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マゼール/VPOのマーラー 交響曲第4番ト長調

ようやくお盆の行事も終了。
この時期、田舎は帰省した人々でにぎわいますが、もとののんびりした街に戻りましたな。やれやれ、今年のお盆も忙しかった・・・・(^^ゞ。

さて、音楽です。
今日はマーラーの交響曲第4番ト長調。
ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィルの演奏。
ソプラノ独唱はキャスリーン・バトル。

マゼールはウィーン・フィル唯一のマーラー全集を完成させた指揮者。
今のところ、VPOを振ってマーラー全集を録音しそうな指揮者は見あたらないので、その意味からもはこれは貴重なものだと思う。


第1楽章、マゼールは全体的にゆっくりしたテンポをとっているが、時々ルバートをかけるところもある。自在にテンポを伸縮させている。テンポを落としたところで旋律がフワッと浮かび上がるのは見事な演出。
遅いテンポの中で、様々なメロディが現れて、それが実によく歌う。錯綜したマーラーの楽譜が見えてくるような新鮮な感じもある。「あ、こんな風に書かれていたのか・・・」と感心させられる場面が多い。
音楽そのものは美しい。そしてウィーン・フィルの響きも全く美しい。弦も管もバランスよく、録音も上々。金管のたっぷりした音は特に心地よい。

第2楽章は厚みのあるアンサンブルが楽しい。
ソロ・ヴァイオリンもイイ。悪魔的に響く。
トランペットやホルンの音もふくよかで甘ったるく響く。下品にならない、その寸前の甘さ。聴きごたえがある。

第3楽章。
マーラーの緩徐楽章はどの交響曲でも美しいが、この4番も全く美しい。
ウィーン・フィルらしく弦楽セクションが飛びきり綺麗で、この音に身を浸していると、沈み込んでしまいそうな快感がある。どっぷり浸かってしまおう。
マゼールの指揮は、この静謐な楽章で雄弁にモノを言う。沢山言いたいことがあって、それらをこのしっとりした演奏に込めているようだ。
オーボエのソロは情感たっぷり、ヴァイオリン群の歌い廻しも、想いが溢れそうな情趣あり。
終盤で、息せき切ってもの凄いアッチェランドをかけるところは、マゼールらしいあざとさか。面白い。マゼールは、やはりこうでなくちゃ。

終楽章はバトルの声が素晴らしい。可憐、清潔、初々しい、瑞々しい、新鮮、清楚・・・・いろいろな褒め言葉がありそうだが、バトルもこの若さでなければできなかった歌唱だと思う。声に酔ってしまいそう。

全体的にゆったりとした演奏で、丹念に旋律線を拾ってゆく感じ。
バトルの声も最高で、楽しめる演奏であります。


AUTHOR: yurikamome122 DATE: 08/17/2006 11:29:40 いやー、マゼールのマーラーを褒めてくれる方があまりいないのでとっても嬉しいです。私はこの曲に関して言えばハイティンクとコンセルトヘボウ管弦楽団の新旧の2種類とクリスマスボックスの1枚にあとはこのマゼール盤があれば他はいらないくらい、どちらがいいと言われると困ってしまうくらいこの演奏が好きなんです。
3楽章はおっしゃるとおり美しく、弦の耽美的なテクスチュアはとっても魅力に感じます。そして4楽章のバトルの全盛期の歌唱も絶好調で、なんと言ってもマゼールの指揮がこの曲をただ美しいだけに終わらせない、そいういうおもしろさが大好きです。
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コメント

>吉田 様
コメントを有難うございました。
そうなんです。シュターデを起用したアバド盤も素晴らしい出来でした。若きアバドの傑作でしたね。
マゼールでのバトルも、ホンマに綺麗な声、可憐で美しく何度でも聞き返したくなる声です。

こんにちは
私も以前マゼールの記事を書きましたが、大好きな演奏です。
私、人が言うほどマゼールは嫌いじゃなく(笑)、つぼにはまると本当に見事な演奏をします。全集は持っていないのですが気になるのは7番でしょうか。

このCD、バトル聴きたさに買いました(ミーハー)。しばらく前に記事にしましたので、TBさせていただきました。当時のバトルはすごい人気でしたね。その後、わがままであちこちから嫌われたといううわさもありましたが、最近はどうしているのでしょうか。
話は変わりますが、先日、新宿にいったついでにコタニの跡地に行ってみたのですが、ただマンションが建設中なだけでした。ちょっと後悔…。新宿も東口などはあまり景色が変わりませんが、南のほうは大変貌です。もうすっかりおのぼりさんでした(苦笑)

>よし 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
マゼールはツボにはまるとホンマに見事な演奏をしますね。
ボクはあのエグさ、あざとさが実は好きです(^-^)。
マゼールのマーラー全集、世評は低いようですがボクは楽しめました。

