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ホルストの「惑星」 ボールト/ロンドン・フィル

水金地火木土天海冥・・・・ではなくなるそうな・・・。
冥王星が惑星でなくなると、ほぉ、なるほどホルストの時代に戻る訳か。

ホルストの作曲が1915年、冥王星の発見が1930年。
「惑星」のライナーノートには必ず書かれていたことだった。
この記述が不要になるんですな・・・・・。
(ありゃ?「冥王星」加筆譜があったし、CDもあったんじゃないか?・・・あれはどうなるんやろうか・・・・・・)

というわけで、今日はホルストの「惑星」。

初演の栄を担うサー・エードリアン・ボールトの指揮、ロンドン・フィルの演奏。
1978年、キングズウェイ・ホールとアビーロード・スタジオでの録音。EMI盤。
懐かしいLPであります。

世に広く知られた無双の名盤。
ボールトのこの「惑星」を聴いて(ボールトには同曲異演盤が多数ある)、ボクは「惑星」の真価を知ったように思う。
「惑星」ブームの先鞭をつけたのはカラヤン/VPOのDECCA盤だとは思うが、1970年代から80年代に多数出現した「惑星」録音の中で、最も感動的な1枚だった。
初演者ボールトならではの、(だかららこそ、か)、今聴いても涙ものの演奏。

「火星」の雄大なスケール。ボールトのテンポは慌てず騒がず、どっしりと横綱相撲の貫禄。アンプのボリュームを上げても、決して騒々しくならないのはさすが。
LPOも好演。ホルストは我らが音楽だと云わんばかりの、懸命の演奏。音の鮮度が高く(録音の善し悪しを越えている)、特にストリングスの音色が良い。
技術的には少し怪しいかなと思われるところもあるが、そんな聴き手の気持ちを吹き飛ばす頑張りがイイ。

「金星」は室内楽的なアンサンブルが聴きもの。管楽器がイイのだが、特にホルンは美しい。
ソロ・ヴァイオリンのデリケートな響きも、しみじみと味わい深い。懐かしさがこみ上げてくるような美しい旋律を、頬を撫でるような感触で優しく弾いてくれる。
ボールトのテンポは、中庸そのもの。英国の老紳士の品格か。

「水星」はスケルツォ。この組曲の中の、間奏曲に当たるものだろう。フルートのソロが伸びやかで綺麗なのが印象的。

「木星」はこの曲の白眉。「惑星」の中核を為す曲。本当に素晴らしい曲だと思う。ポピュラーになってヒットするわけだ。ボクは大好きで、この曲だけ単独に取り出して聴くことも多い。
ボールト盤でもヤマ場はここにある。圧倒的な名演と思う。
オーケストラの迫力、スケール感、旋律の歌わせ方の美しさ・・・・どれを取っても文句なく素晴らしい。ボールトのテンポはやや遅め。じっくりと腰を据えて、この名曲を描き尽くす。民謡風の盛り上がってゆくあたり、ここぞというところで、グッとテンポを落としてタメを作る・・・・最高だと思う。

「土星」の重厚さ、怪しさ。
「天王星」の遅いテンポ、迫力。
「海王星」のコーラスが遙か彼方に消えてゆく崇高さ。

ああ、きりがありません。
素晴らしい演奏。

ボールト盤を聴かずに「惑星」を語るなかれ・・・・

と言ってみたいくらいです。


AUTHOR: 丘 URL: http://ameblo.jp/crest-my7 DATE: 08/26/2006 07:23:39 おはようございます。以前これのCDで記事にした時、最高の演奏と
コメントいただきましたね。
LPだと、迫力の他に奥行き感とか、また一味違うでしょうね。
TBさせてもらいました。
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コメント

>丘 様
こちらこそ、ありがとうございました。
ボクの朝日新聞の読者です。社説読みました。
タイトル、良かったですね。

こんばんは。私も惑星は何回かとりあげましが、ボールトが一番と思ってます。
ノーブルでしみじみしたところが、馴染みます。
ウィーンやニュー・フィルハーモニアのものは未聴ですが、ロンドン・フィルが好きなだけによけいです。同団のハイティンクも極めていいと思います。

どうもです。
冥王星騒動...........................................私の中のイメージはこんな感じで..................



 .......................................・ ナンカアッタノ?



 何せ1年が250年な冥王星ですから..................................

 ラトル/ベルリン・フィルのあのCD(冥王星つき)、お買い時かも知れないですね。





>yokochan 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
「惑星」は定盤ボールト・・・・結局この演奏に戻ります。
ハイティンク/LPOの「惑星」は1300円盤のLPで聴いています。
「火星」の遅いテンポが怪しさを醸し出す独特の演奏でした。

>Verdi 様
コメントを有難うございました。
ラトルの新盤は冥王星付きでしたか。知りませんでした。最近、新譜の情報に弱くなってイカンです。これは買っておかんといかんですねぇ・・・・。
情報、ありがとうございました。

ちょっとまえのエントリーながら読ませていただきました。

ボールトの演奏は定評があるようですね。
なかなか聴けずにおりますが、エントリーを読んでいてぜひ聴きたく思いました。

>ピースうさぎ 様
今晩は。コメントを有難うございました。
ボールト最後の「惑星」は貫禄の名演だと思います。僕はレコードで効くことが多いんですが、少し古びてきた録音もあって、懐かしさ一杯になります。
録音で云うとレヴァイン盤やマゼール盤、デュトワ盤が良いと思うんですが、演奏で云えばボールト盤は今も最高級の演奏に思えます。

いつもお世話になります。
カラヤン/VPOのこの曲についてのコメントで、ホルスト自演録音の、異常に速いテンポについて述べましたが、その続編を・・・。
私は興味深い2枚組のCDを持っていまして(EMI TOCE55897-98)、1枚目は前述のホルスト指揮ロンドン響(1926年)で、火星6’08、全曲42’40と、異常に速いテンポなのですが、2枚目は、この曲の中の5曲を1918年に公開試演した、ボールトの指揮の1回目の全曲録音(BBC響 1945年)で、火星6’56、全曲47’05で、それでもテンポは速い方ですが、カラヤン/VPOのテンポにはだいぶ近づいています。
ホルストは1934年に死去していますが、生きていたら、その後のボールト他、現代の大多数の指揮者の、遅めのテンポに納得したのでしょうか?
これは永遠の謎ですね。

>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
「惑星」が速かったら、「火星」などは凶暴な感じになるでしょうし、「金星」の優美さは少し薄れるでしょうか・・・・。
ボールトの最後の「惑星」は貫禄の名演。もう押しも押されもしない、素晴らしい演奏でした。「金星」や「木星」では、聴いていて涙がこぼれてきます。老大家の慈しむような表情が見えるようです。これ、芸格と云うんでしょう。
作曲家自作自演盤からは、だいぶテンポが遠いようですが、それが現代の風潮なのかなぁと思っています。

ホルスト 組曲「惑星」

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ボールト(エードリアン), エルガー, ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団, ロンドン交響楽団
ホルスト:惑星

昨夜はアルコールが過ぎて、今日は身体がけだるい。
分かりやすい曲をと思って、ホルストの組曲「惑星」 作品32 を
取り出す。
私のCDは上の写真のも

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