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カラヤン/BPOのブルックナー 交響曲第8番ニ短調

日が短くなりました。日の出も遅くなりました。
四国では朝6時過ぎにようやく明るくなります。四国山地から陽が昇る直前、明るくなり始める時の美しさは格別。朝の明ける色はホンマに綺麗です。これからの朝ジョグの楽しみの一つです。
伊予路は初冬になりました。

さて、LPレコードの掃除は続ます。

今日はブルックナーの交響曲第8番ニ短調。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
楽譜はハース盤を使用とのこと。
1975年1月・4月の録音。DG盤の2枚組LP。
たった2枚でも、当時のLPは高かったなぁ・・・。

第1楽章は、荘重で悠久の時を感じさせる音楽。
カラヤンが作るブルックナーは、雄大なスケールとゆったりとしたテンポで始まる。
オーケストラは全く美しい。鏡面のように磨き上げられて、夾雑物がない。純水のような響き。巷間「人工的」と評されるが、しかしここまで常人に美しくできるものか。人間業を超えているんじゃないか。
あまりに美しいオケの音響に酔ってしまいそうになる。
そして、その音響の向こうにブルックナーが屹立する。ああ、ゴシック様式の大聖堂を思わせる威容。完全なる音響体。
カラヤンの表情づけがたまらない。実に演出巧み。圧倒的な大音響のあとの、繊細な弦の揺らめきが頻出するが、そのストリングスの美しいこと。弦の柔らかな表情など、エロティックなまでに美しい。カラヤンならではの表現だと思う。

第2楽章スケルツォ。いつも颯爽と軽快なカラヤンにしては、テンポがやや遅め。スケールは雄大。特に金管の爆発は凄絶でさえある。その後のピアニシモの美しさも格別。ダイナミックレンジは広大、録音状態も良好なので、実に聴きごたえがある。
音場はイマイチ。奥行きに乏しく、立体感が不足するのは仕方ないか。

第3楽章のアダージョは、ブルックナーが書いた最も美しく崇高な音楽のひとつ。
カラヤンは極上の美しさで聴かせてくれる。本当に美麗で、立派。弦楽アンサンブルの素晴らしさは、もう何と表現すべきか。包み込まれるような優しさ、美の極致。
ただ、カラヤンの演奏は宗教性が後退するような感じ。神の偉大さよりも、俗世・人間界の美しさの頂点・・・といった感じ。
アンサンブルは完璧で、だからこそ「人工的」と云われるのだろうが、その人工性の中に、人間臭さがあるようにも思う。

第4楽章は圧倒的なティンパニの強打で始まる。これ、おそらくフォーグラーのティンパニ。凄まじい迫力。
音楽は白熱し、圧倒的なクライマックスをつくってゆく。強弱のコントラストも強烈。
魅力的なソロ・パッセージも頻出するが、オケ全体が塊になって聴き手に迫ってくるときが最も感動的。ベルリン・フィルのパワー全開。スゴイ終結。

レコードですから、パチパチノイズが伴います。
でも、途中で気にならなくなります。ノイズと音楽は別ですね。
あとは演奏に夢中になりました。
カラヤン/BPO、往年の名演。やはりスゴイと思います。




AUTHOR: 吉田 URL: http://beethoven.blog.shinobi.jp/ DATE: 11/09/2006 21:45:25 こんばんは。
このジャケット、懐かしいです。ブルックナーシリーズは色違いの羽根の柄で、毎回同じなので当時は芸がないと思っていましたが、今見ると新鮮です。
このカラヤンの演奏で「第8」を初めて面白いと感じました。終楽章の冒頭は、まったく爽快です。
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