>stbh 様
TBありがとうございました。
当方もよろしくお願いします。
この曲はバトル目当てでよろしいんじゃないでしょうか。ボクもミーハー大好きです。バトルの可憐さは、あのときでなければ出せたなかった素晴らしさですね。
新宿にはしばらく行っていません。渋谷にも・・・・。
若者の街には縁遠くなりました・・・・・・・(^^ゞ。

いつもお世話になります。
マゼールはマーラーの交響曲全集を録音しましたけど
マーラー指揮者とは思えませんし
ブルックナー指揮者でもないと思います。
結局、今のマゼールは中途半端な印象ですね。
ただ、このマーラーはウィーン・フィル初で唯一の
マーラー交響曲全集なので
その点は評価します。
余談ですが
マゼール/ニューヨーク/フィルは北朝鮮に到着したようですね。
マゼールはアメリカの二つのオケを制覇したのですから
(セルの後任でのクリーヴランド管とニューヨーク・フィル)
その点も評価しないといけないかも知れません。


>猫よしお 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
マゼール/NYPは北朝鮮で公演するんですか?知りませんでした。スゴイですね。画期的ですねえ。
マゼール/VPOのマーラー全集は、VPOとしては初めてのものでした。ちょうどマゼールがVPOの音楽監督に就任した頃のもの、意欲満々の演奏と、チトおとなしい演奏と入り交じっておりました。
マゼール流のデフォルメも少なく、肩すかしを食った感じもしました。
9番は名曲。美しい演奏だったと思います。

こんばんは。お世話になります。
私の価値基準では、セッション録音だけで判断してはいけない指揮者は、ベーム、クーベリック、テンシュテット、マゼール、他多数で、これらの指揮者は、子孫にセッション録音だけを聴かせて、こういう指揮者だったんだよとは、口が裂けても教えたく有りません。セッション録音が、彼らの真の実力を伝えているとは、到底思えないからです(そういう意味ではフルトヴェングラーと同じ)。本当はライヴ録音でさえ、全く不十分だと思っています。

マゼール/NYOの訪朝、本当に残念です。核問題、人権問題、拉致問題が何ら解決していない中で、北朝鮮の特権階級に名曲を聴かせて喜ばせるとは・・・恥を知れ!!とさえ言いたいです。失望の極みです。
こうした音楽の政治利用に、何も感じない人の神経が、私には全く理解出来ません。

>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
おっしゃるとおりと思いますよ。実演と録音は違うと思います。多くの演奏家は実演の燃え方と、録音での冷静な演奏と、だいぶ落差があるように思います。僕は演奏会に殆ど行きませんので(田舎なので行けませんので)、CDやLPはホンマに助かります。有り難いなぁと思います。実演を聴いたことがない演奏も沢山います。ですから、実演に接した方のコメントを拝読すると、羨ましいなぁとつくづく思います。まあ、しかし、四国の田舎住まい、仕方ないわいなぁと我慢しています。

マゼールの北朝鮮訪問の件、音楽の政治利用は今に始まったことではないので、そんなもんだろうなと思っています。特にアメリカは、そういう国だと思いますよ。

おはようございます。
マゼール/NYP訪朝の件、音楽の政治利用は今に始まったことではない、という事実は、当然そうですよ。それに昔から音楽は、外交手段にも数多く使用されてきましたね。
しかし、北朝鮮から、核問題、人権問題、拉致問題等で、何ら譲歩を得られない現時点での北朝の、一部の特権階級だけが相手の演奏会は、愚挙、愚策としか私には思えません。核廃棄などの一定の成果の後の、お土産というなら、まだ理解出来ますが・・・。
ドヴォルザークやビゼーも、「喜び組」と同じ扱いでは、クラシックファンとして、あまりにも音楽が可哀想です。
まあ、CD鑑賞もアダルトDVD鑑賞も、行為としては同じようなものという次元での理解は出来ますがね・・・。ベートーヴェンが泣きますね。

いつもお世話になります。
本来、音楽は純粋なものですから
政治や宗教に利用されたくないですね。
ただマゼール/ニューヨーク・フィルの「新世界」など
それこそ、純粋に普通の公演で聴きたかったです。

「猫よしお」 様 おはようございます。

「音楽は純粋なもので、政治や宗教に利用されたくない」、というご発言、
まったく同感で、うれしい限りです。

ヒトラーの愚挙を繰り返させないのは、次の世代への我々の使命だと思っています。
バーンスタインも、カザルスも、ロストロポーヴィチも、世界平和の為に尽力しました。
それに比べ、今回のマゼール/NYPの訪朝は、似ているようで、全然意味が違うと感じましたので、一連のコメントをしました。

