響曲第4番ト長調 カラヤン/ベルリン・フィル

3連休の初日は、少し距離を伸ばして11㎞のジョグ。
田んぼ道を走っていると、菜の花が満開。野鳥の声も大きくなった感じがします。
少々風が強かったんですが、ジョギングしながら、着実に春が来ていることを肌に感じました。

さて、今日はマーラーの交響曲第4番ト長調。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
ソプラノ独唱はエディット・マティス。
1979年2月の録音。DG原盤。

美しい、ひたすら美しさを追求した、耽美的なマーラー。
オーケストラがスゴイ。個々のメンバーは完璧なテクニックを誇り、アンサンブルも鉄壁、光彩陸離たると云うべきか、もう輝くばかりのマーラー。

マーラーの情念とか諧謔、グロテスクな趣味とはあまり縁がない感じの演奏。
もともとマーラーの第4交響曲は、天国的な美しさを描いたような音楽だと思う。とすると、カラヤンの耽美的な演奏は、この曲にピッタリなのかもしれない。

例えば、第2楽章。
ホルンの美しいこと!ゾクゾクするような魅惑に飛んだ吹き方。第5交響曲では、第3楽章がホルン協奏曲のような感じになるのだが、この4番の第2楽章はその先取りか。
ヴァイオリンはもちろん素晴らしいのだが、ストリングス全体のレガート奏法が美しく、実に柔らかく優美な弾き方。アンサンブルがよく揃っているせいか、聴いていてヒンヤリした感触もある。クールで透明感のある響き。爽快でスッキリした響き。オケの編成によるものでもあるのだろうが、ベルリン・フィルは、やはりスゴイと思う。

カラヤンの演奏としての白眉は第3楽章以降。
テンポは遅く、ゆったりとした音楽の運び。弦楽合奏の響きが実に綺麗。清澄で透明感のある響きに包まれてゆく安堵感、充足感。

終楽章も遅い。ゆったりとした豊かな歌。
このころのマティスはとても良かった。テキストの発音も綺麗で、分かりやすい。
カラヤンの指揮は陰影をクッキリさせて、音楽の隈取りが濃い。前の3つの楽章が淡々と振っている感じだったのに、ここへ来て、グッと演出を加えている。強弱緩急の差をつけながら、カラヤン流の解釈を押し出してくる。少しグロテスクな感じも出てきたかな。

録音も上々。
アナログ最後期の録音で、大変美しい。
特にLPで聴くと、独特の温もりがあります。

カラヤンが「マーラー指揮者」だったかどうか、よく分かりませんが、こういう美しい演奏を聴くと、3番や7番「夜の歌」をカラヤン/BPOで聴いてみたかったと思います。

とりぷるさんのブログ「Beautiful Sunset」では、室内楽版の演奏が紹介されています。
マーラー : 交響曲第4番(室内楽版)(スイスNovalis)

<例によって自己リンクです>
●ノイマン/チェコ・フィル
●マゼール/ウィーン・フィル
●インバル/フランクフルト放送響
●タバコフ/ソフィア・フィル
●ベルティーニ/ケルン放送響
●シノーポリ/フィルハーモニア管
●ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
●クーベリック/バイエルン放送響


AUTHOR: よし URL: http://otsusan.cocolog-nifty.com/ DATE: 02/11/2007 09:06:25 おはようございます
暖かくなりまいた。
いつも拝見していますがmozart1889さんの選曲はすべて名演ぞろいですね。4番は大好きな曲ですがカラヤンはこれと9番しか録音していませんね。確かに他の曲も聴きたいです。
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コメント

>よし 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
カラヤンのマーラーは、9番も良かったですね。スタジオ録音が発売された後、僅か数年でライヴ盤がCDで出ました。あれも、スゴイ演奏だったと思います。美しさの極み、磨き上げたマーラーだとは思いますし、表面がツルッとした感じのマーラーではあるんですが、オーケストラの巧さもあって、聴くたびに感心してしまいます。

四国は暖かくなりました。もう春の風です。

>天ぬき 様
こんにちは。いつもお世話になります。
マーラーは、クラシック音楽を聴き始めてだいぶ経ってから好きになりました。初めは、何が何だか分からなかったです。1980年代後半のマーラーブームの時もあまりピンと来なかったです。
バーンスタインの旧盤、これはエエですね。グリストの可憐な歌唱が素晴らしいんです。(彼女のフィガロでのスザンナも素晴らしかったです)。
懐かしい名演盤ですね。
セルとボールトは聴いたことがありません・・・・・。インバルは、録音が素晴らしいですね。ワンポイント録音という奇跡的な音です。

>shibera 様
こんにちは。コメント感謝です。
カラヤンのマーラーは、評論家からはあまり褒められませんでしたね。でも、あの耽美的な演奏はなかなか出来ないと思います。
ただ、表面がツルッとした感じであって(そこがモノトーン的なんでしょうか)、好みは分かれるかもしれませんね。
5番や9番も名演と思います。9番はライヴ盤だと息が詰まるので、スタジオ録音盤をよく聴きます。そのうち、6番も入手したいと思うんです。

