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シューベルトのピアノソナタ第16番イ短調 D.845 ラドゥ・ルプー(Pf)

今日はシューベルトです。

先日のピアノ教室の発表会で(於:愛媛県立科学博物館)無事に悲愴ソナタを演奏し終えた三男坊でありますが、今度は何を弾こうかというので、
「シューベルトなんかどうや?・・・ほれ、「のだめカンタービレ」で、のだめちゃんが、ハリセンの家に合宿してコンクールに向けた練習に励んだ曲や。一次予選通過のシューベルトのピアノソナタ第16番じゃ。どうでぇ?」
「じゃ、聴かせて」というので、久しぶりに取り出した訳であります。LP盤。

シューベルトのピアノソナタ第16番イ短調 D.845 (作品42)。
ラドウ・ルプーのピアノ独奏。
1979年1月29~30日、ロンドンのキングズウェイホールでの録音。DECCA盤。

ルプーのシューベルトは、若い頃、20代の頃、繰り返し聴いたものだった。
ボクにとってのシューベルトのピアノ曲は、ブレンデルとこのルプーの演奏であって、(即興曲集にはエッシェンバッハの驚くべき演奏もあるが)、だいたいこの二人の演奏を聴いていると満足できたものだった。LPも随分買い込んだなぁ。

特にこのLPは、キングの最終プレス盤で、音が良かった。DECCAの版権がキングから新しく創立されたロンドン・レコードに移ってから、レコード盤が薄っぺらくなって、音が悪くなったと思う。カッティングなども、明らかにキング時代の方が良かった。
(CD時代になった今も、キングの音は良いと思う。多分、マスタリングや製盤技術が良いんだろう・・・・)

さて、ルプーの演奏は天衣無縫、抒情派ピアニストの本領発揮、ニュアンスに満ちて、デリカシーあふれる名演と思う。

第1楽章の、軍隊マーチ調になりやすい第一主題、ルプーが弾くと、内面にどんどん沈潜してゆく美しい旋律になるし、様々に姿を変えて聴き手の前に現れてくる。
しかもロマンが一杯。ああ、シューベルトはロマン派の作曲家なんだと実感させてくれる。

第2楽章はアンダンテ・ポコ・モッソ。可愛らしい変奏曲だが、ルプーの強弱のニュアンスは実にセンスがイイ。各変奏の対比も見事なもので、愛らしいこの楽章の彫りが一層深くなる感じ。

第3楽章スケルツォ、終楽章ロンドはいずれもアレグロ・ヴィヴァーチェ。躍動する舞曲とフィナーレが続く。
聴きどころはルプーの弱音。とにかく綺麗で、柔和に光る朝の陽射しのよう。新鮮で静謐、少し濡れたようなピアノの音色が美しく、ため息が出る。高音のヌケの良さ。フォルテでの音の確かさ。端正で実にカッコイイ。
そういえば、ルプーのピアノにはフォルティシモがない。どんなに強く激しく弾いても、その音量はフォルテくらい。独特のダイナミズムの中から、抒情が香り立つ。

さて、三男坊はどう云うかな・・・・・これ、のだめちゃんがコンクールで弾くくらいだから、難しい曲なんだろうね。


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