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ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」より 序夜「ラインの黄金」 ベーム/バイロイト祝祭管

休日に聴くワーグナーの楽劇もなかなかエエもんです。
今日は「ニーベルングの指環」を・・・・と云いつつ、さすがに全曲を聴く時間はあるはずもなく、「ラインの黄金」だけを聴きました。

カール・ベーム指揮、バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団の演奏。

「リング」全曲は1966~67年ステレオ録音とのこと。この「ラインの黄金」は1966年7月26日のテイクらしいが、いずれにせよ、ライヴ録音。60年代バイロイト音楽祭の充実ぶりを示す全曲盤。

まあ、この演奏、キャストがスゴイ。ヴォータンは僕の大好きなテオ・アダム。力強く威厳があって、しかも人間的な感情豊かな表現。神様なのに人間的というのもおかしな云い方だが、そもそもワーグナーの楽劇に出てくる「神」はどれも人間くさいからなぁ・・・。

フリッカはアンネリース・ブルマイスター。彼女がヴォータンに文句を付けるあたり、ある意味ではイヤミな女だが、これが実に良い。こんな風に云われたら、最強の神でも渋々動かざるを得ないか。

巨人族の二人はマルティ・タルヴェラにクルト・ベーメ。いやはや主役級の歌手がこんな役で出ている贅沢さ。当時のバイロイトの充実が分かるというもの。バスの二人の歌唱がスピーカーから強烈な音圧で出てくるのを聴くのも一種快感。

アルベリヒには名優(名歌手というより名優と云うべきだろう)グスタフ・ナイトリンガー、ラインの乙女にヘルガ・デルネシュがいることだって、豪華キャスト。

それ以上にスゴイのは、ローゲに何とヴォルフガング・ヴィントガッセンを起用していることだろう。おそらく全盛期の彼の歌唱、しかもジークフリートではなくローゲを聴けるのが嬉しい。存在感抜群(ちと存在感ありすぎか?)、朗々とした歌唱はやはりヴィントガッセンならではのもの。声に酔ってしまう。

ベームの指揮はスッキリとしていて、格調の高さ、志操の高さを感じさせる見事なもの。テンポは速く、緊張感に富んでいる。淀みなく進んでゆくので、アクの強さとかワーグナーの毒々しさには欠けるかも知れないが、筋肉質の音楽で引き締まっているのは素晴らしいと思う。
ライヴ独特の高揚感、盛り上がりもあって、思わず引き込まれてしまう演奏。

1967年のライヴとはとても思えない鮮明な音。
40年前のバイロイトの音が自室に蘇って、素晴らしい音で聴けるこの幸福を何に例えよう・・・・・。
フィリップスの素晴らしい音に感謝であります。


AUTHOR: yokochan URL: http://wanderer.way-nifty.com/poet/ DATE: 11/19/2006 14:20:27 こんにちは。今でこそ、リング全曲は数々あれど、かつてはステレオだったら、ショルティ、カラヤン、ベームしかなかったですね。私のファースト・チョイスもベームでした。
初出の時に、親にせがんで購入し、擦り切れるほど聴いたものです。
おっしゃるように、60年代のワーグナー歌手の最強の布陣ですね。
ベームの速くてもたれない白熱の指揮が最高です。
66と67年は、ベームとスウィトナーが交互にリングを指揮してたようです。
スウィトナーの音源が是非聴いてみたいものです。TBさせていただきました。
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コメント

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
「リング」は全曲聴きとおすのは辛いので、「ラインの黄金」だけ聴きました。
ベーム盤は引き締まったところがイイですね。カラヤンのは美しいですし、ショルティの(LPですが)は、音がスゴイです。
クナッパーツブッシュ盤は「ワルキューレ」第1幕だけ聴いたことがあります。あれも凄かったですね。

「リング」は、あるべりっひさんのご専門、是非またいろいろなレビューを読ませてくださいね。カイルベルト盤は’レコード)、高くて買えません・・・・・・。

こんにちは。
ヴィントガッセンは凄いです。歌唱申し分ありませんね。見た目は熊みたいでこわいです。すみませんでした。

>にき 様
コメントを、いろいろと有り難うございました。
ヴィントガッセンはスゴイです。圧倒的です。
彼こそ、ホンマモンのジークフリートだったですね。いつも感心します。

こんにちは。私はこの録音、廉価LPで入手しました。学生時代、フィリップスから初期3作(オランダ人、タンホイザー、ローエングリン)はサバリッシュ、そしてリングはベームで1800円/枚で出て、全部買いました。また、暇にあかせてよく聴きました。きっと「おおこれがバイロイトの音か!」とか何とか言いながら(^^;

ベームも顧みられることが少なくなりましたが、この全曲盤は、彼の残した傑作のひとつだと思います。むろんその理由の大きなひとつとしては、おっしゃるとおり、豪華で個性の強い歌手たちの存在がありますね。

>stbh 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
フィリップス盤のLP、懐かしいですね。そうそう、サヴァリッシュもバイロイトで活躍していましたね。あの頃、1800円盤が廉価盤でした・・・・。
ベームの忘れられ方、早いですね。ベームの晩年、死の直前までの凄まじい人気を知っているものにとっては、隔世の感があります。
ベームのワーグナー、モーツァルトは今も宝物ですし、シューベルトの交響曲全集やベートーヴェンの「田園」などは、今も最高の演奏と思うのですが。

しみじみ、ベームの遺した録音を聴きたくなりました。

mozart1889さん、こんばんは。
こちらにもお邪魔いたします。

ベームのリングは緊張感があふれ、愚直といえるほどにグイグイと音楽をひっぱっていく感じが最高ですね。このリングはラインの黄金とワルキューレが傑作だと思います。

ちなみに、ジークフリートはショルティ・クナッパーツブッシュ・クラウスの演奏が好きです。神々の黄昏はやはりクナッパーツブッシュと、最近話題になったカイルベルトのステレオ盤、ベームの演奏がうぐいすは好きですね。

>うぐいす 様
おはようございます。こちらにもコメントを有り難うございました。
ベームのワーグナーは剛毅でエエですね。グイグイと進んでゆく強さが僕は好きです。
ショルティ盤はLPでもっているんですが、クナッパーツブッシュもカイルベルトも未聴です。
カイルベルト盤は素晴らしいと絶賛されていますね。聴いてみたいなぁ・・・・・
また、いろいろ教えて下さいね。
有り難うございました。

ワーグナー 「ラインの黄金」 カラヤン

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バイロイトのシーズンを前に、連続ワーグナーもついに「リング」に立ち向かわざるを

ワーグナー 「ラインの黄金」 ドホナーニ

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ワーグナーを聴かないと中毒症状が出る。ワーグナーの毒を恐れ、それを避ける方は多

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