スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調 ハイフェッツ(Vn)・ミュンシュ/ボストン響

四国伊予西条では、1月16日は仏様のお正月。
その準備で、墓の掃除をしておりました。年末にも掃除してますので、大したことはないんですが、当地らしい行事で信心深いことやなぁと思います。僕は一応、本家の当主になるのでご先祖様の墓守もするんです。
今日は檀那寺の西福寺にお布施を持って行きます。毎年のこととはいえ、これ、寒中の行事になります。四国は冬本番であります。

さて、今日はヴァイオリン協奏曲を。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64。
ヤッシャ・ハイフェッツのヴァイオリン独奏、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏。
1959年2月、ボストンのシンフォニー・ホールでの録音。RCA原盤。

速い、速い。快速のメンデルスゾーン。
その速さの中から、メンデルスゾーン特有の、淡く儚く繊細なロマンが浮かび上がってくる。そしてこの曲特有の高貴な、凛とした佇まいも。

ハイフェッツの完璧な技巧とミュンシュ/ボストン響の情熱的な音楽運びとが満喫できる1枚。ハイフェッツが巧いのは当然だが、オケも上手い。ステレオ初期からの名盤誉れ高いものでもある。録音はさすがに古びてきた感じだが、鑑賞には差し支えない。

第1楽章はまさにアレグロ・モルト・「アッパショナート」。
快速でクール。やや乾いた音で、ヒンヤリとした肌触りのハイフェッツのヴァイオリンから、クールな情熱が湧き上がる。速く細かなパッセージなど、楽々と、しかも一音一音粒立ちよく弾ききってしまう技巧もスゴイ。そして、その技巧をひけらかすことなく(技巧に関心がある風でもなく)、サッサと前に進んでしまうのが実にカッコイイ。
硬質だが、妥協を許さず、徹底的に研ぎ澄ましたような音が、爽やかなロマンを伝えてくれる。ベタベタしないのがイイ。

第2楽章アンダンテは、心静かにハイフェッツのヴァイオリンに耳を傾けたい。サラッと弾いてしまうヴァイオリンなのだが、そこに揺れ動く感情、澄明な抒情が微かに漂ってくる。細身でクールな音色が、ここでも素晴らしい。

終楽章はミュンシュ/ボストン響の伴奏も聴きもの。目眩くようなヴァイオリンのバックで、ミュンシュが情熱を滾らせて、ボストン響を叱咤する。素晴らしい盛り上がり。でも、やはりベタベタしない。そこがイイ。

ハイフェッツのテクニックは圧倒的。というより、その技巧があまりにも当たり前のようであって、表情一つ変えないで弾いていそうな感じで聞こえてくるのがスゴイ。
汗もかかずにメンデルスゾーンを弾いてしまった・・・という演奏だが、決して冷たいとか機械的にはなっておらず、クールな音色・表情からメンデルスゾーンのノーブルなロマンが伝わってくる。


録音から間もなく50年。
さすがに音が古びてきました。もう少し残響があれば良いのにとも思います。
この時期の協奏曲録音は、オン・マイクのものが多いので仕方ないでしょうが。


※メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も沢山聴いてきました。
ミンツのVn ・ アバド/シカゴ響

スターンのVn ・小澤征爾/ボストン響

ムターのVn ・カラヤン/ベルリン・フィル

シェリングのVn ・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管






AUTHOR: あるべりっひ DATE: 01/14/2007 10:14:07 おはようございます。
休日の今日久しぶりに早起きをしました。ここ何日かやっと冬らしい寒さになり、身も心もピッリとします。

ハイフェッツの演奏は、どれも凄いと思って聴いています。聴き方によっては感情がないようにも思えますが、そんなことは超越していると思います。脱帽です。
録音についてですが、『リビングステレオ』のシリーズ、できればSACD盤をお勧めします。ハイブリット盤ですから通常のプレーヤーで再生できます。お持ちのCDとは全く音が違いびっくりすると思います。マスタリングでこんなに変わるのかと目から鱗です。また輸入盤ならメチャ安ですし国内盤より音が澄んで聞こえます。特に『ミュンシェ:サンサーンスのオルガン付き』は演奏&録音とも圧巻です。
スポンサーサイト

コメント

>frostcircus 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
「汚れが一切ない美感」・・・なるほど、ホンマですね。僕は、ハイフェッツの妥協のないギリギリの美しさが好きです。
3チャンネル録音というのはよく知りませんでした。著名なエンジニアが録音担当していると、やはりxrcdをきいてみないと・・・・と思えてきました。
ありがとうございました。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。