ありがとうございました。





こんばんは。いつもお世話になります。
マゼール/NYP訪朝の話題、これで打止めにしますが、私が全く信じられなかったのは、「猫よしお」 様 のコメントについてでは無く、訪朝を「画期的」と返答された事についてです。お間違いの無いように。
福井大学教授の島田洋一氏も、自身のブログで、こう述べられています。
「2月26日、ピョンヤンの演奏会場に金正日が姿を見せなかったのは、ニューヨーク・フィルにとって幸運だった。 もし、米国国歌演奏の後にでも、金正日が入場してドッカと腰を下ろし、適当に楽しんだところで退場でもされていれば、ニューヨーク・フィルは、遠路、冷酷なアジアの独裁者の耳を和ませにきた間の抜けた集団として、音楽史にぬぐいがたい汚点を残したろう。」 私も、全く同感です。

>鞍馬天狗 様
コメントするのに、チト困っています。
僕はマゼール/NYPが北朝鮮で公演することは、政治的な利用だとしても、「画期的」だと思っています。ビックリしました。でも、アメリカは、そういうことをする国だとも思います。NYPも、きっと、そういうオケなのかなぁとも思っています。それに、指揮者がマゼールでしょう。そういうこと、似合うタイプやなぁと考えています。
アメリカは米中関係の正常化にピンポン外交を利用した国ですから、今回のことなども、いかにもあり得るわなぁと思いました。あのときも日本の「頭越し」でした。・・・・・と云いつつ、それ以上のことは僕には分かりませんです・・・・(^^ゞ

こんばんは。お世話になります。
面倒な話題に、お付き合い頂き、ありがとうございました。お疲れになられましたか?この件はまだいくらでも反論出来ますが、お約束通り、もうやめます。
実はコメントをするようになる随分前から、mozart1889さんのブログと、そのコメント欄を拝読しておりまして、お人柄の影響か、余りにも読者が良い方ばかりで、mozart1889さんの賛同者が多く、少し波風を立てる方がいらっしゃったほうが、刺激が有って面白いのにと、ずっと思っておりました。
お互い違う見かたで議論しあって、物事を多面的に考えていく方が、絶対面白いし、得じゃあないですか。
これからも、あえてストライクゾーンぎりぎりの際どいコースでコメントさせて頂くつもりですが、もしご迷惑でしたら、いつでも、ご指摘ください。その時は、すぐに自分を殺して、大人しい普通の投球に修正いたしますので・・・。



おはようございます。
私が余計な話題を提供したばかりに
話が違う方向に変化してしまいましたね。
誠に申し訳ございませんでした。
今後はブログの内容についてだけ
コメント致すつもりです。
失礼しました。
今後ともよろしくお願いします。

いつもお世話になります。
今回、もし私のコメントによるご心痛で、更新が遅れておられるのなら、全く心外なことで、本当に申し訳ございませんでした。どうかお許しください。
私は今回の件を反省し、しばらくこちらへのコメントを自粛いたします。また、過去の私のコメントで、mozart1889様が不適切とお思いになられるもの、あるいはお気に召されないものについては、全部削除して頂きたく、お願いいたします。
今後は、お互い顔が分らない、電子媒体での匿名での発言については、相手側の立場をよく考え、お気を悪くなされないよう、失礼の無いよう、十分注意するように行動を改めます。

これまで本当にありがとうございました。
どうか末長く、この素晴らしいブログを継続されることを、お祈りいたします。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
金曜日から3泊の温泉旅行に行っておりました。返信遅れまして申し訳ありません。
どうぞ、お気遣いなく、いろいろコメントをよろしくお願いします。
ワタクシ、なぁ~んも気にしてません。
そんなに大それたポリシーもありませんしね(^.^)

>鞍馬天狗 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ええと、何かお気遣いのようですが、あまり、考えすぎないようによろしくお願いします。
金曜日から3泊の温泉旅行に行っておりました。返信遅れまして申し訳ありません。
どうぞ、お気遣いなく、いろいろコメントをよろしくお願いします。
ワタクシ、なぁ~んも気にしてません。
そんなに大それたポリシーもありませんしね(^.^)

ここは、何でもアリです。所詮、クラシック音楽の絵日記に過ぎません。
どうぞ、お心遣いなされませぬよう。
大学の頃の麻雀は、喰いタン・あとづけ、何でもアリ・・・・・・というルールでした。


Mahler/Sym4

PING:
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最近、更新が滞っているのに人まねみたいなエントリーばかりで気が引けるのですが、なにとぞお目こぼしを。というわけで、曲者、マゼールです(^^ 今回は、80年代に録音された交響曲全集から、カスリーン・バトゥル(持っているCDの表記を踏襲、最近は普通になったようです)を独唱に迎えた第4交響曲、1983年の収録です。

マーラー:交響曲第4番
アーティスト
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