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リヒテルのブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 マゼール/パリ管

昨晩からDoblogが重くて更新不能でありました。
今は復旧したようですが、サーバーのダウンなのか、よくトラブルが起こっているようです。

さて今日はブラームスのピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.83。

スヴャトスラフ・リヒテルのピアノ、ロリン・マゼール指揮パリ管弦楽団の演奏。
1969年の録音、EMI原盤。

これは面白い演奏。

第1楽章から、リヒテルのピアノは実に大柄。豪快豪壮で華麗なピアニズム。冒頭のソロなど圧倒的な迫力であり、存在感。たった一台のピアノでオーケストラ全員を睥睨し、「かかってこいや」と言わんばかりの大胆さ。
それに挑みかかるマゼール/パリ管もなかなかのくせ者。ゆったりと雄大なピアノに対して、快速なトゥッティで応じるところなど「やるなぁ」と、こちらもニヤリとしてしまう。リヒテルはそんなことお構いなしに、スケール雄大な演奏を繰り広げてゆく。

展開部に入るとマゼール/パリ管はピタッとピアノにくっついて、機能的で見事な伴奏を。マゼールのバトンテクニック、さすがにスゴイもんだ。この人、若い頃から大天才だったんやなぁ・・・・。
オケで聴きものは、管楽器か。やはりフランス、概して鼻にかかったような華やかな音色が面白い。出だしの、あのホルンの甘い音色が、爽快に軽やかに響くのは、フランスのオケならではと思った。

リヒテルのピアノは演奏が進むにつれて、どんどん白熱する。ライヴ的な感興あり。
カラヤンとのチャイコフスキーがそうであったように、リヒテルはマイペースで情熱的。自分の揺るぎない解釈を惜しげもなく披露してゆく。推進力に溢れて、オケに「ついてこいや」と云っているかのような演奏。これ、伴奏もやりにくかったんじゃないかいなぁ?今、これだけの迫力(もっと云えば独善的・・・)をもつピアニストがいるか?

第2楽章に入っても、リヒテルのピアノは、うねったり、叫き散らしたり、悲鳴をあげて泣いたり・・・様々な表情を見せる。ピアニシモでは一転、清潔で潤いに満ちた演奏。
伴奏ともよく融合して見事な協奏曲になっている。第1楽章と比べて大違い。恐れ入りました。
LP時代はこの楽章の終わりで音が割れて弱ったものだが(針が上手くトレースできなかったのか、プレスが悪かったのか不明なのだが)、CDは有り難い。LPでは片面30分近くを収めると、内周部でよく音が割れたものだ・・・。
マゼールはやる気まんまん。オケの音は熱気に満ちて、ヤケドしそうな感じ。

第3楽章、チェロ協奏曲かと思うほど優美な旋律が延々と続く。そして、これもまた優美でリリカルなピアノ。
終楽章、マジメな北ドイツ人のブラームスが南国への憧れを歌っている。オケとピアノが一体化して生み出す迫力は素晴らしい。

40年近く前の録音。さすがに音は古びてます。
しかし、この熱気、この面白さは古びてません。
リヒテルは凄いピアニストでありました。


AUTHOR: 吉田 URL: http://beethoven.blog.shinobi.jp/ DATE: 07/30/2006 22:55:13 mozart1889さん、こんばんは。
このリヒテルとマゼールの組み合わせはいいですね。リヒテルの自伝によればパリ管はどうしようもない、との一点ばりでしたが、この演奏のホルンはやはりいい。そしてリヒテルの剛毅なピアノはスケール大きく、古き良きヴィルトォーソに徹していますね。
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コメント

>あがるま 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
リヒテルのこのCDは、仏パテ原盤です。ラインスドルフとの演奏もありましたね。
1960年頃だったでしょうか。
ギレリスのブラームスは、ヨッフムと共演したDG盤で聴いています。
こちらもエエですね。

コメントとTBをどうもありがとうございました!
なるほど、この演奏さっそく聴きながら拝見していますが、リヒテルのワンマンぶりが垣間見えるところもありますね(^^ゞ この音楽はどんどん違った演奏で聴いてみたい音楽のひとつですので、いろいろ楽しんだ後、またこの演奏に戻ってきてみたいですね。リヒテルの凄さとマゼールのくせ者ぶり(笑)を改めて楽しめるかなと思います。

>stonez 様
こちらこそ、TB有難うございました。
リヒテルは豪快にピアノを鳴らしますね。凄いと思います。
マゼールの演奏は面白いです。その面白さというか、エグさがまたいいなぁと思ったりしています(^^ゞ。

はじめまして
よくぞこの盤とりあげていただきました。
LP時代の内周に進むにしたがってのコレの歪みは、わたしも悩んだものです。
ブラP協No.2といえばバックハウスがとりあげられることが多かったようでしたが、わたしはこのリヒテル/マゼールにつきます。
ベルリンドイツオペラとの椿姫、カルメン、NPOとのシェエラザード、ボレロにVPOとのマンフレッドにつづくクリーブランドとのプロコフィエフと。
一期一会のマゼールが最高に輝いていた時代の遺産のひとつですね。

>ros2019 様
はじめまして。ようこそおいで下さいました。コメント、嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いします。

リヒテルとマゼールのブラームスの2番協奏曲は、豪快さと繊細さが同居する希有の演奏と思います。リヒテルはもちろんですが、マゼールのやる気満々の指揮はとてもイイですね。
ツボにはまったときのマゼールは、ホンマにスゴイと思います。

椿姫、大好きです。ピラール・ローレンガーのトラヴィアータが可憐で素晴らしいですし、フィッシャー=ディースカウのジェルモンも最高の出来でした。

ブラームス/ピアノ協奏曲 第2番

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あのバテるような暑さが過ぎ去り、今度は仕事が盛りあがってきました。そのうえ私は元々筆不精でした。などと言いつつ油断している間に一週間以上経ってしまいましたが、それはそれとして秋の醍醐味であるブラームスいってみましょう! ブラームス作曲、ピアノ協奏曲第2番 ..

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