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ワルター/コロンビア響のベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調「合唱」。

当地では高校の運動会の季節です。
殆どの高校が9月上旬に実施します。センター入試(共通一次)が1月に行われる影響で、学校行事が前倒しになってしまったんですな。昔は10月の爽やかな季節の中で運動会をやってたもんです。
息子たちの運動会、一昨日からの雨で順延が続いてますが、さて、今日の天気も心配ですな。

さて、今日は久しぶりにベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱」を。

これも久しぶり、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団・ウェストミンスター合唱団の演奏で。
(ただし、第4楽章は合唱の録音もあって、ニューヨーク・フィルを起用している)

CD初期の時代に購入したもの。
録音は上々。この録音に立ち会ったジョン・マックルーア自身がリミックスしたもので、LP時代とは全く別物の素晴らしい音になっている。
ステージの奥行き深く、高さもある。音の切れ込みも十分。ワルターらしい柔和な表情やストリングスの柔らかさはLPとは比較にならない。
ボクの持つCDは75DC604~606という初期の3枚組廉価盤(といっても1枚2500円もしたのだが!)、確かに音は良い。


第1楽章、ワルターにしては緊迫感に富んだ演奏。
というよりベートーヴェンの曲そのものが切羽詰まったものなのだろう。
格調高い出だしなのだが、惜しいのはコロンビア響のアンサンブルが弱体なこと。弦楽セクションなどは随分強い音を出して迫力あるのだが、合奏がゆるいのは惜しい。

第2楽章スケルツォは暖かい演奏。
ワルターらしく微笑んでいるような演奏で、諧謔曲という感じはしない。中間部での変奏のところなどは、その最たるもので、とても穏やかなスケルツォとなった。これが生ぬるいと感じる人も多いんだろうが、ワルターはこうでなくちゃ。
アンサンブルは弱いものの、ここの奏者は巧そうな感じ。特に、この楽章で目立つティンパニはなかなか達者。

第3楽章。ああ、ワルターのアダージョ。
誰が演奏したって静謐で美しい曲想ではあるのだが、やはり、この穏やかな演奏はワルターならでは。アンサンブルの緩さが、かえって、遙か遠い世界への想いを表出しているような、憧れのようなものを表しているような・・・・独特の味わいを醸し出している。
いつまでも終わって欲しくない演奏。
淡々としているようで、沢山のことを語りかけてくれるような演奏。

終楽章は堂々たる演奏。
テンポは遅く、風格豊かな演奏ぶり。
歌手はいずれも好演と思う。特にバリトンのウィリアム・ウィルダーマンは立派。4人の歌唱はよく揃って美しい声のアンサンブルを聴かせてくれる。

終曲の盛り上がりは当然だが、その中に、品の良さ・落ち着き・微笑を感じるのはワルターのイイところ。

ワルターのベートーヴェン、本領は偶数番号の交響曲にあると思いますが、久しぶりに取り出した「合唱つき」も悪くありません。
さすが老練の大家であります。

そういえば、LP時代は、ワルターかカラヤンかベームか・・・ここらあたりをレコード店では勧められたように思います。
昔の話ですが。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 06/17/2007 13:58:40 ワルターのステレオのベートーヴェン。私は好きですが、一般的に評価は低いようですね。「田園」は最高なのに、奇数番は良くない評価です。
余談ですが、ワルターの最後の録音はモーツアルトの序曲集でした。
その後、「フィデリオ」はキャストも内定していてワルター自身、譜面に書き込みしていたそうです。次はマーラー第4、第5、シューマンの交響曲全集とレコーディングが続く予定だったそうです。残念ですね。
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