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中村紘子のショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調 フィストラーリ/ロンドン響

秋の長雨です。
おかげで朝晩がめっきり涼しくなりました。窓を閉めて寝ないと朝方は寒いくらい。
こういう季節、ピアノの響きが一層冴えるような気がします。

そこで今日はショパン。
ピアノ協奏曲第1番ホ短調 作品11。

中村紘子のピアノ独奏、アナトール・フィストラーリ指揮ロンドン交響楽団の演奏。
1984年の録音、CBSソニー原盤。

第1楽章、フィストラーリ/LSOの序奏が素晴らしい。
濃厚で深い味わい、熟成された管弦楽の響き。録音が抜群なせいもあるのだろうが、実によく鳴るオーケストラ。ショパンでこれほどの伴奏は、あまり聴けないんじゃないか。
謂わば噎せ返るようなロマンの香り。ショパンの若きロマンとは少し違うような気もするが、こんなに立派な管弦楽をショパンの協奏曲から聴けるのは嬉しい。
このCDのメインはもちろん中村紘子であって、フィストラーリは雇われマダムのようなものだったんじゃじゃいかとボクは勘ぐっているのだが、いやいやどうして、これは素晴らしい伴奏。フィストラーリ、侮るべからず。

中村紘子も絶好調。彼女はまことショパン弾きなんだわい。
飛んで、跳ねて、輝いて、そして歌って。もう縦横無尽のピアノ。思う存分中村は弾いている。尤も、勝手気まま・奔放な演奏にならないのは中村の分別・品格だろうなぁ。

オケとの一体感も素晴らしい。
中村が、哀愁漂うショパンの美しい旋律を詠唱すると、フィストラーリが意識的にテンポを落として抒情的にオケを歌わせる。この呼吸の合い方(フィストラーリの合わせ方)が聴いていると実にイイ。

中村のピアノはスタインウェイ。迫力のある重厚な低音に、キラキラとしなやかな高音。とても綺麗な音色。


録音が素晴らしいこともあるんでしょうが、これは中村のベストフォームかもしれません。
どの楽章も素晴らしい出来ですが、あえて言えば第1楽章。
オケの雄弁さ、ピアノの美しさ、そして協奏曲としての一体感。
文句なしに素晴らしい演奏だと思いました。


・・・・と書きながら、ソニーのMUSIC SHOPを眺めていたら、中村紘子のこんな言葉が・・・・・・。

「演奏家は誰しも、その心の奥深くに”秘蔵の曲”をしまい込んでいるに違いない。その曲のことを想っただけで、ふと胸がいっぱいになるような、自分の過ぎ去った日々のなかで何ものにもかえ難い価値をもって光り輝いているような、本当に特別な1曲を。私の場合、その1曲こそ、このショパンのピアノ協奏曲第1番に他ならない。」(中村紘子) 
ああ、ホンマ、中村紘子さんのピアノは美しいです。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 12/24/2006 20:34:41 うちのカミさんも、ショパンのピアノ協奏曲がお気に入りのようです。そういえば、先日の山響の定期演奏会の、指揮者のプレトークで、「この協奏曲が大好きで、ピアニストになろうと決心した女性が多い」と話していました。中村紘子さんもそのお一人なのかもしれないですね。トラックバックしました。
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