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クーベリック/バイエルン放送響のモーツァルト 交響曲第39番 K.543

一気の冬。
四国は真冬になりました。あまりに身体が冷えるので、風邪でも引いたんじゃないかと思いました。
寒さに身体が慣れていなかったんですな。早いとこ、慣らしとかんとイカンなぁ・・・。

さて、モーツァルト・イヤーも押し詰まってきました。
命日も明日です。そこで、今日は晩年の作品を。

モーツァルトの交響曲第39番変ホ長調 K.543。
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団の演奏。
1980年の録音、CBSのクーベリックのモーツァルト後期交響曲集からの1枚。

第1楽章は「魔笛」を思い出させるような序奏部で始まる。
柔らかく格調高い開始。テンポは中庸で、正統的なモーツァルト。どこをとっても盤石の安定感がある。
バイエルン放送響の音がイイ。明朗穏和で落ち着いた音。派手な明るさではなく、陰影のある渋い明るさであって、それがこの39番交響曲にはふさわしい。
モーツァルトの晩年特有の、澄みきった境地には、クーベリック/バイエルン放送響が紡ぎ出すこの音が似合う。
この音に包み込まれるのは(いつもクーベリックの演奏で云うことなのだが)、至福の時間。

第2楽章はアンダンテ。静謐な感情が流れてゆく。
クーベリック/バイエルン放送響の演奏は、ピリオド楽器の演奏に慣れた現代の耳で聴くと、ずいぶんロマンティックに聞こえる。でも、この充実感は何物にも代え難い。
モーツァルト独特の、長調なのに哀しい、明るい曲調なのに淋しい・・という特徴がよく出ている演奏と思う。

第3楽章メヌエットは、さらに上をゆく名演。
クラリネットを用いたトリオの柔らかさ。2本のクラリネットの何ともひなびた美しさ、それに絡むフルートの気品。絶品やなぁ。

第4楽章フィナーレはアレグロ。テンポはここでも心地よい。
速くなりすぎず、もたれもせず、気持ちよく呼吸できるテンポ。
内声部が充実していて、ヴィオラやファゴットの渋い音も実に効果的。淡い色調が、無限のイマジネーションを誘う・・・・・。

録音は残響成分が適度で、録音会場のヘルクレスザールのホールトーンの美しさを味わえる。一つ一つの楽器をクローズアップしすぎないのが良いようだ。
ああ、ヨーロッパの音。
素晴らしいオーケストラ音楽。


※クーベリックのモーツァルトです。
交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
同じく36番「リンツ」


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 12/04/2006 06:45:40 おはようございます。
秋のブラームスのあと、冬のモーツァルトなのかなぁ、と思っておりましたが、
>さて、モーツァルト・イヤーも押し詰まってきました。
>命日も明日です。そこで、今日は晩年の作品を。
そういうことだったのですね!なるほど(^o^)/
モーツァルトの39番、後期三曲の中では一番好きな曲かも。クーベリックの演奏もいいですね。素晴らしい録音で聞くことができ、ありがたいです。
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コメント

>にき 様
今晩は。コメント嬉しく思います。
このクーベリックの後期交響曲集、最高の演奏だと思います。
モーツァルトはいろいろ聴きましたが、クーベリックを最も好みます。
結構売れたCDだと思いますので、オークションにも中古盤屋にも沢山出ていると思います。
ボクは人に勧める勇気があまりない方ですが、この演奏は別格、是非お勧めしたい演奏です。

こんばんは。

まったく素晴らしい演奏ですね。
私が本当にクーベリックの素晴らしさを感じたのは、彼の訃報を聴いた翌日でした。
その時に、何気なく彼のプラハと39番をかけてみたのですが、「こんなに素晴らしい演奏だったんだ。俺は今まで何を聴いていたんだろう」と、涙とともにその偉大さを思い知りました。

中庸の美学なんて、誰が言ったのでしょう。
まったく嘘ですよね。
ただ、「音楽に語らせる」、「音楽を最善の状態で聴かせる」、ということにかけて、これほどの才能を持ったシェフも少ないと思います。

こんばんは。私がモーツァルトの交響曲にはじめて触れたのが、このクーベリック&バイエルン放送響でした。幸か不幸か、他の盤になかなか浮気が出来ません。頭の中の色んな邪念が全部洗い流されるような、本当に心地いい響きだと思います。

>romani 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
クーベリックのモーツァルト後期交響曲集がLPで発売された頃、ボクはクラシック音楽を聴き始めました。ですから、モーツァルトと言えば、当時の人気であったワルターではなく、ベームでもなく(彼らの演奏も大好きですが)、クーベリック盤になります。
ハフナーからジュピターまで、本当に心温まる素晴らしいモーツァルトだと思います。

>ただ、「音楽に語らせる」、「音楽を最善の状態で聴かせる」、ということにかけて、これほどの才能を持ったシェフも少ないと思います。

全く同感です。良い指揮者でした。最高の交響曲指揮者でした。

>ヒロノミンV 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
ボクもヒロノミンVさんと同じで、モーツァルトはクーベリック盤から入りました。今も思い入れがあって、最も愛好する演奏です。
「頭の中の色んな邪念が洗い流される」・・・・まさに、その通りですね。ボクもそう思います。この39番と40番、ジュピターは何度聴いたことでしょう。
この演奏、録音もエエですね。しっとりとして、本当に聴きやすいです。

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