スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マゼール/ベルリン・フィルのワーグナー 「ニーベルングの指環」管弦楽曲集

ワーグナーは中毒になります。毎日毎日聴き続けないと気が済まなくなる、麻薬のような作曲家であります。
一度はまると逃れられない・・・・いやはや媚薬のような快感があるんでしょう。
阿漕なワーグナーの浮気にズブズブとはまってしまった女性たちの気分が何となく分かるような・・・・・(分かるはずもないか(^^ゞ)・・・・。
ワーグナーの「毒」であります。

毒ついでに、今日は毒のある指揮者で。
マゼール編曲版の「ニーベルングの指環 管弦楽曲集」。

ロリン・マゼール指揮ベルリン・フィルの演奏。
1987年12月、ベルリンのフィルハーモニーでの録音。テラーク原盤。

CD1枚で「指環」のエッセンスを聴けてしまう、コレは優れものの1枚であって、演奏も実に素晴らしい。それに、マゼールが自身の編曲版のせいか、彼がいつになく真摯で一生懸命、ついでに毒を吐くのをやめて、至極まっとうに指揮をしているのがまたイイ。

録音はテラーク、これまた素晴らしい音。優秀録音で名声を博したテラークが、いよいよヨーロッパのメジャー・オーケストラと録音し始めた頃のもの。ベルリン・フィルでの録音は今も珍しいかもしれないが。
ダイナミックレンジは広大で、個々の楽器も実によく捉えられている。音場も広々としていて、左右奥行きの拡大が実に心地よい。

演奏は非の打ち所がないくらい。欲を云えば、もう少し深い息づかいが欲しいか。
(息づかいこそ、ワーグナーの根幹かもしれないのだが)
いわば、現代的な高機能のワーグナー。オケにスキがなく、指揮は完璧、アンサンブルも極上。音は美しく磨かれて、聴いていて心地よいことこの上ない。
しかも、音がとぎれることなくラストまで一気に流れてゆくマゼールの編曲が素晴らしく、滔々とした音の洪水に身を浸す快感もある。

冒頭のライン川の描写はなんと清澄なこと。
ドンナーの「雷鳴」も凄まじい迫力。だいたい、ベルリン・フィルのティンパニは迫力満点。この音こそ、ワーグナーのカミナリだと思う。

「ワルキューレの騎行」の圧倒的な音。テンポが速く、グイグイ進んでゆく。畳みかけてくるような迫力がイイ。強靱な演奏。
「森のささやき」の清々しさもベルリン・フィルならでは。涼しい風が吹いてくるよう。

四国の田舎では、晩秋の風景になりつつあります。
刈り取りも終わってすっかり黄色くなった田んぼに囲まれて聴くワーグナーも、なかなかエエもんです。



AUTHOR: しじみ URL: http://ameblo.jp/lyricwaltz22/ DATE: 10/29/2006 06:30:05 おはようございます。
ワーグナーはひたすら苦手な私ですが、マゼールの編曲版はいつか聴いてみたいとずっと思っていました。
テレビで知った情報だったので、どのCDなのかいまひとつ分からなかったのですが、mozart1889さんのおかげで分かりました。さすが!
早速、入手して聴いてみたいと思います。ベルリン・フィルとのコンビなんですねえ。これまた、楽しみ。
スポンサーサイト

コメント

>花岡ジッタ 様
こんにちは、コメントを有難うございました。
2800円、今、1枚ものにこの金額を出すのは本当に勇気が要りますね。
1000~1500円が標準価格になってしまった感がありますね。
「テラーク」は懐かしい響きですよね。
カンゼルのチャイコフスキー「1812年」を再生しようと、必死にカートリッジを替えてチャレンジしたことを思い出します。
僕の世代はオーディオ・ブームを経験しています。懐かしいです。

mozart1889さん、おはようございます。コメント&TBありがとうございます!
マゼールのワーグナーはフィルハーモニア管とのCBS盤のように恣意に満ち溢れたもの演奏もありますが、このTELARC盤では響きをすっきりとまとめており、演奏の方向性としては好感をもっているのですが…

>Niklaus Vogel 様
こんにちは。コメント&TBを有難うございました。
マゼールのこの「指環管弦楽曲集」は、ふつうの解釈で実にまっとうな演奏だったので、初め少しはぐらかされた気分でした。
フィルハーモニア管を振ったCBS盤のエグさ、エエ加減さが、実はマゼールの本領ではないかと思ったりしています。

ワーグナー "The Ring without words" マゼール

PING:
BLOG NAME
今夜は昨晩に続いてマゼール&ベルリンフィルによる録音。ワーグナーの「ニーベルングの指環」全曲のハイライトを管弦楽のみによって1枚のCDに収めたものです。
全体で約70分ほどの編曲版ですが、曲はすべて切れ目がなく、「ラインの黄金」冒頭から「神々の黄昏」終結...

ラヴェル 管弦楽曲集 マゼール&ウィーン・フィル

PING:
BLOG NAME
指揮者マゼールの音感のよさは彼の演奏を聴くとその明快さから感じ取れます。昨日紹介したワーグナーなんかもそうです。 ラヴェル 管弦楽曲集 マゼール&ウィーン・フィル マゼールには明晰な側面もあるが確信犯的な過剰な演出をする面もあります。そういう面が全面に..

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。