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ベートーヴェンの交響曲第3番 「英雄」 カラヤン/BPO(1962年DG盤)

昨晩は新居浜市内の同業者の新年会。
僕の業界は非常に狭いので、お互いに知り合いばかり、気を遣うこともなく、遅くまで騒がせてもらいました。2次会はイマイチだったが、1次会の料理は結構な代物。なかなか美味い中華でありました。

さて、今日は本格的な交響曲を聴きましょう。

ベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調 作品55 「英雄」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1962年、ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DG盤。

一人の指揮者がベートーヴェンの交響曲全集を録音することでさえ大変な作業のに、一つのレーベルに3回も、しかも10年に一度ずつ録音してしまったのだから、カラヤンはやはりスゴイ。そしてその3つの全集が、どれも高い水準でまとまった演奏になっているのは、さらにスゴイと思う。

この演奏は、その1つめの全集からのもの。
カラヤンがベルリン・フィルの終身指揮者となって、ようやく自分の手兵になりはじめた頃のベルリン・フィルの音が聴ける。
後年の流線型で細部まで彫琢をきわめた演奏に比べると、やや荒く逞しく意志的なベートーヴェンになっていると思う。少しゴツゴツしているが、だからこそ、雄渾で男性的な力強さが表出されていて、「英雄」にふさわしいと思える。
特に第1楽章は、そんなガッツにあふれる演奏だろう。

第2楽章になると優美さが(カラヤン得意の!)出てくる。葬送行進曲なので、悲痛な旋律が続くのだが、表面は輝くように美しい。後年のヌメヌメ・ツルツルとした肌合いはないものの、やはりカラヤンが振る葬送行進曲は、美しさをまず表現することが目指されているようだ。
フォルティシモの盛り上がり、レガートの音の伸ばし方、或いは休止でのスパッとした音の切り方・切れ味は、さすがにカラヤン。見得を切る千両役者だわなぁ。

第3楽章のスケルツォはとてもスタイリッシュ。流麗でスポーティ、実にカッコイイ。音楽の流れに乗ってゆくサーファーのよう、と云ったら言い過ぎか。ホルンのアンサンブルは非常に上手いしコクがある。そして、美しい。

終楽章は変奏曲。変奏の大家たるベートーヴェン得意の楽章。
カラヤンは各変奏の特徴をきちんと描き分け、聴き手にさりげなく差し出してくる。一見、解説者風、でも味わい深く堪能できる。演出巧者カラヤンの面目躍如。

録音から45年。古い録音になりました。
しかし、音は上々。ベルリンのイエス・キリスト教会の音響が良く、今も大変聴きやすい録音であります。
録音場所としては、のちに完成するフィルハーモニー・ホールより、こちらイエス・キリスト教会の方が、はるかにイイのではないかと思います。

もっとも、ベートーヴェンの交響曲については、録音の善し悪しはあまり気にはならないんですけれど。



AUTHOR: shibera DATE: 01/13/2007 14:06:27 こんにちは。
 エロイカについては、吉田秀和氏が昔の著作で、「ベートーベンの交響曲の中で一番好き、特に第一楽章」と記してありましたが、同感です。で、求める演奏のレベルも高くならざるを得ないわけで_この曲の持つ若々しい推進力と豊かなスケール感を高次元で両立したものとなると、なかなか出会えません。かつてレコ芸の読者の投稿で同趣旨のものがあって、「以外にマズアが_」とあり、ずっと気になっていたところ、昨年末にブックオフで見かけたのに_買い逃してしまいました。嗚呼_!(続く)
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