カラヤンのマーラーは絶美でありますよね。
もうビックリマークを10個くらい付けたいです。
この4番もこの世のものとは思えない美しさ、3楽章の宝石のような響きはおっしゃるように最高であります。
私は彼のマーラーはリアリティを直接感じないガラス越しに見る情念のように感じるのです。それが、なりふり構わない演奏とは一線を画して新たな冷静で深いリアリティを感じます。カラヤンは、自分にはマーラー全集を完成できないだろうと言っていましたけど、本当にその通りになってしまいました。
かまわずどんどんチクルスを組んでしまう誰かさんたちとは大違いの語られているような安易な姿勢で音楽に臨んでいたわけではなかったのですよね。
彼が生きていたら次は3番だったかな、あるいは7番?、などと彼のマーラーを聴きながらそんな妄想をしてみたこともありました。

カラヤンは、シェーンベルク、ウェーベルン、ベルクの諸作品に引き続いてマーラーを録音しだしています。これはまったくの私見ですが、カラヤンは、マーラーの音楽の本質を、新ウィーン楽派につながる緊密な、室内楽的なアンサンブルだととらえて、録音対象の曲を選んだのではないでしょうか。
カラヤンは、デジタル時代になって、チャイコフスキーやブルックナーの初期の交響曲を録音して全集を完成させていますし、サン=サーンスの第3、アルペン、「不滅」などの大掛かりな交響曲をバタバタと録音していますが、マーラーに対しては最後まで慎重でした。「マーラーはもう終わり」と思っていたのかもしれませんね。

おひさしぶりです。

当方の「4番」の一番のお気に入りは、シュタイン編の室内楽版だったりします。だいぶ前に当方のブログで書いた記事をトラックバックさせていただいたのですが、うまく反映されないようなのでURLを置かせていただきます。
http://b-sunset.seesaa.net/article/962521.html

先日タワーレコード限定発売の復刻盤を入手するため、徳島から新居浜のジャスコに出向きました。お目当てはマイナルディのバッハ無伴奏チェロ組曲だったのですが、限定盤のなかにはほかにもよさげな盤がたくさんあり、「再々来れるわけじゃないんだから・・・」というわけでかなり大量に購入してしまいました。新居浜インターを下りてからが遠かった・・・。

うわあ、カラヤンは5番も6番も入れていたんですね。
いつもながらあわてモノで申し訳ないです。(^^;;

>yurikamome122 様
こんにちは。コメント感謝です。有難うございました。
「彼のマーラーはリアリティを直接感じないガラス越しに見る情念のように感じるのです」・・・・ああ、ホンマですね。カラヤンのマーラーは、直截的に感情が込められたりしてませんが、だからこそリアリティが感じられたりします。おっしゃるとおりと思いました。
カラヤンはマーラーには慎重だったんでしょう。あれほどベートーヴェンやブラームス、チャイコフスキーの交響曲を何度も録音し直したのに、マーラーは晩年のレパートリーだったせいか、もう少し遺してくれたらと残念です。3番と7番は聴きたかったです・・・・・・。

>stbh 様
こんにちは。コメントを有難うございました。
そうですね、カラヤンのマーラーは、新ウィーン楽派の録音と軌を一にしていますね。シェーンベルクやウェーベルンもスゴかったですね。
stbhさんのおっしゃるとおり、この4番では、室内楽的なところが実に精緻精妙で聴きごたえがあります。なるほどなぁと思いました。
美しいと云えば、カラヤンの5番も聴きたくなってきました・・・。これも室内楽的なところがありますから。

いつもながら、詳細な名盤レビュー、自分には到底マネが出来ないと思いつつ、楽しく拝見させていただいてます。
カラヤンのマーラーの第4番、私も聴いておりますが、ジュリーニの大地の歌目当てで買ったので、カラヤンの方は1度しか聴いていませんでした。
いつかちゃんと聴いてレビューしなくてはと思いつつ、今に至ります。(汗)

今宵はあらためて聴きたいと思います。
ディスクのご紹介ありがとうございました。

よこレスでスマソです。
stbhさん、マーラーの音楽はものすごく室内学的な音楽であると思っております。
それは、昨日マーラーの5番の実演を聴いてまいりましたが、一つのフレーズがいくつかの楽器にまたがり引き継がれ、そしてそれが新たな芽を結ぶといったもので、stbhさんのおっしゃることがまさに目の前で行われていたのでありました。
編成はやたらと大きいのでブルックナーのように巨大な音響が押し寄せてくる印象があるのですが、音量は確かに大きいですがそのポリフォニーはモザイクのように緻密で壊れやすいもののようです。
その意味で私的にはカラヤンのマーラーの面白さは「大地の歌」がその特徴が一番聴ける気がいたしますがいかがでしょう?。
mozart1889さん、大変失礼いたしました。

