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ルドルフ・ゼルキンのブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 ゼルキン/クリーヴランド管

暦の上では、すでに冬です。向寒のみぎり、皆様いかがお過ごしですか。
職場では風邪が流行っています。ここのところ多忙だった部局では、ダウンする者が続出して、応援にかり出されています。この先、少し心配。
うつされぬよう気をつけながら、せっせとジョギングに励みましょう・・・・。

今日は晩秋・初冬のブラームス。
この人はやはりこの季節が似合う。

ブラームスのピアノ協奏曲第2番 変ロ長調作品83。
ルドルフ・ゼルキンのピアノ、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏。
1966年1月、クリーヴランドのセヴェランス・ホールでの録音。CBS原盤。

セル/クリーヴランド管のスケール大きく、しかも緻密で繊細な伴奏をバックに、ゼルキンが強靱な打鍵でブラームスと対峙する。ロマン溢れる名演奏。

第1楽章はアレグロ・ノン・トロッポ。
ゼルキンは圧倒的な迫力で一気呵成に弾いてゆく。オケの迫力もスゴイが、ゼルキンのパワーも桁外れにデカイ。セルがカッチリ演奏しているので、男臭いブラームスになっている。

第2楽章もロマンの香り高い楽章。ゼルキンの高音は澄みきった音色で実に美しい。
セル/クリーヴランド管の伴奏は、見事なアンサンブルで、毛並みが整った鳥の翼のよう。トゥッティでの揃い方など、スゴイもんだ。ハンパじゃないアンサンブル。
ゼルキンのピアノは音も大きい。オーケストラに対して一歩も退かない逞しさが実に良い。

第3楽章はゆったりしたテンポで、かなり遅く進んでゆく。チェロの美しさは特筆もの。
ピアノのアルペジオも美しい。水面を柔らかく漂うような弾き方から、その水を強く叩いてしぶきを上げるような弾き方まで、ゼルキンの表現の幅は広く、しかも自在。
ああ、美しく品格あるピアノとは、こういうものか。
コーダの部分では、演奏が止まってしまいそうなスロー・テンポ。そしてピアノは切々とブラームスのロマンを歌い上げてゆく。名演だと思う。

終楽章は曲想も転換し、ゼルキンのピアノも軽やかに運んでゆくが、ここぞでの打鍵は強烈。バックのクリーヴランド管もムチのようにしなりながら、強固なアンサンブルを作ってゆく。ラストは、期待、憧れ、希望など、明るい展望が開かれながら終曲を迎えてゆく。

録音はオン・マイクで、音がやや硬いのが惜しまれる。
もう少し柔らかさや残響成分が多くあれば、もう少し聴きやすいかな。
この演奏が、最新の録音で蘇ったら、他の演奏など吹っ飛ばしてしまうだろう。
素晴らしい演奏だけに、録音の加減が惜しいな。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 11/15/2006 06:42:35 おはようございます。当方も風邪がはやっておりまして、せっせとうがい・手洗いを励行しております。
ゼルキンとセル指揮クリーヴランド管の演奏・録音、全く同感です。私はこの録音はLPですが、デジタル・リマスターのCDでもそうですか。聴いている内に、多少の録音の古さなど吹き飛んでしまうのですが。
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コメント

>丘 様
こんばんは。コメント感謝です。
おっしゃるとおり、明朗なところがこの演奏の良いところだと思います。
迫力も満点、グイグイ引き寄せられる演奏でした。
ゼルキンはすごいピアニストだと思います。
アンダは聴いたことがないです・・・・・ん?カラヤンとの協演盤があったかもしれません。探してみます。

ゼルキン/セルのブラームスいいですね。皆様のご感想に全面的同感です。どちらも凛とした楷書風の演奏。大好きです。

これと甲乙つけがたく思い、偏愛しているのがフライシャー/セル/クリーブランドの演奏です。フライシャーはたしかデビュー間もない頃の旧い録音(EPIC)ですが凄い音がします。そして怒涛のようなセル+オケに呑み込まれそうになりながらも懸命に奮闘しているケナゲなフライシャーの姿に弱い私なのでした。

>hiromk35 様
今晩は。コメントを有難うございました。
ゼルキンの演奏はいつ聴いても凛として気持ちいいです。

ああ、レオン・フライシャー!・・・・懐かしいですね。
我が家にはセル/クリーヴランド管をバックに演奏したシューマン&グリーグのピアノ協奏曲、LPの廉価盤があります。
昔、よく聴いたものです・・・・・・。久しぶりにフライシャーの名前を聞きました。
しばらく取り出していないそのLPを聴いてみようかと思いました。

ありがとうございました。

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