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アーノンクールのモーツァルト 交響曲第40番ト短調 K.550 アムステルダム・コンセルトヘボウ管

今日もモーツァルトです。

交響曲第40番ト短調 K.550。
ニコウラス・アーノンクール指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
(ロイヤル・コンセルトヘボウ管と書くべきか・・・・でも、当時はACOだった)
1983年6月の録音。TELDEC原盤。
アーノンクールとコープマンによるモーツァルト交響曲集からの1枚。

何とも激しい40番。ロココの味わいだの、優美な暖かさだのからは遙かに離れた、激情のモーツァルト。たいそうドラマティックで、暗い情念が迸る。

アーノンクール独特のアーティキュレーション。ルバートも随所にあって、聴きながらつんのめりそうになる。この時期のアーノンクールだから普通の演奏じゃなかろうと予想していたら、なに、その予想を上回る面白さ。
しかもオケは光輝ある伝統のアムステルダム・コンセルトヘボウ管。現代オケを引きずり回して、古楽器風にやってのける新鮮さ。当時としては全く斬新な演奏だったろうし、ベームがアーノンクールのモーツァルトを聴いて激怒したというエピソードも、なるほどなぁと思う。
今や、現代オケでの古楽器奏法は当たり前になったが、それを20年以上も前にやってしまうところがアーノンクールの凄さだろう。

オケの音響は素晴らしい。さすがACO。
尤も、アーノンクールのフレージングがまた独特なので、非常に新鮮な響きがする。あ、コンセルトヘボウがこんな音を出すのか、という驚き。
サッパリと爽快、名刀・正宗でスパッと切って捨てたような鋭さ、鮮烈さ。

第1楽章は、そんな面白さが詰まっている。何回か繰り返して聴いてみたが、その都度、新鮮な発見があって、楽しい。今まで聴いたことがないような音が耳に届く。
この楽章は、他の演奏を今まで聴いてきて、悲しいとか恐ろしいとかの感情が盛り込まれてくるものなのだが、アーノンクールの演奏は楽しい。面白い。そして、新鮮。
朝採れたトマトをザバザバと水洗いして、そのままガブリつく旨さ・・・・そんな感じ。
第2楽章も同様。強弱のコントラストが大きく、ドキッとするところが多い。テンポは快速で気持ちいい。

フィナーレは、あまり速く演奏させずに、堂々と進む。しかし、音楽の中身は充実していて、疾風怒濤の迫力を持っている。情念が奔流となってゆく。

ああ、面白い演奏。
でも、こんな風に演奏しても、やはりモーツァルトはモーツァルト。
この曲の懐の大きさ、可能性やポテンシャルの豊かさを感じます。




AUTHOR: hiromk35 EMAIL: hgc00475@nifty.ne.jp DATE: 10/19/2006 22:09:19 アーノンクールのモーツァルトを褒める人が少なくて寂しく思っていたところへ、熱い共感のメッセージに接して欣快です。ロココ調だけがモーツァルトじゃないですよね。25番のト短調もさらに過激な演奏で、いちどハマルと脱けられません。
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コメント

>Niklaus Vogel 様
コメントを有難うございました。
アーノンクールのモーツァルト交響曲集、ボツボツと聴き始めています。
面白いですね。25番は衝撃でした。いつかエントリーしてみたいと思います。
スゴイですね。本当にフレッシュ。とても20年前の演奏とは思えませんでした。

Brahms/Sextet1

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