>とりぷる 様
こんにちは。ご無沙汰しておりました。
コメントを有難うございました。嬉しいです。
とりぷるさん、新居浜まで脚を伸ばして来られたんですね。お疲れ様でした。徳島もX道路の開通で近くなりましたね。でも2時間くらいかかりましょうか。新居浜のタワレコは僕のテリトリーですが、品数はあまり多くないでしょう?少しクラシックの陳列が減ったようで残念に思っています。

TBが上手くいかないのは、どうもDoblogの仕様のようですが、申し訳ありません。文字化けもよくしてしまうのです。
とりぷるさんのURL、本文でご紹介させていただきますね。

>よし 様
そうなんです、よしさん、5番の演奏もさらに耽美的なマーラーで、例のアダージェットなどもう絶美の演奏だと思います。
6番は持っていないんです。「悲劇的」は苦手な曲なのですが、でもカラヤン/BPOなら聴いてみたいと思います。

>yurikamome122 様
いえいえ、横レスありがとうございました。
「大地の歌」、僕はカラヤン盤を愛聴しています。クレンペラー盤とカラヤン、それにバーンスタイン/VPOがあれば満足です。
カラヤンの「大地の歌」は本当に美しいです・・・・・・美しいしか言葉がなくてスミマセン。

>ピースうさぎ 様
こんにちは。コメントを有難うございました。嬉しく思います。
実は、僕も同じCD持っています。LPとの買い換えと、ジュリーニの「大地の歌」目当てでした。ピースうさぎさんと同じですね。
ジュリーニのは、ファスベンダーがなかなか好演でした。

休日に聴くマーラーの4番はとてもエエです。僕は休みの日には、マラ4かベートーヴェンの「田園」、ブルックナーの「ロマンティック」を取り出すことが多いです。

mozart1889さん、再び失礼します。
yurikamome122さん、よこレスありがとうございます。マーラーのポリフォニーは、まさに「モザイクのように緻密で壊れやすいもの」ですね、いつもながらの的確な表現、敬服の至りです。
巨大な音響と室内楽的ポリフォニーの共存がマーラーの交響曲の特徴だと思いますが、カラヤンはあえてポリフォニーに重点が置かれた曲を選んで録音していますね。ポリフォニーがより精密になってきている「大地の歌」がいちばん「面白い」とのご意見、おっしゃるとおりだと思います。2種の第9は、耽美過ぎるかもしれません。

mozart1889さま こんばんは
カラヤン氏のこの録音、好きです。エディット・マティス女史の歌声も美しいですね。5番と同じくらい好きな演奏です。
mozart1889さまが聴かれた、過去ログからノイマン氏なども最近気になってます。シノーポリ氏も。。。

>みー太 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
カラヤンのマーラーはとても綺麗です。そして、やはりエディット・マティスの歌唱がイイですね。このころ、絶好調だったと思います。この人の歌曲録音も、素直な歌唱でボクは好きです。
ノイマン/チェコ・フィルについては、全集が欲しいのですが、まだ決断していません。HMVで7000円程度で買えそうなんですが・・・・・・。

こんにちは。カラヤンのマーラー、反響が大きいようですね。それに絡めて少しばかり。
 カラヤンが目指したもの_それはクラシック音楽を、オールマイティに、最高の美しさと完成度で再現することだったと思います。そのためにBPOと作り上げたのが、あの磨き抜かれた黒いダイヤを敷き詰めたような音色_そしてそれを自由自在に使い分ける技術だったと思うんです。時に豪壮華麗に、時に繊細優美に_。その完璧な音質のバランスを保つためには、音色をいじる余地がない_だから例えばオペラでは、淡い恋心、さりげない嫉妬、怒りの炎、無邪気な笑いといった細やかな感情を、音質のみで表現することの限界を露呈してしまうのだと思います(続く)。

だからカラヤンのオペラの名盤は、VPOを振ったものが圧倒的に多い。他方でBPOとの演奏は、一部の人から外面的だとか、精神性に欠けるとかいった批判にさらされるわけです。でも私は、大概の作品は、カラヤンの流儀で十分楽しめる_多くは最高の名演となり得ると思っています。特にポピュラー名曲や、その対極にある新ウィーン学派の無機質的な音楽におけるカラヤン_BPOの威力は絶大です。さて、そこで彼らのマーラーはというと_もっとも相応しいのが、人生の終焉を達観したかのような第9。次が人生の穏やかな悦びに浸るような第4。磨き抜かれたモノトーンに、「ちかちかする音色の変化よりも大事なものがある」とねじ伏せられてしまうような感覚に陥ります。ではまた。

>shibera 様
こんにちは。いつもお世話になります。
カラヤンのマーラーは反響が大きいですね。皆さん、カラヤンには様々な思いがあるのだろうと思います。
僕は豪壮華麗だったり繊細優美だったり、時々にその演出を変えるカラヤンの演奏が大好きでした。確かにshiberaさんが仰るように、音色の微妙な変化はなかったかもしれませんが、カラヤンの演奏は、僕のような素人にも分かりやすく聴かせ上手で、ホンマに聴きやすかったです。
VPOとのオペラに名盤が多い・・・なるほどなぁと思いました。マーラーなら4番9番ですね。僕は実はカラヤンの5番も大好きなんです。

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