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中村紘子 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集

三男坊がピアノの発表会に弾くとかで、このごろベートーヴェンの「悲愴」第3楽章が響きます。ポツポツ、ゆっくり弾いております。拙いもんです。
「プロの悲愴を聴かせてやろうか」?と言うと、「速過ぎて参考にならん」と云います。
そうだわなぁ・・・・プロのピアニストのようには弾けんわなぁ。
だから、おまえはアマチュアで、彼らはプロなんじゃわいなぁ。

とひとりごちして、取り出したのは中村紘子さんであります。

今日は中村紘子のベートーヴェン・ピアノ名曲集。
CBSソニーの名曲全集からの1枚。
収録曲は「悲愴」、「月光」、「ワルトシュタイン」の3曲。名ソナタ集ですな。

中村紘子といえば、美人女流ピアニストとして一世を風靡したもので・・・・いや、過去形ではない、今も現役であって、日本で最も有名なピアニストだろう。
庄司薫の奥さんでもある。

ボクにとっては、庄司薫がまず先にあって(熱心な読者でありました)、その後にクラシック音楽を聴き始めたので、中村紘子は、名前を知ってはいたが実際にそのピアノを聴くのは大分あとのことだった。

1970年前後の若者を描いた『赤頭巾ちゃん気をつけて』や『白鳥の歌なんか聞こえない』は非常に面白かったし『黒頭巾』も『青髭』も良かった。庄司薫の読者としては、ボクは遅れてきた読者だと思うが(ボクの5歳違いの兄が熱心な読者だった)、この四部作はあの時代の空気が今も伝わる名作だろう。

その奥さんは美人ピアニストというのは知っていたが、中村紘子のショパンやモーツァルト、チャイコフスキーなどは随分後になって聴いた。
綺麗な人なのに、結構ダイナミックにピアノを弾く女性だなぁと思ったものだ。

このベートーヴェンの名曲集も最近聴いたもの。

「悲愴」が面白い。
第1楽章は、テンポがよく動き、ルバートもあって、「おや?」と思うことしきり。ショパンのようなベートーヴェンと云ったら言い過ぎかな。ダイナミクスは幅広く、結構豪快な弾き方。
第2楽章になると一転、グッとテンポを落とし、太めの音でゴツゴツとした感じで弾いてゆく。ベートーヴェンの繊細さよりも、重厚さを表に出している感じ。
第3楽章も軽いルバート(テンポの伸縮かな?)がかかる演奏。中村紘子独特の世界。面白い。
ピアノの音色は綺麗で、技巧も安定。細かなパッセージの音が粒立ちがよく、美しく磨き上げられている。エエ音。
終曲での盛り上がりは一級品。音は壮大、ダイナミックレンジが広い。

「月光」や「ワルトシュタイン」も方向は同じ。
克明で端正な演奏の中にも、中村紘子独自の解釈が聴ける。
表情豊かなのが素晴らしい。

面白いベートーヴェンであります。
ただ、ついついショパン風に聞こえてしまうのは、クラシック音楽を聴き始めた頃、中村紘子のショパンに親しんだ影響でしょうか(^^ゞ。



AUTHOR: Verdi DATE: 09/01/2006 01:48:39 どうもです。

 中村紘子、私も聞き始めの頃、「コンサートがある」と聞いて出かけていった覚えがあります。東京近郊都市の市民会館でのコンサートで、それこそベートーヴェンとかショパンとか.............楽しかったですねぇ。その割に、申し訳ないくらい御手頃なチケット代。確か3千円くらいで、当時にして安かったなぁと。


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コメント

>樹衣子 様
初めまして。コメントを有り難うございました。感謝です。どうぞよろしくお願いします。
中村紘子さんのベートーヴェンは面白かったです。「題名のない音楽会」は見逃しました。
今度の日曜日は家にいられそうなので、じっくり見てみましょう。情報、ありがとうございます。

庄司薫、懐かしいです。学生時代によく読みました。『喪失』も読みました。処女作から、薫君シリーズへの変化は劇的でしたが、ナイーブな感性は一貫してました。『白鳥の歌なんか聞こえない』が僕は一番好きでした。僕は男子校でありましたので、その世代の女性の感覚が分かりませんが、『白鳥』はそれを巧く表現していた小説だったと当時は感じてました。

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